お盆

お晩です
当家のお盆を紹介します。
我が家の迎え盆は、早朝の野の花取から始まります
野の花は朝日が出ない内に取らないと皆水を上げなくなってしまいます
野の花は近くの原っぱで取ります、まさに花の宝庫のような場所です
昔から見るととても少なく成りました、殆んど絶滅状態のものもあります
花はこんな花籠に入れて持ち帰ります



そして、その次は茅の縄を綯います、長さは凡そ４０ｍです
七日七夜陰干しした茅は見事な緑色です
私の曾祖父が作った盆棚を大切に使っています、勿論毎年作る棚です
綺麗に磨き上げた祖先の位牌を古いもの順に並べてひな壇に飾ります
自家産の野菜や果物を進ぜてから、件の野の花を新竹の花瓶に差します
花の種類は約15種類くらいです
こうして片幣32枚をつるすと完成です




今年の新竹の花瓶です、直径は７センチくらいです
昼間は昼の花が次々と咲き夕方は、夕菅が可憐に咲きます
こんな田舎の慎ましやかな中にも、現代では贅沢とも言える、野趣に富んだ質素な
盆棚が、何処の家の新盆の棚より立派に見えます
野の花は一つでも沢山でも綺麗ですね



そんじゃあ又、　　　遊童子