from タビーランド

タビーランドの住人【ティンキーウィンキー♂・ディプシー♀・ラーラ♂(26才自閉症)・ポー♂(19才)】のくらし

やってしまったねぇ…ラーラ

2008-05-31 | ラーラ(その他)
自傷や他人への攻撃が少ないのはラーラのいいところ
感覚の過敏さは人一倍
発語のないラーラにとっては、表現やコミニュケーションも得意とは言えない
フラストレーションは出てきて当然
それを、これまでの10年間いろんな形で出してきた
「唾吐き」の年もあった
「服噛み」の時期も長かった
なんでもかんでもビリビリちぎったり破ったりすることも
そして、「つねる」こともあった
でも、いつしかそれらの『問題行動』は消えたり形を変えたり
どうしようもなくなってしまう程には執着せず、やってきた

振り返ると…
そんな行動が表れ始めるのは毎年この季節
「6月」「7月」は、しんどいことが多かった
今年も、然り

昨日、クラスの女の子の腕をつねってしまった
これまでにもちょくちょくはあったが、ラーラなりに手加減しているようだった
私に向けるそれとは違い、躊躇があるのか我慢ができているのか…?
大事になるほどのものではなかった
でも、昨日は…
相手の女の子の皮膚が青くあざになってしまった
直接その子に対してどうのこうのというのではなく
ラーラの虫の居所の悪さが、たまたま横にいた彼女に向かってしまったようで
本当に申し訳ないことをしてしまった
その場にいた先生が、相手の子への対応も、ラーラへの叱責も
きちんとその場でして下さったようなので、私はラーラには叱る事はしなかった
時間が経ちすぎていて、きっと何を叱られているのかラーラにはわからない
私が先生からその話を聞いてる間は、なんともばつの悪そうな顔をしてはいたけれど
でも、相手の子に対しては放っておくわけにはいかない
彼女の自宅の電話番号を教えてもらって、夜に連絡した
親御さんにことの次第とラーラの状態を話し、謝罪した
本人からきちんと話を聞いていたようで、連絡したことに恐縮されていた
でも、やっぱり電話一本のことでも、するとしないでは違うと思うんだよなぁ
逆の立場なら…
やっぱり相手はどう思っているのか気になるし
本来なら、菓子折りの一つでも持って、直に伺うべきだと思う
でも、今の時代、「なんで家がわかったの?」って思われることもあるだろうし
何しろ住所も電話番号も、個人情報だと、学校では一切教えてはくれないから

そう言えば…
1才前後の頃にもあった
友達を噛んで歯形をつけてしまったこと
一月の間に三軒、ケーキ持って謝りに行った…
その頃は、住所録があって住所の番地まで分かったから
探してでも訪ねて行ったんだ

あまり他人に攻撃的な方ではないと思ってたけど
…そうでもないのかなぁ~
ラーラ~、あかんよ、それは
みんなと一緒にいられなくなっちゃうよ…
考えるとどんどん哀しくなってしまう
なんとかせねば

とは言っても…
叱ってどうにかなるものではなし
「ラーラのストレスの軽減」
それが何よりの近道なんだろう

担任の先生もよーく分かってくれている
今年の環境の変化を一番背負っているのがラーラだということ
学校でも家庭でも、満足に一対一で向き合えてはいないこと
ラーラにはまだまだ、というより、今一番「一対一」の時間が大事だと言う事も
特別支援学校の見学、説明会がある季節
本当に今のままでいいのかな…ふと考えてしまう気の弱さ
もっともっとしてあげることがあるはずなのに
ただ毎日、時間を浪費してはいまいか…
大事な大事な成長期の今
するべき事をせずにいる自分
これって、ネグレスト(育児放棄)だよな…
でもね、でもね
今の学校には、かけがえのない人の輪があるんだよ
ラーラが培ってきた、地域のネットワークがあるんだよ
なんとかここで、やっていきたい
特別支援(養護)学校と変わらない手厚さが、地域の学校でも受けられれば
それは贅沢すぎる要望?
きっと、ずっと、このジレンマは消えることなく続くんだろうな

早く、ラーラのしんどい時期を脱せますように


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする