遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

偐紫田舎源氏 まだまだ続く

2009-10-18 18:30:24 | 本と雑誌

Ako_2

今15編が終わったところまで読んだ

この表紙は13編のもの

何しろ次がどうなるか引っ張るのがうまいから

つい目覚めると読んじゃう

しかし厚くて重い本で

もう首が痛くなった

 

さて

この表紙の絵解き

これは二人とも阿古木という遊女をあらわしてる

この阿古木はもとの源氏では

六条御息所というわけ

恐ろしく執念深く思いは自力ではコントロールできず

生霊となって

二葉の上(元の源氏では葵の上)に取り付いて

しまいには死に至らしめる

この阿古木は遊女になったいきさつは面倒だから述べないけれど

元をただせば

光氏(光源氏)とも二葉ともいとこ同士という血筋

それで手にしているのは

三種の神器ならぬ 将軍家に必須の三宝 の一つ、勅筆の短冊なのです

このほか 鏡 刀 が話の中に織り込まれてきます

この勅筆の短冊をもって

生霊となって体を抜け出して二葉の元へ行く図なのです

煙に乗っていくのです

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5 コメント

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カラーですね。遊女のカンザシ、さぞ重いでしょう。 (kazuyoo60)
2009-10-18 18:59:25
六条御息所、気位の高い女性を、遊女に、それはそれは。
勅筆の短冊に霊力があるのかな、奇想天外なのがパロディーですよね。
すこしはご気分が良くなられたのでしょうか。
遊工房さん、今晩は。 (山里の人)
2009-10-18 21:47:45
体調が悪そうですが、大丈夫ですか?

「あいつはアコギな奴」と言う言葉がありますが、
この「阿古木」から出た言葉ですか?
遊さん、そんなに読んでて風邪は治ったの? (hisako-baaba)
2009-10-18 22:29:39
荒唐無稽な話って、語りに向くかも・・・
kazuyoo60様 (遊工房)
2009-10-18 22:31:20
江戸時代の人
奇想天外の名人だったんですね
[E:heart]
山里の人 様
おお
さすが××の王者
鋭い指摘
種彦は考証の鬼だったようなので
未来の人が
ここに語源を求める仕組みを考えたかも
阿漕の平次のお話が語源だっていうけれど
後の人は
遊女阿古木が語源よといっても
さもありなんと思うわね
hisako-baaba様 (遊工房)
2009-10-18 22:36:09
風邪症状じゃないから風邪じゃないかも
起きられないから目覚めると読んでるの
五七調だから語るの面白いかもと
朗読の先生には申し上げてみた
江戸時代の色々草子語りに使えるのもありそう
ただ
この源氏は
源氏ファンの人は
怒るような
品のなさ えげつなさ ばかばかしさもいっぱいなのよ

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