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おと・な・り

2009-11-21 | 邦画(あ・か)
 



  あらすじ 
人気モデルの撮影に忙しい日々を送りながらも、風景写真を
撮りたいという思いを抱えるカメラマンの聡。
一方、フラワーデザイナーを目指して花屋のバイトをしながら、
フランス留学を控えた七緒。同じアパートの隣同士に暮らす、
30歳、恋人なしの二人は、顔を合わせたことは一度もない。
口ずさむ「風をあつめて」のメロディー、フランス語、コーヒー豆
を挽く音――。いつしか互いの生活音に癒しを感じるようになる。

【出演】
岡田准一、麻生久美子
谷村美月、岡田義徳、池内博之
市川実日子、とよた真帆、平田満
森本レオ




  感想  ※ネタバレ注意

都会のアパートの隣同士に暮らし、一度も顔を合わせたことは
ない人生の岐路に立つ30歳の男女が、それぞれの生活音を
耳にすることによって次第に心を通わせていく様をさわやかに
描くラブストーリー。

監督の熊澤尚人さんは『ニライカナイからの手紙』『虹の女神
Rainbow Song』
の監督でもあるんだと知ったのはこの映画を観た
後なんですが…今回の映画もボクは結構気に入っています。

親友がスーパーモデルということから、その縁でプロのカメラマン
となり、名前が売れた岡田准一演じる聡は、本当に撮りたいのは
人じゃなく、風景。
親友や所属する会社の中で、揺れながら自分の道を模索している。
そして、フラワーデザイナーを目指して花屋のバイトをしながら、
フランス留学を控えた七緒演じる麻生久美子。
2人はちゃんと顔を合わせたことはないが、同じアパートの隣り
の部屋同士…そう、おとなりさんなのである。

この舞台となるアパートは古いレトロな作りで、映画の雰囲気
をキレイに映し出している。
またカメラマンとフラワーデザイナーという主人公たちの職種
からもわかるように、映画の中でもオシャレな映像が目立つ。

そんな2人の部屋の壁は、隣りの音がよく聞こえる程薄いのだ。
普通なら隣りの声や物音が全部聞こえてしまうとなると…迷惑
な話だが、この映画はそこをうまく2人の生活の1部分として
取り入れ、お互いにとってなくてはならないものに変わっていく
ように描いている。

この歳の年齢にボク自身近づいているんだけど、2人の目標に
向かって生きている姿や、恋人のいない寂しい生活感など、
非常にうまく表現されていたと思う。2人の演技も良かった。

そんな聡の部屋に、スーパーモデルであり聡の親友のシンゴの
彼女と名乗る谷村美月演じる茜が乗り込んでくるんだけど…
谷村美月の演技が、良かった。
この映画の雰囲気の中では、少し目立つ役柄だけど悪くない。

隣り同士なのに、顔もちゃんと合わせていないのはどうかと
思うけど、様々なキーワードや出来事から2人の強い結びつき
が物語の後半から判明するんだけど、そこからの2人がそれから
どうなるのか…と少しハラハラした(苦笑)。

でもあのエンドロールで流れる2人の会話が、とても良い!
なんだかこっちまで、ニヤっとさせられる。
それもまた2人が生活する”音”の1つなんだなぁ~って
思いました。


【評価】
 (4点/5点満点中)

 おと・な・り HP


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (カノッチ)
2009-11-24 15:25:41
こんにちは。
見てないけど分かりますよ、この映画の雰囲気。ボロアパート暮らしが長かった私、となりの生活音が自分の生活の一部でもあったりするんですよ。
素敵な女性のお隣さんになりたかったなあ~(^o^)v
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カノッチさんへ (オーナー)
2009-11-27 22:37:48
コメントありがとうございます。
お返事が遅れてすいません!!

そうだったんですね!
実際にこの映画の状況だったら
結構おとなりに気を使うでしょうね。
この映画の中の2人も結構気を使って
ましたけど。
そうですね、おとなりさんがそんな人
だったら素敵ですねw
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