南国の遊び部屋

鹿児島の祭りや観光地についてゆるーく報告してますが、最近オタッキーな記事が大半だったりします。
遊び部屋ですから(笑)

新田原基地・航空祭2009(地上展示編)

2009-12-06 | 九州の祭り・観光地
2009年12月6日の日曜日、宮崎県児湯郡新富町にある航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地にて「航空祭2009」が開催されました。
新田原基地は西部航空方面隊(司令部:春日)に属し、第5航空団が配備され、国内最強の技量を持つパイロットらで編成された飛行教導隊の本拠地であります。

ブルーインパルスin新田原2009記事
新田原基地・航空祭2009(飛行展示編)記事
新田原基地・航空祭2009(その他展示編)記事



新田原基地に到着。
ゲート入場してすぐのロータリーの所

会場案内図の右半分

正門ロータリー隣に常時展示されていると、おもわれる飛行機が数機ありました。
これは「T-6(まつかぜ)テキサン」
昭和10年代、米軍の中等練習機として初飛行し、昭和30年代航空自衛隊に採用され、約80機配備され、昭和45年退役するまで、飛行学生教育に活躍したとのこと。
最高速度 330km/h

第202飛行隊はF-104戦闘機(愛称:スターファイター )2番目の部隊として、1964年(昭和39年)に、新田原基地第5航空団隷下の戦闘機部隊として新偏されたそうです。
1982年(昭和57年)にF-15(愛称:イーグル)実働飛行隊として改編されましたが、2000年(平成12年)10月3日に第202飛行隊は解隊し、搭乗員養成や整備要員の育成の任務は、同日付で新編された第23飛行隊に引き継がれたそうです。

新田原のトレードマーク、戦闘機の尾翼に付けられたコブラマーク。
必殺の毒をもって戦闘機パイロットを鍛える飛行教導隊の思いが表れているそうです。

昭和33年から平成元年まで中級ジェット練習機として飛行学生教育に活躍した(最高速度930km/h)「T-33A(若鷹)シューティングスター」など数機展示されていました。(おそらく常設展示)



シャトルバス乗り降り場から中に入ると、基地エプロン地区で航空機地上展示が行われていました。
陸海空自衛隊機及び米軍機約30機が勢揃いです

C-130H(愛称ハーキュリーズ:ヘラクレスの英語読み)
米国ロッキード社製輸送機。
1956年から運用開始され、今でも現役の戦術輸送機ベストセラー。
日本でも16機購入し、戦術輸送機として愛知県の小牧基地第1輸送航空隊第401飛行隊で運用。
2004年3月3日から2008年12月まで実施された航空自衛隊のイラク派遣において、輸送活動を施行。
2009年5月18日 - ソマリア沖の海賊対策のため、C-130を使用してジブチへの人員や器材の輸送を施行。
最高速度:約620km/h  航続距離:約4,000km


P-3C哨戒機:製作:川崎重工・ロッキード社
世界でもトップクラスの対潜機として米海軍をはじめ多くの国で使用。
この機は海上自衛隊 第1航空群 第7航空隊(鹿屋航空基地所属)配置のもの
鹿屋基地には第1航空隊と第7航空隊が展開し、両部隊併せて20機ほどのP3Cが集結しており、西日本・九州地区の哨戒を一手に担うとのこと。
・・・逆光がひどすぎ・・・・

現在の海上自衛隊の P-3C 保有数は97機で、作戦実働は80機。
平成10年頃からP-3Cの機種呼称を「対潜哨戒機」から「哨戒機」へと変更しており、対潜水艦一辺倒だった体制を改善し、不審船対策や東シナ海ガス田に対する監視強化も主要任務。
他に八戸・下総・厚木・岩国・那覇の航空基地に配備。

C-1  中型戦術輸送機
川崎重工などによる国産のジェット輸送機
第2輸送航空隊・第402飛行隊入間基地(埼玉県狭山市)から来ていましたが(031の番号より最終製造機のようです)、他に岐阜基地(飛行開発実験団)、美保基地(第3輸送航空隊 - 第403飛行隊 )にも配備。
任務は空挺作戦の支援や空中投下など、人員や装備の輸送を行なう。
航続距離の異常な短さによって(1970年代、社会党などの批判をかわすため、意図的にC-Xの航続距離を短縮)運用がしづらい事などから、2011年(平成23)度より退役が始まる予定。


CH-47J(愛称:チヌーク:アメリカ州の先住民族のチヌーク族から命名)のコックピット見学が行われていました。
CH-47D(A型からC型までの既存の旧型機に大幅な改造を施した型)の日本向け仕様。エンジンは川崎重工業のライセンス生産したT55-K-712で4,336軸馬力まで出力が向上。


