コロラド州より、小さな町の小さな物語

コロラドの魅力は小さな町にありました。人気の田舎町への小さな旅と、日々の暮らしのレポートです。

シルバートンのアースハウス

2010-06-28 11:29:49 | 旅行
シルバートンのEarth House




シルバートンで見つけた地球にやさしいアースハウス。 住んでいるのはどんな人? 



シルバートンに行ったら、確かめたいことが2つあった。
ひとつは、以前にこのブログに書いた“シルバートンのあぶないお兄さん”が経営していたコーヒーショップ。Mobius Cycles and Café からMobius Caféに名前が変わっていただけで、健在だった。お店の雰囲気もほぼ同じ。 アイロンホースレースがあった日は、お店の前に長い列ができていた。 お店に人があふれるのは、バイクレースの日と7月4日の独立記念日のパレードがあるときくらい。 レースの翌日は、お客は私たちだった。




Mobius Cafe. デュランゴにすんでいた3年前、週末になるとコーヒーを飲みにこの店にやったきた。




シルバートンのファンキーなコーヒーショップ、アバランチ(雪崩)。 



もうひとつ確かめたかったのは、メインストリートのGreen Streetの一番奥にひっそりと建つアースハウス。 家の半分が地面に埋もれているような建て方で、GoogleでEarth Houseで検索すると、似たような家があったので、アースハウスと呼んでいいのだと思う。

3年前にこの家を見つけた。 屋根に瓦がなくて、竪穴式の家を土でおおって隠しているような感じだ。 遠巻きに覗いてみたが人が住んでいる気配がなく、建設途中なのか、完成しているのか分からなかった。今回見に行くと、外見は全く変わらなかったが、「通り抜け禁止」のサインが建てられていたので、誰かが住んでいるのだろう。 ジロジロ見た挙句、無断で家の写真を撮るのは失礼かな?と思いつつ、やはり人がいる気配がなかったので、パチリと撮ってしまった。




2007年10月に撮った写真。




こちらは2010年5月撮影。 外観は同じだが、木が少し大きくなって「通り抜け禁止」のサインが立っていた。 


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ユレイ ②温泉でホッ。

2010-06-16 06:23:46 | 旅行
ユレイは穏やか。




手で掘ったか? と思うようなトンネル。


アイロンホースレースが終わったあと、すぐユレイに向かった。シルバートンでお昼を食べるにはあまりに混みすぎているし、デュランゴも人がいっぱい。ユレイなら静かに過ごせそう。 シルバートンからユレイまでは車で一時間もかからない。 崖っぷちのクネクネ道だが、もう何度も運転している。 レース直後で疲れている夫に代わって私が運転したが、もううるさいこと、うるさいこと。 もっとスピードを落とせとか、崖は見るなとか、センターの黄色い線に沿って走れとか。。。
夫を隣に乗せて運転するのは嫌だ!という妻がたくさんいるのを、世の夫はご存知だろうか?



Snow Shed。 雪で道路がふさがれてしまわないように、雪崩の起こりやすい場所にはSnow Shedがつけられている。


私はムッとしながらも前だけ見て走った。 大きなカーブが近づくと、道路が前方でプッツリ切れているように見える。 崖が気になる。 大きなトラックが落ちてないだろうか? 崖下を覗きたいという気持ちを抑えてはいるが、車が勝手に崖のほうへ寄っていく。 

このシルバートン、ユレイ間の道路はミリオンダラーハイウェイと呼ばれ、すばらしい景色が続く。 建設には莫大なお金が投資され、高度な技術でもって完成されたとパンフレットに書いてあった。 でも、なぜガードレールが付いていないのか。 街灯もないから夜は絶対に運転したくない。




1888年に建てられた裁判所。 


ユレイに着くと、メキシカンレストランに直行。 ここのレストランの天井が面白い。 天井に一ドル札がいっぱい張り付いている。 どうして貼り付けたのかずっと謎だったが、今回はウエイトレスが実演してくれた。 
一ドル札にピンのついたおもりを突き刺し、天井に向かっておもいっきり投げる。
挑戦すること5回。やっとくっついた。



