とうとう、あと一歩のところまで追いつめたぞ。小林刑
事は、手ごたえを感じていた。そして、ついにとどめの言
葉を放ったのである。
「もうええかげんに、観念したらどないやねん。このライ
ター、ハンカチ、ボールペン、ナイフ、携帯電話、電子
手帳、めがねケース。どれも全部、おまえのもんやろ?」
容疑者の下条は、それらの品をぼんやりと眺めていたが、
やがて観念したかのように重い口を開き始めた。
「分かりました。何もかも正直にお話しします。どれも全
部、私のもんですわ」
「うそつけ! このボールペンは、わざとオレのを混ぜと
いたんや」
新聞の見出しは「賛否の中 国葬」。いや、反対の
方が多いのだから、「否賛の中 国葬」という方が
正確のような気がします。

中日新聞HPの「達人に訊け!」コーナーに、お気楽悩み
相談室」を連載しています。
相談その316「人生初めての徹夜をどう過ごしていいのか
分からない」
分からない」
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