暁に咲く幻の花

花が咲くように生きていきたいな。日々のあれこれ、嬉しいこと楽しいこと好きな人のことを、花や自然にことよせて綴ります。

かぎろひに憧れて

2018-12-17 20:00:09 | ライフスタイル
東の(ひんがしの)野にかぎろひの 立つ見えて
      かへりみすれば 月西渡きぬ(つきかたぶきぬ)

   『万葉集』 柿本人麻呂

かぎろひは、日の出の一時間程前に見られる一日の最初の陽光と言われてます。
よく晴れた寒さの厳しい日にしか見られない自然現象です。
陽炎の語源ともされてますが、かぎる火、ちらちらと光る火という意味だそう。

人麻呂の詠んだ歌は最初の陽光の意味かなと思います。

「かぎろひを見る会」が毎年、この歌が詠まれた旧暦十一月十七日に阿騎野の丘で行われているそうです。

空にはまだかすかに星の光、西に沈む月、東から揺れるような陽光。
万葉の時代から変わらぬ風景を見つめる時、どんな思いが心に宿るのでしょうか。
いつか私も阿騎野の丘でかぎろひをみたいと思ってます。

イルミネーションで煌めく街は綺麗で大好きですが、自然の光を見つめる時の静かな瞬間もとても好きな時間です。



読んでくださりありがとうございます。




アルスラーン戦記 感想 一年ぶり

2018-12-17 00:25:53 | ライフスタイル
平成の内にやり残したことはやっておきたいなぁ、と最近何かにつけて思います。
昨年年末から書いていたアルスラーン戦記の最終巻の感想も実は余りにも酷い結末に、完結を待ち続けた日々が泣けて来るくらい哀しくて途中で止めたままにしてましたが、大掃除で書庫を片付けたら角川書店版から光文社版まで並んでいるのを見て、やはり書いておこうと思います。

エステルの死に私もガックリきましたが、15巻ではガックリどころではない死を見届けました。
第一部1巻~7巻でのパルス無双の要、(宮廷画家)軍師ナルサスと彼を愛するアルフリードの死。

皆殺しの田中芳樹ですから覚悟はしてたけど、まさか本当にナルサスを最終巻の一つ前で退場させるとは…
何か深い考えでもあって少人数でアルスラーンから離れているのかと思ったら、結論から言えばナルサスの最後の策などなく、新婚のアルフリードを連れてのんびり調べ物をしている最中に、この世で最も憎まれてるヒルメスの不意打ちにあって亡くなった。
落馬し背中強打で痛くて動けないナルサスを殺っちゃうヒルメスも騎士道精神のないヤツです。
せめてアルフリードは生かしてナルサスの子供を産む役割にするとかして欲しかった。

アルスラーンの十六翼将はアルスラーンを筆頭に子孫がいない。
銀英伝ではラインハルトの子やミッターマイヤーの養子などが力を合わせてローエングラム王朝の基盤をしっかり作るんだろうななど想像するのも楽しい余韻があったのに、ダリューンにもナルサスにもエラムにだっていない。
エラムなんて生き残って夫婦になったのに何故か子供がいない。
一体誰がアルスラーンのことを後世に語るというのか。

16巻はジャスワントの死から始まり、味方も敵も何の見せ場もなく次々サクサクと亡くなっていく。本当に悲しいホロリ
しかも過去の田中作品で既に書いたような死にかたが多い。
自分の作品からパクるのは構わないけど、読者的にはまたか!となります。

ナルサスを殺したヒルメスは蛇王ザッハークがのり憑いたアンドラゴラスをみて叫びながら逃げ出すダメっぷり。
そこは敵わずとも一太刀なりと浴びせて、さすがカイ・ホスローの直系よと思わせて欲しかった。
第二部の冗長などうでもいい話が続いたのは、ヒルメスのわけのわからない行動だと私は思ってます。
関わる国や人が次々破滅していく。イリーナ姫とどこかでひっそりと幸せになっていれば良かったのに。
ヒルメス戦記なんか始めるからこの始末。

そして人間相手なら絶対死なないだろうダリューン、誰より強いダリューンにヒルメスは遂に討たれる。
同情すらできない呆気なさ。尊師との関係とかの説明すらなかった。

ラスボス蛇王ザッハークは魔王な存在だと思ったら、「自分は千年前の聖賢王ジャムシード時代に作られた人造人間だ」と語りだしてしまった。
えー!田中芳樹先生、まさか鋼の錬金術師に影響された?と思わず叫びそうになりました。

