有志舎の日々

社長の永滝稔が、 日々の仕事や出版・学問などに関して思ったことを好き勝手に 書いていきます。

有志舎の「ただ今執筆中」情報

2016-06-22 11:42:49 | 出版
有志舎の「ただ今執筆中」情報です。
大体、夏休みの終わりくらいまでに原稿が出来てくると見込んでいる本です(書名はすべて仮題です)。
原稿督促も兼ねて公開しちゃいます。

竹中千春さん(立教大学)著
『アリスの国際政治学』・・・「中高生でも読める国際政治の本を書きたい」という事で、お引受けした本。不思議の国に迷い込んだアリスのように、テロ・紛争・難民など、何が・どうして起こっているのか分からない現在の国際社会を易しく解説する本になると思います。
「本が育てる街・高円寺」の協力で、この本と連動して、中学生とその親御さん向けのイベントを著者の竹中さんプロデュースで秋ごろに開催する予定。

奥村哲さん(首都大学東京名誉教授)著
『文化大革命への道-毛沢東主義とアジアの冷戦-』・・・ベテランの中国現代史研究者による、1950年代から文化大革命に至るまでの中国現代史です。アジアの冷戦という国際政治の中できちんと毛沢東と文化大革命の問題、さらに中国の社会主義とは何なのかを考えないと。そういう歴史も知らずに「嫌中」ばかり唱えてても意味ないですから。

岩田重則さん(中央大学)著
『天皇墓の政治民俗学』・・・古代の天皇から昭和天皇まで、歴代天皇の陵墓の在り方と葬送儀礼にあらわれる歴史民俗的な宗教意識・政治思想を、文献研究と現地調査という両方のやり方で、早稲田大・鹿野政直門下の民俗学者というユニークな経歴の著者が綿密に分析していきます。
「政治民俗学」という聞き慣れない言葉を使うのは、天皇という最高権力者の葬送に込められたオドロオドロしい「死と政治の論理」を民俗学としてきちんと抉り出し、天皇=神聖という「創られた伝統」を崩して、かつての本当の天皇葬送の姿を明らかにしたいからです。
加えて、今はうち捨てられた、様々な葬送・埋葬の場を著者が廻って歩いて撮影した写真なども多数掲載予定(「霊がついてきちゃってるかもね(笑)」と岩田さんは言っていました。ひえ~)。
しかも原稿枚数は900枚を超えそうな大著です(ひえ~)。

とりあえず、以上です。
もちろん、これらより前に出版される本もいっぱいあるので、それもまたよろしくお願いします。

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