詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

語り継ぐ人もなくぅ。

2024-03-30 09:23:03 | 千駄記

ボクが持ってる「プロジェクトX」のDVD。黒四ダム系の1枚。

 

3/30(土)快晴

 

仕事は落ち着いてしまったのに今日も5名出勤しとる。

 

弊社のカタログ製作用の写真を撮影に来ました。

わが社の再生プロジェクトへの道の第一歩です。

〽かぜのなかのスバルう・・って聞こえてくるぜ。

撮影のため工場に到着した途端・・

カメラを持ってこなかったことに気づく。

老いだけじゃないな。

いまクルマで10分の小邸宅からカメラを持ってきた。

 

昨夜は録画しておいたNHKの「新プロジェクトX 放送直前スペシャル」

を見た。あの「プロジェクトX」が復活するとのこと。

中島みゆきのテーマ曲と田口トモロウのナレーション。

大ヒットしたドキュメンタリー番組だった。

演出が大げさだったり、矛盾の指摘や抗議が殺到する回も

いくつかあったとか。40分少々でまとめるんだからやむを得まい。

 

ボクも番組開始当初は結構、楽しみに観ていましたよ。

2000年から5年間放送されたそうです。もう20年以上前か。

 

当時、20歳くらい上の内装屋の社長と「プロジェクトX」が話題になった。

社長は「あの番組嫌いなんだよ」と言った。「へえ、なんで?」と

訊くと「成功者ばっかり出てくる」とおっしゃる。

「だって、それを讃える番組だし」とボクは言った。

会話の続きは忘れてしまったけれど、バブル崩壊後で

あの社長もボクも経営が大変な時代に突入していた。

 

「プロジェクトX」は〝苦労しながら成し遂げた〟〝昔は良かった〟

っていう番組だから、美談と自慢話で溢れていたことは確か。

仕事人間の夫を妻が支えるとか、厚い友情とか・・

〝内助の功〟はイマドキアウトだし、いまのボクの苦手な範疇。

ただし登場人物が一生懸命働いたことには違いない。

 

そんな会話から1年後、その社長は60代で亡くなった。癌だった。

 

ボクも今なら、あの内装屋の社長が「プロジェクトX」を嫌っていた理由が

わかる気がする。当時はまだ若く純粋だったのだな。

 

エンディングテーマに使われていた

中島みゆきの「ヘッドライト・テールライト」をどうぞ。

語り継ぐ人もなく 吹きすさぶ風の中へ
紛れ散らばる星の名は 忘れられても
ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない
 

 

おしまい。

 

 

 


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