コックピット:メカ・計器がカッコイイ

タンデムローター式の大型輸送用ヘリコプター
1965年からのベトナム戦争で大量に投入され、機体の優秀さを世界に証明。
日本ではCH-47Jを1986年(昭和61年)から陸上自衛隊と航空自衛隊が輸送機として採用。
日本国内では阪神・淡路大震災、新潟県中越地震などの大規模災害の他にスマトラ島大津波の緊急援助で派遣された実績。
この機は航空救難団ヘリコプター空輸隊(三沢・入間・春日・那覇)のいずれかに配備されたもの。


OH-6(愛称「カイユース」。機体形状から「フライングエッグ(空飛ぶ卵)」の別名も) 
これは陸上自衛隊・西部方面ヘリコプター隊(熊本県上益城郡益城町の高遊原分屯地に駐屯)の機体。
陸上自衛隊が観測機として193機採用、陸自向けのD型は生産途中から、暗視ゴーグル対応操縦席、赤外線監視装置、赤外線照射装置が追加。


陸上自衛隊・第3対戦車ヘリコプター隊(目達原駐屯地:佐賀県神埼郡吉野ヶ里町立野)の「OH-1」
OH-1(愛称:ニンジャ)は川崎重工業製造の純日本製双発ヘリコプターで、陸上自衛隊の観測ヘリコプター(偵察機)。
OH-1の開発チームは、独自のローターハブ構造が評価され、優秀なヘリコプター開発者に贈られるアメリカの権威的な「ハワード・ヒューズ賞」を、アメリカ以外のプロジェクトではじめて受賞。


AH-1(愛称: コブラ)世界初の攻撃ヘリコプター
20mm機関砲やTOW対戦車ミサイル等を主武装とし、ベトナム戦争や湾岸戦争等の多くの戦闘に投入。
最大の特徴である幅99cmという非常にスリムな胴体と、搭乗員をタンデムに配置した事でによって、速度の大幅な増大と低視認性がもたらされた。
これは陸上自衛隊・目達原駐屯地:西部方面航空隊 第3対戦車ヘリコプター隊 から派遣のAH-1S。
7機目から富士重工業(エンジンは川崎重工業)によってライセンス生産され、2000年(平成12年)12月14日までに89機生産。
目達原の他に帯広・八戸・木更津・明野・霞ヶ浦の駐屯地、陸上自衛隊航空隊・第1~5の対戦車ヘリコプター隊に配置。


SH-60(愛称:シーホーク)はシコルスキー・エアクラフト社製のアメリカ海軍などで使用されている多目的艦載ヘリコプターで、このSH-60JはSH-60Bを基に開発された日本の海上自衛隊が装備する哨戒ヘリコプター。
護衛艦に搭載され、空飛ぶ戦闘指揮所として各種戦術(対潜水艦戦・水平線外索敵など) を実施。
護衛艦から発進した時点で空飛ぶレーダーサイトとなり、護衛艦周辺の艦艇や航空機、近接する敵ミサイルを探知。

このSH-60Jは鹿屋航空基地:第211教育航空隊所属のもので、他に館山・大村・舞鶴・小松島・大湊・厚木の航空基地・飛行隊 に配備。
乗員はパイロット2名と、レーダーやソーナーを操作するセンサーマン(兼降下救助員)と呼ばれる航空士1名の計3人で運用。


UH-60(愛称:ブラックホーク)は、シコルスキー・エアクラフト社製の中程度積載能力を持つ多目的または強襲用ヘリコプター。
初陣は1983年のグレナダ侵攻で、湾岸戦争、モガディシュの戦闘、アフガニスタン戦争、イラク戦争など、近年のアメリカが関与した戦争・戦闘にはほとんど参加。
このUH-60Jは、日本の自衛隊が独自改良(三菱重工業がライセンス生産)した救難ヘリコプター。
航空自衛隊・海上自衛隊・陸上自衛隊それぞれに配備。
新田原基地・新田原救難隊 にも配備。


陸自っぽい方々・・・


会場案内図の左半分


「ブルーインパルス」(Blue Impulse―蒼い衝撃)の3代目機体となるT-4.
「ドルフィン」の愛称で親しまれる国産中等練習機。
ブルーインパルスで使用されている機体は正式には戦技研究仕様機とよばれ、航空ファンの間ではアクロ仕様機、ブルーインパルス仕様機、T-4ブルー、T-4BI(BI はブルーインパルスの意味)、T-4A(Aはアクロバットの意味)と多数の呼び名が。


米軍から展示のF/A-18(愛称:ホーネット・スズメバチの意)アメリカ海軍と海兵隊が運用する戦闘攻撃機。
制空戦闘と対地攻撃の両能力を持つ艦上戦闘機。
湾岸戦争、イラク戦争が特に著名な活動で主に艦上から発進し、任務の大半は地上目標への攻撃。


