コロラド州より、小さな町の小さな物語

コロラドの魅力は小さな町にありました。人気の田舎町への小さな旅と、日々の暮らしのレポートです。

シルバートン ②シルバートンの歴史

2009-10-01 23:33:49 | 旅行
シルバートンの歴史


シルバートンの歴史は、1860年、チャールス ベーカーとその一行が鉱山を探しにサンユワン山脈に踏み込んだことから始まった。 コロラドが金鉱発掘ブームに沸いていた時代。 彼らもすぐに、アニマス川ぞいに金や銀の鉱床を発見した。 そしてこのニュースは瞬く間に広がったが、この地がUte Indianユーツ族の土地であったこと、そして当時南北戦争勃発が迫っていたこともあって、探索隊はいったん引き返した後、戻ってくることもなくしばらく平和な時間が過ぎた。
しかし、1870年代になると、約1000人もの探索隊が山間部に入り込む。 もちろん古くからこの地に住んでいたインディアンのユーツ族は激しく抵抗したが、なだれ込む鉱夫たちの勢いを止めることはできなかった。 
1874年、シルバトーンには数えきれないほどの鉱山キャンプが張られ、町が形づくられた。 その後、1882年にデュランゴとシルバートンを結ぶ狭軌鉄道が開通した後はいっきに人口が激増。 1883年には人口2000人、400の建築物、2つの銀行、29の酒場、数件のホテルが建った。 そして、Red Light District(娼婦街)も現れた。




The Lookoutというサインがついた古い建物。 1階は土産物屋、2階は展望バルコニー?



シルバートンにもおいしいコーヒー屋さんがあった。


デュランゴに住んでいた10ヶ月間、週末になるとシルバートンへ行った。
シルバートンまでは蒸気機関車に乗ると3時間半かかるが、車なら1時間くらいで到着する。 崖っぷちを走るドライブは少々おっかないが、風景はすばらしい。
そして、シルバートンにはお気に入りのコーヒーショップがあった。 人口約500人の小さな町においしいコーヒーを飲ませるお店があることに感動したし、この店から見える山がなんともヨーロッパ的なのだ。

Green St.にあるMobius Cycles & Café. カウンターのお兄さんはちょっとアブナイ感じだったが、カップをしっかり暖めてからコーヒーを入れてくれた。
レギュラーコーヒーをオーダーすると「アメリカーノでいいか?」と言う。 アメリカーノが何か知らなかったがOKと答えると、エスプレッソをつくってカップに入れ、そこにお湯を加えた。 お湯で割るという点では日本のアメリカンコーヒーと基本的には同じだが、アメリカーノの方がもっとおいしい。
そして、ふとドイツで飲んだコーヒーを思い出した。 ドイツで「コーヒー」とオーダーすると、どこでも小さなデミタスカップにはいったエスプレッソが出てきた。 しかしミュンヘンのコーヒー店では、「アメリカンにする?」と聞いてくれた。 私は久しぶりに普通のカップに入った普通のコーヒーが飲めると思っていたが、運ばれてきたのは2個の小さなデミタスカップだった。
ひとつのカップにはエスプレッソ、もうひとつのカップにはお湯が入っている。 どうして混ぜればいいのかしばらく考えたあと、私はエスプレッソのデミタスカップをとり、コーヒーを少し口に含んだ。 そして間髪を入れずにお湯をすすった。 口の中でくちゅくちゅ混ぜて、ハイ、アメリカン。




シルバートンのメイン通り、Green Street. この道だけが舗装されている。






デュランゴを出発して30分くらい。Hwy550号線沿いで見つけた源泉。 温水が湧き出て、谷のほうへ流れ落ちている。 ヌルヌルしているので足元に注意。




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