ゆりぢるのお勝手ブログ

心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書き付けてゆきます。

大腸カメラ・検査編

2017-02-03 22:16:00 | 日記
検査予定の時間を目指して病院へ。

「検査の為に鎮静剤を使うので、自分で運転する物(自転車や自動車)では来院しないで下さい」
と患者さんには説明するくせに、
いつもの出勤同様、自転車で颯爽と来院。

普通なら、処置室で検査着に着替えて
点滴をしてもらい、そして内視鏡室に行くのだが
「今、超バタバタして忙しいんだよね」
「着替える場所もないんだけどwww」

スミマセン。
こんな忙しい日に休みもらって検査受けます。

あ、どうぞお構いなく。
私、自分で準備して内視鏡室行きますんで😅

ヘラヘラしながら、
自分のカルテと検査着、そして検査用パンツを持って内視鏡室へ。

「いいよ~誰もいないからここで着替えなよ」
「点滴もここでするからいいよ~」

ありがとうございます~

「検査用パンツは穴が開いてる方が後ろですよ~(笑)」
内視鏡のテッパンネタなのだが
これを言っても、穴を前にして穿いてくる人が一定数いるのだ。
大抵男性。

パンツに穴、といえば前!だという刷り込みなのか…
でも、この検査で前をポロリされても看護師に失笑されるだけである。

検査着を着て、「ちょっともう一回トイレ行ってくる~」
とトイレに行ったら、寄りによって看護部長に遭遇。

「え~!あなた、どうしたの!?」

「イヤ~、定期的に大腸カメラやってるんですよ。エヘヘ…」

なんだかずっとヘラヘラしている私。

ヘラヘラしている割には、検査前の血圧が
160/100もあり、小心者であることが露呈。

「鎮静剤で寝ちゃえば下がるよ~」

「じゃあ、点滴するね~。あ、失敗しちゃった!ゴメンゴメン」

ユルすぎる職場での検査…

検査着の裾を捲り、検査のベッドに横になる。
失礼ながら、皆さんにお尻を向ける。

いよいよ先生が登場。
若い女の先生なのだが、上手なのは一緒に検査に就いているのでよく知っている。

ここで鎮静剤を点滴から入れる。

「あなたはだんだん眠くなる~」
という感じでトローンと目が閉じていく。

なので、私はグースカ寝ているので
検査中のことはほとんど覚えていない。

中には、鎮静剤が効いてやたらとしゃべりまくる人もいるのだが
どうやら大人しく検査を受けていたようだ。

ただ、あとでカルテを見たら、
使用した鎮静剤の量が普通の人の倍だったので
もしかしたら痛がっていたのかも…

ちなみに、今までやった時の痛いポイントは
左の下っ腹(S状結腸)、左右の上腹部(腸のカーブがキツイ部分)
そこいら辺をカメラが通過する時。

大腸カメラのついでに胃カメラもやってもらったのだが
これがもう、毎回大変なのだ。

先生の名誉ために書いておくが
この先生はいつもは本当に上手なのだ。
「ヒョイ」という感じですんなり入れてしまうのだが…

しっかり鎮静剤も使って寝かせているのに
カメラが喉を通らない。

鼻からやる為の細いカメラを使ってもらっているのに
どうにもこうにも、先生も一苦労。
私も、ゲエゲエしながら大騒ぎ。

翌日、先生に聞いてみたところ
解剖的に私の食道の入口は普通とちょっと違うらしい。

「食道の入口が厚いみたいなんですよね」

うむ、よくわからん。

この話を姉にしたら
「ご飯はロクに噛まずにほとんど丸呑みしてるのに、そんな細いカメラが入らないんだね(笑)」
と笑われた。

さて、検査がすべて終わったら後は帰るだけ~

なのだが、鎮静剤から覚めないと帰れない。

一応、覚ます薬もあるのでそれを点滴から入れて30分。

ひと寝入りしてからスッキリお目覚め。

「覚めたんで、帰りま~す」

え!もう?
1時間も経ってないけど?

