この育ててくれた父と 仲が悪かった話ばかり書いてるが、
実は仲良しでもあった。
千駄ヶ谷のプール話で思い出した
私が初めて
プールで休みなく1キロ泳げた翌日
父に
泳ぐところをちゃんと見て!
と
一緒にプールに連れて行った
父は
観覧席に日よけの傘をさして
ちびちび
ウィスキーなど飲りながら
私の泳ぐのを眺めていた
私はちょんちょん飛び跳ねながら
「ね、ね、ちゃんと休みなく泳げたでしょ
数えた?」
などと言ったっけ
家のすぐそばじゃないのよ
明大前から千駄ヶ谷まで電車に乗って
とことこついてきて
うれしそうに
炎天下
娘の泳ぐのを見にきたんだもの
仲良しだった時代よ
ま
父は
私を大好きだったけれど
私のほうが
あまりに飲んだくれだから
私の行く手を妨害したから
嫌になっただけだけれど
そうやって
父離れするのもありふれた話だ
付き合ってくれたのに
私がだんだん邪険になって
遊んであげなくなったのでした
たっぷり親孝行はしてるからいいの
自分の子供を思っても
楽しかった子供時代があったんだもの
思い出すだけで幸せだもの
後は好きにしてていいわ