寒来光一の日替わり笑話

お笑い作家・寒来光一(さむらいこういち)が、毎日(たぶん?)、笑いのネタをお送りします。

鳥(笑ートエッセイ)

2010-06-26 00:55:23 | 笑ートエッセイ
 鳥になりたい。
 自由に空を飛びまわれたら、どんなに気持ちいいことだろう。
 ツバメやカラスの飛びまわる姿を見て、そう思う。

 いや、あんなに高いところを飛ぶと、地上のエサが見えないはず
だ。それにあんまり速く飛ぶのも、くたびれそうでどうかと思う。
 となると、やっぱりハトぐらいにとどめておいた方が良さそうで
ある。何しろ、人間が時々エサをくれるし、食いっぱぐれがなさそ
うである(自由になりたいという欲望と矛盾しそうだが、世の中な
んでもうまくいくはずがない。ある程度の妥協も必要である)。

 と思って観察していると、すっと飛び上がって電線に止まった。
 しかし、よくもまああんなに細い電線に、一発で止まれるものだ。
自分がハトになったとしても、あんなふうにうまく止まれるものだ
ろうか。
 いや、その前にあの高さである。下を見たら、ちょうど目の回る
高さである。もし万が一、足を踏み外してしまったら、大ケガだけ
ではすまないかもしれない。

 やはり、鳥になる夢はいいかげんあきらめた方が良さそうである。



  デンマーク戦の平均視聴率が、早朝3時~5時という時間帯にもかか
  わらず、30~40%だったとのこと。
  これが夜の8時台だったら、80%を超えていたかも……って、さす
  がにそこまではいかないでしょうね。 

  
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豆腐(笑ートエッセイ)

2010-06-21 01:03:26 | 笑ートエッセイ
 昔、豆腐と言えば、「木綿豆腐」と決まっていた。
ところが、気がつくといつの間にか「絹豆腐」を買うようになって
いたのだ。
 どうして変わってしまったのか、全く記憶が飛んでいる。
「そんなわけないだろ! 素直に吐いたらどうだ!」と脅されても、
どうにも思い出せそうにない。


  陸上女子60mで、7秒46の日本新記録が生まれたそうです。
  60m走という種目があるということを、初めて知りました。
  いつの間にか、53m走なんて生まれているかも? 
  
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同姓(笑ートエッセイ)

2010-06-17 00:58:13 | 笑ートエッセイ
 同姓の人がいると、緊張してしまう。
 ペンネーム(寒来光一)と違って、私の本名はごくありふれ
た姓なので、結構マスコミでも見たり聞いたりすることが多い。
 しかし、それが大活躍しているスポーツ選手なら、こちらも
ちょっと胸を張りたくなるが、凶悪犯として登場してきた場合
には、なんだか申しわけないような気持ちになってしまう。
 自分と同じ姓の方が災害に遭われて亡くなったりしたときに
は、思わず念仏を称えてしまうほどだ。

 そう言えば、高校の時、同じクラスに、私を含め3人の同姓
者(男2人、女1人)がいたことがある。
 そのため、先生が「○○」と言うと、びくっとして「はい!」
と答えそうになる。下の名を聞いて、ようやく自分でないこと
が分かり、胸をなでおろす。

 考えてみれば、自分が当たる確率は3分の1なのだから、そ
れほどびくびくする必要はなかったのだ。
 しかし、そんな余裕を失ってしまうほど、同姓のプレッシャ
ーは大きい。3人のうちで一番成績の悪かった私にとっては、
なおさらのことである。
 やはり教育上の配慮として、同姓の者は別々のクラスに振り
分けるとか、芸名をつけるとかの特別措置を講じてもらいたか
ったものだ。

 そんな苦難の道を歩んできた人間としては、めったにない姓
の人がうらやましい。
 しかし、そうは言っても、「怒字踏(どじふみ)」とか「意
地悪」とか、そんなユニークな姓の持ち主には、私とは別の悩
みがありそうな気がする。
 姓もいろいろ、人生いろいろである。


  優勝候補のスペインが敗れました。
  スイスが大金星!
  いやあ、日本もオランダ戦でひょっとすると、ひょっとする
  かも? 
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Tシャツ(笑ートエッセイ)

2010-06-13 01:00:08 | 笑ートエッセイ
年号が入っているTシャツがある。
買った時期がばれるとあまり長く着にくいので、できれば、2年先ぐ
らいの年号が入っているとありがたい。


  アルゼンチンのメッシ、さすがにすばらしいプレーヤーですね。
  おのれを捨てて、チーム勝利のために全力を尽くしている姿は見事
  です。
  まさに、メッシ(滅私)奉公! 
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寿司屋(笑ートエッセイ)

2010-06-05 00:56:39 | 笑ートエッセイ
30年近く前のこと。
近くに寿司屋があり、時々出前を頼んでいた。
とてもおいしく、魚がとても大きいと評判だったのである。

ところがある日、電話をすると、「すみません。今から昼寝の時間
なんです。あと2時間後でいいですか?」。
あまりにもとんでもない答えが帰ってきて、びっくりしたものだ。
もちろん、電話を切ってから、みんなで大笑いした。

だからなのだろうか。その後、すぐに廃業してしまったようだ。
誠に残念だった。
ぜひ、あんな寿司屋を復活してほしい。

でも、今はもっと世の中せせこましくなってるから、よけい厳しい
かもしれない。
「今から魚を釣ってきますので」とか、違った理由を考える必要が
あるだろう。


  黒田征太郎さん(世界的なイラストレーター)と谷本仰さん(バ
  イオリニスト)の、ライブ&トークショーに行ってきました。
  念願の黒田さんとお会いすることができ、感激です。
  波乱万丈の人生を生きてきた方とは思えない、とても穏やかな話
  し方をする、人間味あふれる魅力的な方でした。  
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苦手意識(笑ートエッセイ)

2010-06-01 00:42:57 | 笑ートエッセイ
キムチが苦手だ。
だから、石焼ビビンバを注文する時には、こう付け加える。
「キムチ抜きで」

鶏肉が苦手だ。
別に、バードウォッチャーだからというわけではない。
だが、かしわ飯は大好きである。

漬け物が苦手だ。
特に、たくわんは全く駄目だ。
イエローカードを連想してしまうからというわけではない。

アルコールが苦手だ。
別に、アルコールランプに嫌な思い出があるわけではない。

苦手だ、苦手だ、苦手だ。
苦手なものの苦手な理由を探すのが苦手だ。


  「それ、嫌いなんです」と言うよりも「それ、苦手なんです」と
  言った方が、好感が持てるんだそうです。
  どっちも同じような気がしますけどね。 
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