なんだかイメージの違ったザッハークにあのダリューンが討たれてしまう。あぁ…思ってたんと違う…

キレたアルスラーンが宝剣ルクナバードでザッハークと戦う。
ギーブとファランギースがたった一人で戦わせるわけないと思うし、国1番と2番の射手が援護射撃すらしない。
こんな作品1番の大見せ場がたった1ページで描かれるなんて、全盛期の田中作品では考えられないですよ。

結局アルスラーンとザッハークは相打ち。しかも将来ザッハークは復活するかもとギーブが言ってたから、アルスラーンはパルスから蛇王の呪縛さえ真に解放できなかった。
アルスラーンはダリューンと同じ墓に眠りたいと遺言する。
腐女子へのサービスだろうか… まぁ、ナルサスの横にはアルフリードがいるから仕方ないけど、エステルのことは頭にもないの?
解せない。エステルの存在故に陛下は結婚出来ないと言われてたくらい執着してたのに。

兄のように慕っていたダリューンと眠るアルスラーン。
鞘の中で眠る宝剣ルクナバードの次なる所有者を探し、アルスラーンの遺志を継ぐ者に渡す役目をエラムに託して。

残ったギーブ、ファランギース、エラムは親しい仲間やその親族を連れてシンドゥラのラジェンドラのもとに亡命し、パルスタンを作り、ラジェンドラの要請でシンドゥラの為に戦ったりしながら(ギーブがアルスラーン以外の王に仕えるとかないない!)ギーブは蚊に刺されて亡くなり、ファランギースも病で亡くなり、エラムはアイーシャと夫婦になり、キシュワードの遺児アイヤールを育てるも二人の実子には恵まれないまま、アイーシャも亡くなる。

アルスラーン死後暗黒の空位時代を迎えていたパルスをもう一度統一するため、エラムとアイヤールとアイヤールの息子ロスタム(この名前、王書読んだ時からいつか出ると思ってたよ)はペシャワール奪還を目指す。
ある時、何かピンときた六十歳の老エラムは若いロスタムに宝剣ルクナバードを鞘から抜いてみろと命令する。

ロスタムは驚きつつもルクナバードの鞘を持ち、右手に柄を掴み抜こうとすると、剣は自らの意思で鞘から飛び出すかのように勢いよく鞘走って月光を浴びてきらめいた。
「おお、(陛下の志しを継ぐのは)そなただったか」
アルスラーンの死後五十年、エラムがアルスラーンから託された願いはロスタムが受け取った。
パルスを「望ましの王土」にするため、ロスタムの長い戦いが始まる。

エラムの役割は終わった。
月明かりのした、エラムは一歩進むたびに変化がおこる。
どんどん若返っていくことにエラムは気付かない。
そして、目の前に次々現れる懐かしい人々。
イスファーン メルレイン ギーブ ファランギース アルフリード ジムサ ジャスワント トゥース パラフーダ ザラーヴァント グラーゼ クバート ナルサス ダリューン そして左肩にアズライールをとまらせたアルスラーン!

エラムは一頭だけ空だった馬に乗り、「陛下 何処へ参るのでしょう」と若々しい声でたずねる。
アルスラーンは微笑みながら
「空は無限だよ、エラム。空の下もまた無限だ」
アルスラーンと十六翼将は満月の下進んでいく。

こんなシーン銀英伝でミッターマイヤーが夢でみたよね?

ラストはエラムがロスタムに語った言葉で終わります。

「アルスラーンとは、ひとりの王の名前ではない。王としての在り方をしめす言葉なのだ」

このシーンだけは少しウルッときました。



7巻で終わっておけば最高だったのに。
最終巻はあらすじを読んでいる感じでした。キャラへの愛情が感じられない描写が残念でなりません。

ザッハークをなんとか倒し、蛇王からの呪縛を解放し、奴隷も解放した解放王アルスラーンの治世はパルスの歴史に輝き、十六翼将の活躍も綺麗星の如くアルスラーンの治世を彩ったのである。
…みたいなのが良かったなぁ。
戦記ものだから皆殺しはわかるけど、やっぱりもっとパルスのために活躍したアルスラーンを見たかったです。

読んでくださりありがとうございました。

朝ドラマ 『生田家の朝』

2018-12-03 09:20:52 | 私の好きなひと
12月10日(月)7時50分から、日テレ[ZIP!]で福山雅治さん企画プロデュース·主題歌、脚本バカリズムさん 『生田家の朝』が始まります。

