2011年5月15日の日曜日、家族で鹿児島市の吉野公園に行こうと向かったのですが、その途中吉野で見かけたのが…

「吉野兵六ゆめまつり」の旗
天明4年(1784)に薩摩藩の毛利正直が書いた『大石兵六夢物語』という、大石兵六(架空の人物)が、人々を化かす悪い狐を退治に行くという江戸時代の吉野を舞台とした冒険物語があります。
…たしかここには兵六が狐を捕まえる銅像があったはず!
一度来たかった場所なのでした!

鹿児島市吉野町の御召覧公園
相撲の土俵にはシートが敷かれてました。
公園は小さな丘で坂道を上り…

メイン会場へ到着しました。
狐と、進駐軍が「マイガッ」したという大石兵六の尻丸出しの看板が出迎えます(笑)

第6回吉野兵六ゆめまつり 23年5月15日(日)10:30~15:30
…全くノーマークでした。
なんという偶然!(笑)

ステージイベント多数のようです。
「兵六紙芝居」とか「兵六踊り」はかなり見たかったのですが終わってました…
出水郡高尾野町の紫尾(しび)神社では兵六踊りという踊りが伝わっています。

鹿児島市に有るセイカ食品株式会社が製造・販売し、商標登録している飴菓子に「ボンタンアメ」や「兵六餅(ひょうろくもち)」があります。

戦後しばらく発売を中止していた兵六餅を1949年に販売再開したところ、進駐軍より「この武士の腰にさしている日本刀が士気を鼓舞する」と販売禁止命令が下ったり、ふんどしをしているお尻が丸見えであることが問題となり、「パンツを履かせることを条件に販売を許可する」と告げられたりしたそうです。
米軍政事務所に出向いて、刀に関しては兵六物語は好戦的なものでなく、ユーモアな物語で、昔の武士はみんな刀をさしていたのだと説明を行い理解され、ふんどしに関しては「“ふんどし”はジャパニーズパンツである。隠すべき所はちゃんと被ってある」と、説得したところ、発売が許可され、現在に至っているということです(笑)

兵六が狐を捕まえる銅像がありました!
『大石兵六夢物語』の概要ですが…
第一話)兵六たちが、吉野原の狐退治を相談する話
第二話)兵六吉野の原へと向かう話 (この場面が上の兵六餅のイラストです)
第三話)狐たちが、集まり謀を相談する話
第四話)兵六、磔者坂で茨木童子に出会い逃げ出す話
第五話)兵六、帯迫で重富一眼坊と戦う話
第六話)兵六、葛掛原で吉野茶屋女の抜け首に苦しめられる話
第七話)兵六、苙の元で、三つ眼の旧猿坊に泣き叫ぶ話
第八話)兵六、菖蒲谷で、闇間小坊主に取り囲まれる話
第九話)兵六、ぬっぺっぺ坊に立ちふさがれるも撃退する話
第十話)兵六、牛わく丸なるガマの化け物に襲われ危機一髪の話
第十一話)兵六、山辺赤蟹と歌合戦をする話
第十二話)兵六、山姥に追いかけられる話
第十三話)兵六、父に化けた狐にたぶらかされる話

