なんでもない毎日。

それなりに楽しい日々。

古事記

2010年08月28日 | 日記
角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス「古事記」。

古事記をちゃんと読んだのは初めてだと思うんだけど、けっこう知っている話しが多くて、意識せずに何かの機会で古事記に触れてはいるんだな、と気付かされた。
でも、実は“因幡の白兎”は、今回初めてちゃんと意味が分かった。
稲葉さんが白ウサギとか今まで思っててスミマセンデシタ(笑)
なかなか痛々しいお話だったんですね…。

色々な話がある中で、オウスがオオウスを“ねぐ”話しはオソロシイです。
殺したって事をねぎらうって意味の「ねぐ」で表現するとは
それと、ヤマトオグナがクマソ(弟)を殺すところ。
“剣を尻から刺し通した”
“その刀を動かさないでください”
“熟した瓜を切り裂くように、体をずたずたに引き裂いて殺した”

お尻に剣を刺されている状態で、ヤマトオグナに“ヤマトタケル”って名前を上げたクマソ(弟)がスゴイわ←注目点はそこか。
というか、なんでヤマトタケルはクマソ(兄)は胸を刺したのに、クマソ(弟)はお尻を刺したんだろう、この行為は何かの比喩か?とかは深読みしない方がいいですか?(笑)
女装して可愛らしい少女姿のヤマトタケルに、ぶっすりとお尻を刺されたむくつけきクマさん(イメージ)ってちょっとドキドキ(殴)
他のエピソードを含め、古事記のヤマトタケルだと、どうして信仰の対象になるのかナゾに思えるのですが、日本書紀の日本武尊だと立派な人みたいですね。
私的には古事記の人間臭いヤマトタケルのがいいと思うけど。


古事記は“天皇政治の根本聖典とする”目的で書かれたそうなのですが、それにしては内容がちょっとアレでナニなモノが多いような気がするのですが…これでOKだったってのがある意味感心した。
すべて漢字で書かれていて、書いた太安万侶が大変苦労した上、読む人達もどう読んでいいのか苦労しているそうで、この時代に仮名文字があったならと思わずにはいられません。
仮名文字で書かれていたなら、もっと太安万侶が伝えたかったことがストレートに伝わったでしょうにね。
写本の写真が掲載されていたけれど、あんな全部漢字で書かれたヤツを読むねぇ。
本を開いた瞬間にパタンって閉じちゃうよ、私なら。

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