知り合いのFさんが、すごいオーディオ装置を持っているという話は聞いていたのですが、設置するのも大変なので、聞く機会は滅多にないということでした。
それが、連休中に聞けるというので出かけてみました。
場所は桐生市広沢町の繊維工場だったところ。
例の三角屋根が連なる建物です。
そのオーディオは、ウェスタン・エレクトリックというアメリカにかつてあった電機会社のもので、真空管アンプとスピーカーシステムです。
トーキー映画が登場したときに、映画館に据えられていた音響装置だそうで、トランジスタの登場と共に廃れていったということです。
しかしそのずば抜けた音質に注目した日本人が、アメリカから購入した装置を受け継ぎ、30年にわたって改良を続け、今に至っています。
台数は数えるしかない貴重品で、その1台が知り合いのFさん所有ということです。
「普段聴いているCDを持ってきてごらん」といわれて、妻と長男とそれぞれCD持参でお邪魔しました。
確かに、普段聞こえない音が聞こえるくらい、明瞭で迫力のあるサウンドだったのですが、これはレコード盤だったらもっとすごいはず。
そう思って、Fさん所有のレコードをかけてもらいました。
1956年録音のソニー・ロリンズ。
予想を超えてぶっ飛びましたね。
すごい臨場感と迫力。
音楽は耳で聴くものではなく、体全体で感じるものだということが分かりました。
Fさんは、桐生市内で、この装置を常設できる場所を捜しており、これを町おこしに使いたいとのこと。
このレコードコンサートは、5月7日までは、毎日開催しているそうです。
興味のある方は、お気に入りのCDなどを持って出かけてみて下さい。
場所は桐生市広沢町5-1111。
時間は9時~17時の間。
入場は無料です。
怪しくひかる真空管アンプ