第十三話で一晩中化け物に苦しめられた兵六は、吉野山の麓で茅毛の狐を捕まえ太刀を抜いて突かんとします。

兵六の父親・兵部左衛門が現れ、無益な殺生をしないように諭された兵六は狐を逃がしてあげます。
おしりには尻尾がついていますね
ところが狐を逃がした後にはひと山の狐の糞ばかりで、いつの間にか父親も消えうせており、兵六はまたも化かされたと無念がるのでした。
第十四話)兵六、絶世の美女と出会う話
第十五話)兵六、女狐のお菊を縛る話
第十六話)兵六、狐の化けた庄屋に捕らえられる話
第十七話)兵六、心岳寺の狐怪和尚に助けられる話
第十八話)兵六、クリクリ坊主にされる話
第十九話)兵六、兵雲坊主と名乗る話
お寺で肥溜め風呂に入り、牛馬の糞尿をご馳走され、「兵雲」と出家の名前までもらい感激した兵六でしたが、はっと辺りを見回すと荒れた野原で化かされていたことに気づき泣くほかなかった兵六でした。
第二十話)兵六、石地蔵に化けた狐を二匹捕まえる話
第二十一話)兵六、二匹の狐を退治して帰る話
第二十二話)兵六凱旋する話
第二十三話)長々し夜の夢物語
友達が坊主頭の兵六を見て大笑いしましたが、二匹の狐を討ち取った手柄をほめてくれい」と胸を張る兵六でした。
これ以来狐達は人里に近寄らなくなり、人々は安心して暮らしたそうです。
そしてこの狐の末裔が現代に甦ったのが…

これです!(笑)
吉野狐一族の守護神「ヤッセンボー」とくぐり狐衆

…実は私がこの銅像やまつりに興味しんしんだったのは
2010年に誕生ほやほやの鹿児島ローカルヒーロー「薩摩剣士隼人」に登場するキャラだからなのでした
ちなみにこの写真は、この日の祭りのものではなく、2010年11月13日「かごしま環境フェア」での「薩摩剣士隼人ショー」のものです
「大石兵六夢物語」を書いた毛利正直は西郷隆盛や大久保利通などが住んでいた加治屋町に生まれた下級武士ですが、「大石兵六の石碑」が鹿児島中央高校の向かいに建っているそうです。
いつかcheckしに行きたいと思います(笑)
毛利正直がこの作品を書いた天明四年(1784年)、薩摩は第8代藩主(島津氏第25代当主)・島津重豪が商業と文化振興に力を入れた開化策を行った時代で、それに便乗して善良な民衆を苦しめていた権力者や小役人を悪狐にたとえ、これを退治するという意図を込めた作品で、登場人物を通して語られる社会批判は読み手の共感を誘い、中期江戸文学としての高い評価を受け現代語訳版の書籍も出版されるなど、いまも広く読み継がれています。

「吉野兵六ゆめまつり」ステージではいろいろな出し物があったようです


セクシー系もあったんですね

「仲ノ町 鐘踊り」で待機中の小学生。
地域の伝統芸能を引き継いでいくんですね



金魚すくいとか、手づくりの出店とかたくさんありました。
焼きそばを買いましたがおいしかったです

フリーマーケットもありました。
ちょっと、そそられました(笑)

県立吉野公園及び鹿児島ふれあいスポーツランドを中心に、平成23年3月18日 (金)から平成23年5月22日(日)までの66日間にわたり花と緑の博覧会「全国都市緑化かごしまフェア」が開催されています。

吉野公園は日本の都市公園百選に選定されています

第28回全国都市緑化かごしまフェアのマスコットキャラクター「ぐりぶー」
2010年5月1日「吹上浜砂の祭典」で撮影。

「花は霧島~ タバ~コ~は~国分(こく~ぶ~)
」
2010年5月3日の博多どんたくパレードの鹿児島の踊り連でも「ぐりぶー」を見かけました(笑)
結局この日2011年5月15日の日曜日はシャトルバスも満員のようで(この期間、吉野公園の駐車場は使えないです)乳飲み子を連れた我が家は断念したのでした。
でも念願の兵六銅像を見れたり「吉野兵六ゆめまつり」も少し拝見できてラッキーでした
【関連記事】
薩摩剣士隼人第一話?完全版 これであなたも鹿児島フリークに(笑) 2010-11-13

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「吉野兵六ゆめまつり」の旗
天明4年(1784)に薩摩藩の毛利正直が書いた『大石兵六夢物語』という、大石兵六(架空の人物)が、人々を化かす悪い狐を退治に行くという江戸時代の吉野を舞台とした冒険物語があります。
…たしかここには兵六が狐を捕まえる銅像があったはず!
一度来たかった場所なのでした!