同僚もびっくりな脅威の覚醒を見せ
再び自転車に乗って帰宅。

帰宅してからもう一回昼寝をして、
私の内視鏡dayは終了した。

お腹の中は上から下までスッカラカン。
まずはヨーグルトでも食べて上質な乳酸菌を植え付けようか。



上部消化管内視鏡の歴史
「初期の胃鏡」
うん。拷問だね。

Wikipediaさまより。

大腸カメラ・前処置編。

2017-02-02 01:46:00 | 日記
やってきましたよ~!

大腸カメラ(内視鏡)をしてもらうには
まずはお腹の大掃除から!

ということで、
朝の8時から下剤スタート。

うちの病院では、基本的に「日帰り入院」で
病棟で下剤を飲むのだが
(人によっては体調不良を起こしたり、キチンと飲めずに
効果的な処置が出来ていなかったりすることもあるため)

私は既に3回目でもあり、外来では患者さんに説明している側でもあるので
自宅で下剤を飲んではトイレ通い。

今までは「ニフレック」という「薄いポカリスエットを塩味をキツくして、
さらにそこに無理やりレモン風味を加えたけど
どうにかならんもんかね、このビニールみたいな臭い…」
という下剤を2リットル飲んで腸内洗浄をしていたのだが

今回は「モビプレップ」という「今までよりも少ない量でキレイになりますよ、
味も若干飲みやすくなりました」
という下剤が処方された。

今までは、ひたすらニフレックだけを飲み続ける、という責め苦にあっていたのだが

今回のは、モビプレップを2杯飲んだら、水またはお茶を1杯飲む、
という、途中で口直しが出来るというオアシス付き。

下剤自体が濃くなっているので、
体内で水かお茶で薄める、といったところか。

これが思いのほか飲みやすい!
味はやはり塩味の強いポカリスエットなのだが
これに強引なリンゴ風味が加わり、
味わって飲まなければどうということはない。

コップ一杯分を、息を止めて飲むのがコツ。
そして、息を止めたまま、口直しのお茶を含む。

お茶ならなんでも良いのだが
私は「お~いお茶 濃い味」をお薦めする。
お茶の苦み・渋みで口直し効果がアップする。

そして、キッチンタイマーを10分でセット。

こうして「下剤・下剤・お茶」のワルツを
10分毎に繰り返していく。

これを2セットこなした頃からトイレ通いが頻回になっていく。

一応、3セットはこなすように、という指示があるのでトイレに走りながら飲み続けたのだが
それでも1.2リットル程度で済む。

ニフレックなら、ここでようやく折り返し地点といったところだが
ここからがキツイのだ。

もうどうにもこうにも、飲み込めない、
飲んだら戻ってきそう…
身体もキツイが精神的にもかなりキツイ、という事態になるが

今回の下剤は「このぐらいなら頑張れる!」という量で終わらせられる。

トイレに12回ほど通ったところで
ようやく排泄物がキレイになる。
どんな感じか、といえば、
トイレを見ただけでは大だか小だかわからない、といったところか。

あと、下剤をかけて何度も下痢したら
お腹痛くて大変なんじゃないか…
と思っている人がいたら、そんなことはないです。

確かに何度もトイレに通って出すしかないのだが
お腹は痛くならない。
お腹壊して下痢しているワケではないので

上から飲んだ分が、吸収されずにドザ~っと流れて押し出されてくる感じなので
「あ、ウンコ出る」という感覚に従ってトイレに行くと(ただし、中身が水分なので猶予はない)
さっき飲んだ1回分に押されて順次尻から排泄される、という感じ。

回数を重ねる毎に腸内が洗われていると思うと
清々しさすら感じるが、
いかんせん、飲むのが大変。

飲むのが大変だから、最低限で済ませたい。
それには、前日のご飯に気を付けることが大切。
とにかく歯応えのない物を選んで食べる。
「皮」とか「種」とか意外と盲点。


頑張ってお腹の中をキレイにしたら、
いざ、大腸カメラへ!

以下、次号。