一瞬、天井にコウモリが張り付いているのかと思った。 実は一ドル札。





ユレイに来るのは、一年半ぶり。 古いビクトリア風の建物が並ぶ景色は変わらないが、Breweryが三軒オープンしていた。



ユレイでも美味しいビールが飲める。 ありがたや。


温泉でホッ。
この町はユレイと名がつく前は、ユーツインディアンの言葉で「Uncompahgre」(Hot Water Spring)と呼ばれていた。この地に湧き出る温水は聖なる神の水で、ユーツインディアンはこの湯で心も体も癒したとか。 Hot Springsは入場料10ドル。昼間は子供たちが泳ぎに来るので、静かとはいいがたいが、日が暮れると落ち着いた、いい雰囲気になる。 
 



ユレイに来たら、やっぱり温泉。 ぼ~っとしながら山々を眺める。



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デュランゴ ⑤アイロンホースが始まった。

2010-06-05 06:22:54 | 旅行
アイロンホースレースが始まった。



ダウンダウンにはIron Hose Classic の横断幕。

5月29日(土)。 いよいよレースが始まった。 蒸気機関車が勝つか、自転車に乗った人間が勝つか? このアイロンホースレースのために、トレーニングを積んだバイクライダーたちが、デュランゴの町にやってきた。
今年の市民ツアー参加者は1300名。 プロ、アマのレース参加者は800名。 よくもこれだけの人が、この小さなデュランゴの町に収まるものだと感心する。 
このレースのため、デュランゴ、シルバートンを結ぶHwy550は交通ストップとなるため、私と息子は朝7時にモーテルをでて、シルバートンへ向かう。



市民ツアーの参加者。 まだ余裕の顔だが、この先に長ーい上り坂が待っている。

早くも市民ツアーの早朝スタート組が走っている。 市民ツアーは蒸気機関車が出発する8時15分に、汽笛を合図にスタートするが、うんと時間をかけて走りたい人はもっと早くに出発する。

Hwy550は途中のスキーリゾートまでは片道2車線あるが、そのさきは片道1車線の細い道になる。おまけにずーっと上り坂。 車なら1時間で着くのに、なんで自転車で行こうとするのか。 自転車レースをしている人は、きっとアスファルトだけを見て必死にペダルを踏んでいるのだ。 車なら途中の景色も楽しめるし、息切れもしないのに。。。と、レースの意図をまったく理解していない私は、頭をひねる。(ひねるのは首だったっけ?)



峠の途中では救急車が待機。



やっとシルバートンにたどり着いた。

シルバートンで朝食を食べ、少し時間をつぶしているとウワァーという歓声が聞こえた。 もう、プロのレーサーがはいってきた。1位の人に続いて、2位、3位と次々フルスピードで走ってくる。 引き締まった体にフィットしたバイクシャツ。 さすが鍛えた体はかっこいい。 そのうち、プロ、アマレーサーに混じって、とんでもなく早く出発した市民ツアー参加者たちもゴールしてきた。 道路わきでライダーたちを迎える私たちは、前日もらった大きなベルをガランガランと鳴らし、「ようやった。」と、選手たちの健闘をたたえた。



シルバートンのメインストリートを疾走するレーサーたち。ゴールまであと300メートル。



ベルを鳴らすこと1時間あまり。 夫はまだ来ない。 手が疲れた。


今年のプロ1位は、ユタ州からやってきたBurke Swindlehurで2時間12分15秒でゴール。 55歳のプロNed Overendは2分14分44秒で7位だった。 Ned Overendは25年前、主人がデュランゴに住んでいた時、すでにプロだった。 こんなに長く現役で走っているなんて、すごい。 ちなみに65歳以上のカテゴリーでは、23人のレーサーたちが参加。 最年長は77歳のWalt Axthelmさんで3時間29分50秒でゴールした。 このタイム、私のハズバンドのタイムとあまりかわらない。。。

さて、我が夫は11時半に無事ゴールした。 しばらく休憩していると、ボーッ、ボーッという汽笛の音がシルバートンの町に響いた。 駅のほうへ歩いていくと、蒸気機関車が12時きっかりに到着。 「おー。勝った、勝った!」

レース参加のあとは、また自転車でデュランゴまで走って帰る強者もいるそうだが、ほとんどの人は迎えの車か蒸気機関車に乗って帰る。 なんともエネルギーあふれる一日だった。





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