【泣いても笑っても(どうやったところで、どうなるものでも
ない状態)】
●真っ赤な誤用
「『泣いても笑っても』、あと1日しかないんだから、ど
うしようもないさ」
「では、怒ってはみたらどうでしょうか?」
事態が好転するとは、とうてい思えませんけどね。
【泣いても笑っても(どうやったところで、どうなるものでも
ない状態)】
●真っ赤な誤用
「『泣いても笑っても』、あと1日しかないんだから、ど
うしようもないさ」
「では、怒ってはみたらどうでしょうか?」
事態が好転するとは、とうてい思えませんけどね。
【狭き門(競争が激しくて、突破するのが困難であること)】
●真っ赤な誤用
「『広き門』はただいま工事中ですので、『狭き門』から
お入りください」
天国の「広き門」は、早く工事を終了してほしい
ものですね。
【肩が軽くなる(責任を果たして、気持ちが楽になること)】
●真っ赤な誤用
「マッサージで『肩が軽くなった』ので、体重が減った
かもしれないな」
心の荷も下ろせたので、かなり減った可能性があ
りますね。
【肩で息をする(苦しそうに息をすること)】
●真っ赤な誤用
「『肩で息をする』のは、腹式呼吸に比べて、きついも
んだね」
肩で息をするのは、「肩式呼吸」と呼ぶのでしょ
うか?
【杓子定規(形式や基準にとらわれて、融通がきかないこと)】
●真っ赤な誤用
「きみたちは、若いわりには考え方が古くさいぞ。何
でも『杓子定規』に考えるなよ」
「課長こそ古いですよ。それを言うなら、『杓子メジャ
ー』でしょう」
英語で言えば何でも新しいと考えるところが、頭
が固い証明ですね。
【一杯食わす(うまくだますこと)】
●真っ赤な誤用
「『一杯食わそう』と思ったんだが、ダイエット中だと
言って断られてしまったよ」
逆に一杯食わされたのかもしれませんね。
【束になってかかる(大勢の人が一緒になって、一つのものに
立ち向かうこと)】
●真っ赤な誤用
「『束になってかかる』と自由に身動きがとれないので、
バラバラになってかかっていこう」
相手の裏をかいた巧妙な作戦ですね。
【お礼参りをする(自分の不利益になることをした人に仕返し
をするということ)】
●真っ赤な誤用
「残念ながら、落選してしまいました。今週中に、『お礼
参りをする』つもりです」
選挙の応援にあまり力を入れていなかった人は、
気が気じゃありませんね。
【風雪に耐える(人生の苦難に耐え、打ち勝つこと)】
●真っ赤な誤用
「『風雪に耐える』自信はあるんだけど、暑さに弱いん
だよなあ」
猛暑にも耐えてこそ、尊敬に値する人間と言える
んでしょうね。
【行間を読む(文字には表されていない筆者の思いを推測すること)】
●真っ赤な誤用
「手紙の『行間を読もう』としたんだけど、文字がぎっしり
と書かれてあったので、読めなかったよ」
文字を無視して読むのは、至難の業ですからね。