この本は、面接やESで使える技が満載です。
既に読んでいる人は、実行しているかもしれませんんね。
特に「赤裸々法」というのがいいです。
面接でこの技を使えたら大したものだと私は思いながら読みましたが、他にもたくさん良い手法が見つかると思います。
さて、今回は”伝え方”ではなく、”伝わり方”について書きます。
なぜかと言うと、面接練習や履歴書添削をしている時に、たまに「早く仕事を覚えるよう努力したいと思います。」という言い方やフレーズが登場するからです。
この表現は、一見問題ないように見えますが、選考を担当する人は「この人、きっと努力しないな~」と受け取ります。
つまり、素直に「早く仕事を覚えるよう努力します。」と表現した方がまだましです。
”まだまし”と言うのは、この時点でやっと本人の意気込みの6割程度しか伝わっていないからです。
このフレーズだと、せいぜい「はいはい、努力して下さい。当たり前だけどね。」といった感じです。
では「早く仕事を覚えます。」ではどうでしょうか?
言い切っている点では、意気込みが伺えると思いませんか?
または「早く仕事を覚えたいです。」ではどうですか?また少し感じが変わったと思います。
この表現だと、早く仕事がしたいという感情が入るので、意気込みが増すように感じられませんか?
では、「1年以内に基礎的な仕事を覚えます。」ではどうでしょうか?
「早く」という時間を表す言葉を「1年以内」に限定することで、より具体的になりました。さらに「基礎的な」を付けることで、まずどの部分から取り組むのかという順序を表すことになり、やはり具体的になりました。(ここでは1年にこだわりはありません)
さらにもうひと押し、「1年以内に基礎的な仕事を自分のものにして見せます。」ではどうでしょうか?
「覚える」という言葉を変えたのですが、これは”覚えたことになる状況”を表している言葉です。
つまり、単に何が言いたいのかを考えるだけでなく、どんな状況にしたいのかを表現すると、意気込みは伝わりやすくなることを知って欲しいのです。
そんなテクニックが満載なのが、この本です。
自分では無難にまとめたつもりでも、自分のことを何も知らないし見たこともない人が読むESなら、なおさら6割程度しか伝わっていないことを意識して、いろんなフレーズや言葉選びを楽しみながら考えてみて下さい。
それでも難しいと思う人は、どうぞハローワークにおいでませ。
「魔法の添削」を体験して下さい。
ちなみに、いくつか挙げた例文には「これが正解」なんてありません。自分が一番納得できるものが唯一の正解です。
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