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日々ぼんやりと~ ヽ(*〇w〇)ノ

のんびり ゆっくり まったりと~♪

埠頭の倉庫 kaisen

2006年08月12日 | 我々をさらけ出せ
「まぁ、兎に角黙って見ていて下さい」
携帯ゲーム機から目を離しもせずにこいつはそう言った。
オレには、ヘッドが何を考えているのか分からない。
本当に役に立つのか?
いかにも平和ボケ。争い事とは無縁の普通の人間だ。
強そうにも見えない。いかにもひ弱そうでさえある。
「誰かジッポとサングラス持ってます~?」
誰にともなくこいつは言った。
ドクと呼ばれている男が黙って差し出した。
「さて~。速攻で行きますよ~ヽ(*○w○)ノ
 子ども達に戦いというものを教えてあげましょう~♪」
オレは頭痛がした。

カラーの間ではよくある話。
誰それがボコられて、誰それが報復。
今回もそういう話。
うちの下っ端が情けねー事にどっかの馬鹿に捕まって、
馬鹿共は何をとち狂ったのか、うちのヘッドに出て来いとかぬかしやがった。
連絡が入った事務所に何故か居合わせたのが、この莫迦だった。

埠頭の貸し倉庫。
在り来たりなそれっぽい場所。
「頭が悪い。まるで素人です」
車から降りた莫迦の一人言。
「簡単に帰れそうです^^ では手筈どおりに」
オレを除く三人がうなずいた。
オレ達は迷わず堂々と正面から入っていく。
ガランとした広い空間。
頭の悪そうな餓鬼共十数人以外は何も無い。
よく見れば、真ん中に顔の腫れ上がった見た事の在る奴が椅子に座らされていた。
気絶でもしているのだろうか?
動かない。いや動けないといったほうが良いのか?
「おい?話が違うんじゃね~の!?
 おまえ達のヘッドはどうした~? んん~??」
この中のリーダー格なのだろう、
見るからに頭の悪そうなのが、オレ達に向かって言った。
ッのやろ~~~・・・。ぶっ殺してやる。