米軍の方々。

ワッペン・ステッカーなどのグッズを売っていました。


同じく米軍から展示。
イギリスが開発したVTOL(垂直離着陸)機ホーカー・シドレー ハリアー(AV-8ハリアー)を基にマクドネル・ダグラス(現ボーイング)社がAV-8B ハリアー II を開発。


「エフに」や「エフツー」と呼ばれるF-2(非公式に「バイパーゼロ」とも)
三菱重工業製造で、航空自衛隊の支援戦闘機(戦闘爆撃機)
空対艦ミサイルを最大4発搭載可能であるため、世界の戦闘機の中でも最高レベルの対艦攻撃能力。
築城(ついき)基地(福岡県築上郡築上町大字西八田)の第8航空団から展示。
他に三沢・松島・岐阜・浜松の基地に配備。


第3輸送航空隊(美保基地(鳥取県境港市))のT-400(愛称:ビーチジェット)など。
T-400は、新人操縦者の養成増加に対応するとともに、輸送機、救難機など飛行教育の効率性や質を向上するために導入された基本操縦練習機。


防府北基地・第12飛行教育団から派遣の「T-7」は、航空自衛隊の初等練習機。
老朽化したT-3の後継機として開発(富士重工業製造)。
2003年4月に「T-7」として制式採用され2006年度末にT-3を完全に置き換えた。
1機約2億3000万円。
他に静浜・岐阜・浜松基地に配備。


警戒航空隊「飛行警戒監視隊」の拠点青森県三沢基地から派遣のE-2C早期警戒機。
E-2(愛称:ホークアイ)はアメリカ合衆国のノースロップ・グラマン社が製造している早期警戒機
背面に大型の円盤型レーダードームを搭載し、主翼は高翼配置で折り畳み可能。
乗員は、パイロット2名のほか、3名のレーダー手の計5名

ベレンコ中尉亡命事件(冷戦時代の1976年9月6日、ソビエト連邦軍現役将校が、MiG-25(ミグ25)迎撃戦闘機で日本の函館市に着陸し、亡命を求めた事件)で低空レーダー網に盲点があることが発覚したために、急遽1979年度よりE-2Cを調達開始、13機を調達し三沢基地に配備している。


芦屋基地(福岡県)第13飛行教育団のT-4:通称「レッドインパルス」「レッドドルフィン」
T-4は日本の航空自衛隊で使用している中等練習機で、プロペラ機による初等訓練を終えたパイロットが続いて訓練する中等練習のために製作された亜音速ジェット機。
「ティーヨン」や「ティーフォー」と呼ばれるほか丸みを帯びた機体から「ドルフィン」とも。
練習機としてだけでなく連絡機としても使われており、飛行場のある基地にはだいたい配備。

第11飛行教育団や第12飛行教育団での「初級操縦課程」を修了した飛行幹部候補生に対して、ジェット練習機の飛行特性を学ばせる「基本操縦前期課程」の飛行教育訓練を第13飛行教育団・芦屋基地(福岡県遠賀郡芦屋町)で実施。


百里基地(茨城県小美玉市)偵察航空隊より派遣のRF-4E
純粋に偵察任務用に特化され、各種カメラを搭載するかわり武装系統が取り外されている為に空戦能力は持たない。

F-4(愛称:ファントムII)はマクドネル社が開発したアメリカ海軍の艦上戦闘機。
ベトナム戦争での活躍から多くの西側諸国に採用され、派生型が数多く作られた冷戦期の代表的な機体。数々の実戦戦績で傑作戦闘機と評価。
現在、日本でF-4を実戦部隊で運用しているのは宮崎県新田原基地第5航空団の第301飛行隊、茨城県百里基地の第7航空団第302飛行隊の二個飛行隊。

偵察航空隊(第501飛行隊)は航空自衛隊唯一の偵察部隊で百里基地(茨城県小美玉市)に所属するが、第7航空団ではなく航空総隊の直轄部隊。
偵察機にRF-4EとRF-4EJ、連絡機にT-4を運用。


F-4EJ(改)(ファントム)
F-15Jが導入されるまで主力戦闘機として防空任務を担当。
1966年(昭和41年)より米空軍のF-4Eの日本向けとして導入したF-4EJ(140機)を、1989年(平成元年)より延命・能力向上目的で近代化改修したのがF-4EJ改(90機)。


F-15J/DJ(愛称:イーグル)要撃戦闘機。
日本の現主力戦闘機で就役から30年近くが経過したが、いまなお世界最強の制空戦闘機のひとつ。
航空自衛隊では現在単座のJ型158機、複座のDJ型45機を保有

その能力・コストから新造機からの運用はアメリカの他イスラエル・日本・サウジアラビアの3ヵ国のみの総計1,233機。
F-4と共に冷戦下のアメリカ空軍とマクドネル・ダグラス社を代表する戦闘機。


千歳・百里・浜松・小松・岐阜・築城・那覇基地の8飛行隊及び飛行開発実験団でF-15J/DJが配備。


別記事に続きます。


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