鹿児島市吉野町の御召覧公園
相撲の土俵にはシートが敷かれてました。
公園は小さな丘で坂道を上り…

メイン会場へ到着しました。
狐と、進駐軍が「マイガッ」したという大石兵六の尻丸出しの看板が出迎えます(笑)

第6回吉野兵六ゆめまつり 23年5月15日(日)10:30~15:30
…全くノーマークでした。
なんという偶然!(笑)

ステージイベント多数のようです。
「兵六紙芝居」とか「兵六踊り」はかなり見たかったのですが終わってました…
出水郡高尾野町の紫尾(しび)神社では兵六踊りという踊りが伝わっています。

鹿児島市に有るセイカ食品株式会社が製造・販売し、商標登録している飴菓子に「ボンタンアメ」や「兵六餅(ひょうろくもち)」があります。

戦後しばらく発売を中止していた兵六餅を1949年に販売再開したところ、進駐軍より「この武士の腰にさしている日本刀が士気を鼓舞する」と販売禁止命令が下ったり、ふんどしをしているお尻が丸見えであることが問題となり、「パンツを履かせることを条件に販売を許可する」と告げられたりしたそうです。
米軍政事務所に出向いて、刀に関しては兵六物語は好戦的なものでなく、ユーモアな物語で、昔の武士はみんな刀をさしていたのだと説明を行い理解され、ふんどしに関しては「“ふんどし”はジャパニーズパンツである。隠すべき所はちゃんと被ってある」と、説得したところ、発売が許可され、現在に至っているということです(笑)

兵六が狐を捕まえる銅像がありました!
『大石兵六夢物語』の概要ですが…
第一話)兵六たちが、吉野原の狐退治を相談する話
第二話)兵六吉野の原へと向かう話 (この場面が上の兵六餅のイラストです)
第三話)狐たちが、集まり謀を相談する話
第四話)兵六、磔者坂で茨木童子に出会い逃げ出す話
第五話)兵六、帯迫で重富一眼坊と戦う話
第六話)兵六、葛掛原で吉野茶屋女の抜け首に苦しめられる話
第七話)兵六、苙の元で、三つ眼の旧猿坊に泣き叫ぶ話
第八話)兵六、菖蒲谷で、闇間小坊主に取り囲まれる話
第九話)兵六、ぬっぺっぺ坊に立ちふさがれるも撃退する話
第十話)兵六、牛わく丸なるガマの化け物に襲われ危機一髪の話
第十一話)兵六、山辺赤蟹と歌合戦をする話
第十二話)兵六、山姥に追いかけられる話
第十三話)兵六、父に化けた狐にたぶらかされる話

第十三話で一晩中化け物に苦しめられた兵六は、吉野山の麓で茅毛の狐を捕まえ太刀を抜いて突かんとします。

兵六の父親・兵部左衛門が現れ、無益な殺生をしないように諭された兵六は狐を逃がしてあげます。
おしりには尻尾がついていますね

ところが狐を逃がした後にはひと山の狐の糞ばかりで、いつの間にか父親も消えうせており、兵六はまたも化かされたと無念がるのでした。
第十四話)兵六、絶世の美女と出会う話
第十五話)兵六、女狐のお菊を縛る話
第十六話)兵六、狐の化けた庄屋に捕らえられる話
第十七話)兵六、心岳寺の狐怪和尚に助けられる話
第十八話)兵六、クリクリ坊主にされる話
第十九話)兵六、兵雲坊主と名乗る話
お寺で肥溜め風呂に入り、牛馬の糞尿をご馳走され、「兵雲」と出家の名前までもらい感激した兵六でしたが、はっと辺りを見回すと荒れた野原で化かされていたことに気づき泣くほかなかった兵六でした。
第二十話)兵六、石地蔵に化けた狐を二匹捕まえる話
第二十一話)兵六、二匹の狐を退治して帰る話
第二十二話)兵六凱旋する話
第二十三話)長々し夜の夢物語
友達が坊主頭の兵六を見て大笑いしましたが、二匹の狐を討ち取った手柄をほめてくれい」と胸を張る兵六でした。
これ以来狐達は人里に近寄らなくなり、人々は安心して暮らしたそうです。
そしてこの狐の末裔が現代に甦ったのが…

