遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

虞美人草

2008-09-09 08:36:35 | ブログ

Kaya0769

これは勿論虞美人草ではないよ

何か花の絵があったほうがいいやと思ってね。

「虞美人草」やっと読み終わった。

なぜ

この本に

二人静が出てくるか

いまだに良くわからない

この記事になぜ、サフランの花が出てくるかわからないのと

同じではない。

「虞美人草」には三人の女性が出てくるけれど

虞美人草はいわずと知れた主人公の藤尾だけれど

雛嬰粟ともポピーとも呼ばないのは

虞美人草でなきゃならないから

そのくらいはわかります。

二人静でなければならないわけは読めません。

思う、という心のありようを考えると

これは糸子かな、くらいです。

このように、国語の先生には叱られそうな

読解力の無い私です。

この「虞美人草」新聞小説だったのですね。

当時の新聞小説を読む階層の人たちには

この話の世界は親しく感じられるものだったのでしょうね。

最近の、私の漱石の印象が

長塚節の「土」への序文だものだから

どうも、明治の東京の知識人階級の中にいる人

茨城の農村の暮らしの実態は全然別世界の人

そういうイメージが強かったのです。

ところが

この「虞美人草」を読み始めたら

この文章の描写力のすごいこと

そうかあ

俳句を作る神経と同じように厳選した言葉で

描写するのかア

と、初めてそんなことを考えた。

若者の頃、漱石を読んでそんなこと思わなかったものね。

若い頃読んだ本を読むと

またまた面白いものだなと思った。

何読もうかな、って困ったら

読む種をこうやって選んでもいいな。

「虞美人草」はどの部分をとっても

朗読したい文章です。

コクリコって書いても変換しないので

Pさんのところに行ったら

(この方の記事に、君も雛罌粟(こくりこ) われも雛罌粟(こくりこ)ってあったからね)

この花が咲いていました

N20080726

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8 コメント

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読書家ですねえ。見習わなくちゃ。 (hisako-baaba)
2008-09-09 09:11:35
サフランの絵素敵ですね。

あなたに教わった松谷みよ子の本など借りに行ったら、無かったので、松谷さんたちの再話による、朝鮮の昔話を借りてきました。ちょっと面白そう。覚えたいのがあるかも。
雛罌粟 ( こくりこ、 ひなげし) 虞美人草 ... (ゆすらうめ)
2008-09-09 09:37:44
みんな同じ花の名前なんて知らなかった。鉄幹さんと晶子さんをヒナゲシと呼んだのはどうしてかもよく分からない。
hisako-baaba様 (遊工房)
2008-09-09 10:05:29
え、そのお話知りたい!
松谷みよ子さんの本は
図書館で繰り返し借りていたけれど
ついに買ってきました
上下の下しかなかったので上は注文してきたのです。
今度オス酢s目はコピーを送りましょう
「逃げ出したこもんさん」は
松谷さんのお許しを頂いているので
読めるようになったらネットにも載せられるんです
[E:eye]

ゆすらうめ様
お花をめぐるお話も
いろいろあって面白いですね
こくりこって読むのですか。読んでも花らしいのが... (kazuyoo60)
2008-09-09 10:47:47
こくりこで検索すると、この難しい字でヒナゲシとふりがなです。
http://www.hana300.com/hinage.html
ポピーよりも虞美人草や雛罌粟(こくりこ) の方が、風情がありますね。
もう!素晴らしいわ~^こんな風にさささーーーっ... (P)
2008-09-09 13:42:48
絵を描いてくださって 嬉しかったわ^^
kazuyoo60 様 (遊工房)
2008-09-09 14:36:23
コクリコってどこから来た名前なのでしょうね
誰か教えてくれるかもしれません

[E:art]
P様
ノカンゾウの花の絵
今回描いたのではなくて
前に描いたのを引っ張り出してきたのです。
どうぞどの絵でも
カットにお使いください。
左上のギャラリーにあります。
但し私のだけよ。
夫やわが子、アートクラブの面々の作品も載っているのでご注意ください。
私の絵って書いてね。
でも
アクセス解析をすると
勝手に使っている人はいるらしい
それはルール違反ですよね
虞美人草は、私も今年になってから読み直しました... (志村建世)
2008-09-09 23:51:35
虞美人草は、私も今年になってから読み直しました。心理描写と会話の組み立てが緻密で、「会話の名人戦」みたいだと思いました。私は、ここに書かれていた「人生第一義」を確かめたくて読んだのですが、これが当時の新聞小説だったというのには、驚きますね。
志村建世様 (遊工房)
2008-09-10 06:26:48
新聞を読む階層そのものがインテリゲンチャだったのだろうし
それでもその中の大衆的な視点は意識して書いた物なのでしょうが
私がその頃の時代にいたら
下町の長屋のおちゃっぴいだったなと思うのです。
人生第一義などは縁がなく
生きるべきか死ぬべきかも縁がなく
きっとたくましく喜劇の中を生きていたんだろうなあ

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