青い空と薔薇が好き

  我が家のお庭の写真を載せています。
  コンデジですが、薔薇の写真は自分でも気に入っています。

ミストタウンのつづきです

2008-09-27 23:34:46 | 薔薇
今日は一日中 おかしなお天気でした
青空なのに ざーざー雨が降ってきたり・・・ 
きれいな青空だと思って眺めているうちに  真っ黒い厚い雲が 空全体を覆いつくしてしまったり・・・
虹も見ました
 
そして 何よりも寒~い 一日でした
10月下旬の気温だとか 月山に初冠雪のニュースです

田んぼは 黄金色一色です






ミストタウンのつづきを書きましょう



小さな田舎の駅だった
標高が高いのだろうか  小高い山がすぐ目の前にあった
土曜の午後 この駅で降りたのは 月子のほかに 二人の女子高校生だけだった
待合室にポスターが貼ってあった
霧の中で 大正時代に建てられたような 古いつくりの旅館の灯りが滲んで浮かんでいる
沙羽が見たというのは このポスターかもしれない

 待合室を出たとたん 月子は 眩しいほどの明るい陽射しにつつまれた
慌てて バックから帽子を取り出した
夏の名残の中で コスモスが揺れていた
コスモスは どこまでも続く道の両側に植えられていた

まあ コスモス 秋でもないのに・・・

まるで 初めてコスモス見たような感動だった
今まで 漠然としか花を見ていなかったのだと つくづく思う 
女子高校生の自転車が どんどん遠くなっていく

知らない田舎の町というか 村の昼下がりに 人の姿は全くない
月子は 何かに操られるように 歩きだした
昨日までの自分とは 全く違う自分がそこにいた
あらゆるものから開放されたような気分だった 
今 ここに 沙羽がいないことに感謝したほどだった

足元に 菊の形をした目の覚めるような紫色の小さなが花が咲いていた
ノコンキクや アスターを知らない月子に 青い菊があるなんて信じられない

何? 青い菊? うそでしょう!! 

月子は ほとんど花の名前を知らない
昔の上司が チュウリップと薔薇の区別がつかないといって
みんなを笑わせていたことを思だした

仕事 仕事で来た 
今 課長のポストを与えられて 部下も15人持っている
 女で課長になったのは 月子が初めてだった

あなたは 男に生れてきたほうが 良かったんじゃないか 夫に何度言われたことか

今夜は ご飯いらないよ
わたし 今夜 夕飯作れないから 外で食べてね・・・

いつの間にか 夫との会話は ほとんどが スケジュールに関したことばかりになっている

今 別世界のような町を歩いていると いろいろなものがはっきりと見えてくる

夫がたんたんとしているのは 諦めの境地からだということ
月子に対して 一切期待するのを止めたからだということなどだ
それだけではない
夫が 心身ともにバランスを保っていられるのも 
月子との同居人のような関係を続けていられるのも・・・誰かいるからに違いない
漠然と感じていたのに 追求しないで 見てみぬふりをしてきたのは
仕事優先の月子にとって 好都合だったからにすぎない

これで よかったのだろうか
いい訳がない

曖昧にしていたものが 今なぜ ここではっきり見えてきたのかが不思議だった
自然の中にいると 人間らしさが呼びもどされるということだろうか

どのくらい 時間がたったのだろう
どうやら 道に迷ったらしい
 陽がほんの少しだけど傾きかけていた

とにかく元来た道を引き返すしかない
急に不安になってきた
心なしか 服が湿ぼったくなってきている気がする
 それにしても どうしてここには 人がいないのだろう
軽はずみな行動が悔やまれた

駅に着いたら まず 最初に 
案内所で自分が泊まるはずの宿を 確かめようと思っていたのに・・・

疲れました つづきは明日にしましょう


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


気分を変えて




頂いた 真っ赤なダリアの一種いけです







私はレインハットをかぶって 撮っています
おかしな天気雨のせいです













明日も いい日でありますように・・・


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コメント
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