南国の遊び部屋

鹿児島の祭りや観光地についてゆるーく報告してますが、最近オタッキーな記事が大半だったりします。
遊び部屋ですから(笑)

鹿児島神宮・初午祭2010 厄払い

2010-03-10 | 鹿児島の祭り・観光地
2010年3月7日の日曜日、降水確率80%前後の悪条件の中(笑)、約460年の歴史を持つ鹿児島神宮初午(はつうま)祭(鈴かけ馬おどり)が開催されました。
天気が悪い時は祭り見物を見送ることが多いのですが、今回は数えで42歳の大厄に対して厄払いのため踊り手になってしまったので(笑)、朝8時の集合時間に合わせて、加治木町から母校・日当山中学近くの日当山温泉郷・野鶴亭に向かいました。


昭和44年生まれの日当山中学卒業生の面々。
県外からこの日のため、戻ってきた者もいます
野鶴亭で着替えマイクロバスで移動します。
バスや運転手の手配、保険をかけるなどの準備・お金の工面など幹事は大変だったでしょう


鼻筋に白のベニを塗るのが定番です


ちなみにこの半被(はっぴ)は、我らの同級生の一人がデザインしたもの
(写真はデザインの原案)


参加者ひとりひとりの名前が書かれた初鼓(ポンパチ)を帯などに止めたりします。
初鼓(ポンパチ)は馬の背負う豆太鼓を小さくした、でんでん太鼓のようなものです。
「災いをはじき飛ばす」として家内安全、厄払いなどの意味が込められています。

午前9時頃、マイクロバスで参道近くまでいくと、屋台の準備や奉納馬の飾りつけなどが行われていました。

今から飾りつけされる馬やポニー


今年の1月に皆で作った竹筒が配られ、腰帯にぶら下げました


参道には出店が並んでいます


鹿児島神宮境内に向かっている所です。
境内手前の参道にも踊り場が用意してあり、9時過ぎでしたが既に待っている見物人の姿がありました。


参道階段を昇り境内へ


社殿の下・手水舎の前が、奉納の踊り場です。


ここです。結界が張られています(笑)


午前10時頃、我々の「厄払い」をお願いしており、それまで待機中です。


境内のお札・お守り・鯛車等信仰玩具などを販売する所で、初鼓(ポンパチ)が販売されていました。
初鼓は神宮周辺の農家が農閑期に作って納めた信仰玩具で、460年以上続く春の風物詩の初午祭で御神馬や奉納馬に飾り付け、お札として販売されます。
初鼓は直径40センチの御神馬用から7~8センチのかわいらしいものまでさまざまです。


巫女さん達が清めています


何度見ても(笑)、昭和44年生は今年(2010年)は本厄のようです
あわばばばばばば・・・

本厄は男性の場合は、数え年(生まれた時点を「1歳」とし元日(1月1日)を迎えるごとに1歳加える)で42歳になります。
陰陽道に起源があるとか、42は4・2と続くからとか・・・
42歳は中高年期への過渡期に当たる事から、人生のうちでも曲がり角でもあり、男性の場合は社会的にも責任が重くなり、それゆえ精神的・肉体的にも疲労などが多くなるなどの根拠があるとのこと・・・


いよいよ、厄祓いです
厄祓い(やくばらい)とは、災厄を避け、今後の人生を無事安泰に過ごすため、祈願祈祷することで寺や神社などにお願いする方法が一般的で、年始から節分までに行うケースが多く見られるようです。


ここでは、うちの長男の生後32日目のお宮参りをしてもらったことがあります
宮司さんにより、今回のお祓いに参加した同級生の名前が一人一人読み上げられました。


お祓いの最中にも一般の方が、お賽銭入れやお参りをされていますが、正座して頭を垂れている私の背中に何かぶち当たりました


誰かがお賽銭箱に投げ入れたはずの50円でした(笑)
ラッキーッ 50円ゲットォ~
・・・というのは冗談で、お祓い終了後にお賽銭入れに入れときました


こんなに大きなお賽銭入れですが・・・
コントロールの悪い小さなおこちゃまが投げたのでしょうか(笑)


無事お祓いは終了し、参道脇にある宮内小学校の方へ移動します。
既に、1番馬は参道を境内に向かって練り歩いています。


1番馬は毎年、加治木町木田郷で育成された馬が御神馬として先頭となる伝統があります。

神宮のお祭りにつかわれる馬(御神馬)を預かって飼っていた加治木町木田の人々が、御神馬を洗い清め美しく飾り、背中には金の鞍、胸には鈴をつけ初詣していたのが評判となり、他の村も木田にならうようになり、それから歌い踊るようになったのが、鈴かけ馬おどりの由来となったということからの伝統です。


木田の「御神馬」踊り連には「ミス霧島」の3人が加わっていたようです


宮内小学校の校庭でリハーサルしていたのは・・・

「隼人中学校昭和60年卒業一同!」


我々日当山中学校と隼人中学校は同じ隼人町内にあり、高校で同級生になったりと交流があります


日当山中より出発の遅い隼人中ですが、すでに馬の準備は終了していました。


今年の馬踊りには、企業や厄払いの同窓生などでつくる22の踊り連が参加。
日当山中が14番目、隼人中が16番目の出発でした。
あと一校、加治木中学同窓生の踊り連があり、10番目の出発だったようです。


我ら、日当山中学のお馬さんは、おめかし中でした


同窓生女子も到着
ちなみに女性の本厄は33歳だそうですが男性の厄祓いの踊りに付き合ってくれる伝統があります


11時すぎに、宮内小学校・校庭の父兄による?うどん屋で腹ごしらえしました。


12時頃が出発の予定で、ぼちぼち参道入り口へ移動。
これまた1月に皆で作った屋台を引っ張っていきました。


屋台に積んだ焼酎を各人の竹筒へ入れていきます。


楽隊(歌や三味線、太鼓などの演奏を担当してくださる)の方々も焼酎を飲んで景気づけ


「馬と写真を撮らせてくださ~い」みたいなお姉さん。
いつもなら私もそうなのですが(笑)


この日は。降水確率80%!でしてポツポツ雨も落ちてきています。


こちらは発電機やスピーカーやアンプを積んだ屋台。


大鳥居(辻の角交差点)近くの保食神社で、踊る前にもう一度祈願が行われました。


いよいよ、あの人通りの中、踊らなければならなくなりました


鹿児島神宮・初午祭2010 馬踊り奉納』へ続きます
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