遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

薬師如来

2013-06-06 12:57:00 | 日本美術

奈良東大寺の大仏様が座っているハスの花びら
あれって創建当時のものが残っている
数少ない一つなんだけど
絵が 線彫りで描かれているのは見たことが
ある人はあるだろう
Rennbenn解説本には
蓮華蔵世界を 図解してあるけれど
私が目を付けたのは
螺髪(仏像のタニシみたいな天然パーマの塊)から
線がふにゅふにゅのびて
その先に菩薩様がいる
面白い

20081720_2

ほら 線が出てその先雲 その上に菩薩様がいる
象徴的表現と とった
毘盧遮那仏が思うことから
一つ 宇宙が生まれる
そういう感じ
曼荼羅だね
これも

仏教徒ではないのだけれど
仏教が描く宇宙観というのは
あまり科学知識がない私が
宇宙ってどういうものだろうと想像する
泡宇宙 とかという言葉を聞いて妄想することと
ものすごく
類似する

だから 仏像を見るのが面白くってたまらない

さて薬師如来だけど
この如来さんのいるのは東の宇宙
瑠璃光浄土 っていうんだって
名前を聞くと ↓ 瑠璃原石

ファイル:Lapis lazuli block.jpg

宝石だあ!と よだれ

薬師如来さんの
菩薩時の
1.光明普照(自らの光で三千世界を照らし、あまねく衆生を悟りに導く。)
2.随意成弁(仏教七宝の一つである瑠璃の光を通じて仏性を目覚めさせる。)
3.施無尽仏(仏性を持つ者たちが悟りを得るために欲する、あらゆる物品を施す。)
4.安心大乗(世の外道を正し、衆生を仏道へと導く。)
5.具戒清浄(戒律を破ってしまった者をも戒律を守れるよう援ける。)
6.諸根具足(生まれつきの障碍・病気・身体的苦痛を癒やす。)
7.除病安楽(困窮や苦悩を除き払えるよう援ける。)
8.転女得仏(成仏するために男性への転生を望む女性を援ける[2]。)
9.安心正見(一切の精神的苦痛や煩悩を浄化できるよう援ける。)
10.苦悩解脱(重圧に苦しむ衆生が解き放たれるべく援ける。)
11.飲食安楽(著しい餓えと渇きに晒された衆生の苦しみを取り除く。)
12.美衣満足(困窮して寒さや虫刺されに悩まされる衆生に衣類を施す

この12の請願を立てたのだそうだ

もう欲深な衆生は喜んでついていきそう(8を除く)

12神将をお供にするのは この12の請願と関係あるのかな?
 
私が初めて立派な薬師如来を見たのは
中学の修学旅行で
薬師寺で
2268

まあ美しかったこと
15歳の少女は感激した
光背の後ろからは覗き見られる穴が開いている
そういう穴は必ず見逃さない
で仰天
台座に 変な鬼みたいなのがいる
しかもおへそはハート形だ!

Img_984778_29354551_0

ほら 丸っこいけれどハート形に見えたのよ

中学生の私は

友だちを呼んで  見て見てこのおへそ!

とさわいだ

この鬼みたいなのは
インドの神話から来た十二薬叉というのだけれど
これが後に十二神将になるわけだ


 

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