MOKO'Sキッチンは〜😨と焦ったのですが、このドラマは12月26日までなので、また新年から続くのかな?好きなコーナーだからなくなるのは悲しい。

とにかく来週からドラマスタートです🎬


生田浩介 ユースケ・サンタマリア
生田早苗 尾野真千子
生田美菜 関谷瑠紀
生田 悟 鳥越壮真

上記のキャストで〈どこにでもいるフツーの家族の朝〉を描いたドラマ。


爽やかな朝ドラマだといいな。

今朝は福山雅治さんの歌う主題歌【いってらっしゃい】が流れてました。
フツーの家族の風景そのままな歌詞でした。
それでいいはず。変に凝らなくていい。
けど、あっさりスッキリしすぎて頭に残らなかった···

星野源さんの【アイデア】は初めて聴いた時から彼らしいメロディ、サビもいい感じですぐに覚えたのに。朝ドラの内容はもう忘れたいですが😓

いやいやまだ始まってないんだから、何も決めつけちゃダメですよね。
楽しみにしてます。

しかし、これでアルバム制作してないなんて、ましゃなんでよ?
もう何曲あるのよ。
年内は無理だから、来年の50歳BIRTHDAYライブに合わせての発売なのかな。

まぁ、もう細かいことはいいです。



冬の大感謝祭、31日当選したよ。
また会える。今年のライブに行くのは6回目。
盛り上がって楽しめるといいな〜💞

読んでくださりありがとうございます。

 結婚記念日でした

2018-12-02 11:48:19 | ライフスタイル
 先日、節目ではないけど○○回目の結婚記念日を迎えました。
毎年ペア時計を購入しますが、今年はもう一つ新しいペアリングをプレゼントしてくれました。

まだ届いていませんが😅

ODYSSEYという名の指輪。意味は《長い旅》
ギリシャ神話で語られる智将オデュッセウス(英:ユリシーズ)は10年に渡るトロイ戦争に勝利しましたが、帰路に海神ポセイドンの怒りをかって故郷イタカに戻るまで数々の苦難と哀しみを乗り越えねばなりませんでした。
オデュッセウスを待つ王妃ペネロペも王不在の国で哀しみに耐えながらも待ち続けます。
二人は再び逢うという希望を胸に戦時代を合わせると20年という《長い旅》をしたのです。
ハッピーエンドとはいえ、そんなエピソードのある指輪です。
オデュッセウスとペネロペのような離ればなれではありませんが、私達夫婦にも楽しい時嬉しい時ばかりではない苦しい悲しい時がありました。
これからも同じでしょう。ですが、この指輪が希望を忘れないお守りになると思います。




秋の庭 落ち葉が…

可愛らしいクッキーを友人から貰いました

今日のおやつタイム用です。

読んでくださりありがとうございました。

八咫烏シリーズ コミック発売中です

2018-12-01 08:42:49 | ライフスタイル
好きな本として紹介してきた八咫烏シリーズがコミカライズされて、先日第1巻が発売されました✴️



講談社 EVENING KC
原作.監修 阿部智里 漫画 松崎夏未


ハードカバー版の原作表紙。挿絵は苗村さとみさん。

若宮(日継ぎの御子)奈月彦の妃となるため、東西南北を支配する各家から登殿する4人の美姫たちの華やかだけど厳しい競い合い。
後半からは一変して続く不審な事件。
若宮の妃、〈桜の君〉になるのはどの姫なのか。



少女マンガらしいキラキラな姫たちになりました。

狂言回し役である可愛らしい東家のニの姫 あせび 
口が悪けど凛々しいクールな南の一姫   浜木綿
華やかで少し高慢な国一番の美姫西の一姫 真赭の薄
雪のように可憐だが秘めた情熱家北の三姫 白珠






原作の人物相関図


一瞬姿をみせた若宮奈月彦。イメージ通りでした💞

小さい時の若宮も美少年。


白珠と真赭の薄。綺麗ですね〜

『烏に単は似合わない』から第一部最終巻『弥栄の烏』まで見てみたいです。

何度も読み返した小説ですが、作者さんが若い方だからか、若宮や雪哉を教え導くような賢者がいないのが残念です。
ファンタジー物には未熟な主人公たちを見守り、時に諭す人がいてこそ作品に味が出ると思いますが八咫烏シリーズは、若宮が凄いのは真の金烏だから。そんな凄い金鳥に年下なのにズケズケ物申す雪哉カッコいい、って設定で進んでいくのが物足りないかな。

若さとキャラの魅力でグイグイ読ませてくれた作品です。
第二部も心待ちにしてますが、ぜひキャラたちの口の悪さをなくして欲しい。もう一つは新たな世界を旅する読者を導く存在を神様じゃなく、歳を重ねた知恵を持つ人物の登場を待ってます。

しばらくはコミックで姫たちの話を楽しみます😄

読んでくださりありがとうございました。