これです!(笑)
吉野狐一族の守護神「ヤッセンボー」とくぐり狐衆

…実は私がこの銅像やまつりに興味しんしんだったのは
2010年に誕生ほやほやの鹿児島ローカルヒーロー「薩摩剣士隼人」に登場するキャラだからなのでした

ちなみにこの写真は、この日の祭りのものではなく、2010年11月13日「かごしま環境フェア」での「薩摩剣士隼人ショー」のものです

「大石兵六夢物語」を書いた毛利正直は西郷隆盛や大久保利通などが住んでいた加治屋町に生まれた下級武士ですが、「大石兵六の石碑」が鹿児島中央高校の向かいに建っているそうです。
いつかcheckしに行きたいと思います(笑)
毛利正直がこの作品を書いた天明四年(1784年)、薩摩は第8代藩主(島津氏第25代当主)・島津重豪が商業と文化振興に力を入れた開化策を行った時代で、それに便乗して善良な民衆を苦しめていた権力者や小役人を悪狐にたとえ、これを退治するという意図を込めた作品で、登場人物を通して語られる社会批判は読み手の共感を誘い、中期江戸文学としての高い評価を受け現代語訳版の書籍も出版されるなど、いまも広く読み継がれています。

「吉野兵六ゆめまつり」ステージではいろいろな出し物があったようです



セクシー系もあったんですね


「仲ノ町 鐘踊り」で待機中の小学生。
地域の伝統芸能を引き継いでいくんですね




金魚すくいとか、手づくりの出店とかたくさんありました。
焼きそばを買いましたがおいしかったです


フリーマーケットもありました。
ちょっと、そそられました(笑)

県立吉野公園及び鹿児島ふれあいスポーツランドを中心に、平成23年3月18日 (金)から平成23年5月22日(日)までの66日間にわたり花と緑の博覧会「全国都市緑化かごしまフェア」が開催されています。

吉野公園は日本の都市公園百選に選定されています


第28回全国都市緑化かごしまフェアのマスコットキャラクター「ぐりぶー」
2010年5月1日「吹上浜砂の祭典」で撮影。

「花は霧島~ タバ~コ~は~国分(こく~ぶ~)

2010年5月3日の博多どんたくパレードの鹿児島の踊り連でも「ぐりぶー」を見かけました(笑)
結局この日2011年5月15日の日曜日はシャトルバスも満員のようで(この期間、吉野公園の駐車場は使えないです)乳飲み子を連れた我が家は断念したのでした。
でも念願の兵六銅像を見れたり「吉野兵六ゆめまつり」も少し拝見できてラッキーでした

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最近出会いました、NPO法人の先生より、生涯学習の一貫として、鹿児島に伝わる『兵六』の話を広く伝えていきたい…というお話を聞き、どんな物語なのだろうと気になって、まず検索してみたところ、大変驚きました(>〇<)!
恥ずかしながら、インターネットにもうとい私なのですが、これだけたくさんの情報を細やかに、そして楽しく皆さんへ提供されていらっしゃる事に、とても感動しています!
このブログ自体が、地域活性であり、生涯学習そのものだと感じました。
素敵な情報を頂き、ますます勉強がしたくなりました(^O^)!
ありがとうございました◎
先生にも観て頂こうと思います◎
毎年9月23日には出水市高尾野町の紫尾神社で豊年秋祭りがあり、兵六踊りが奉納されるそうです。
大石兵六の狐退治の話を舞踊化したものだそうで、見てみたいですよね!