詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

床屋さんの話

2018-11-28 21:27:24 | 千駄記



「自由だね~」ライン受け取り「自由だね~」と返すほかなき私の自由


仕事を六時半に仕舞っていつもの床屋へ行ってきた。

何もかも捨てて東京に戻ってから
通っていた床屋さんが店じまいするって
いうんで紹介された床屋さん。
故郷へ帰るそのマスターはぼくに
この床屋さんを紹介しながら
涙を浮かべていたのを思い出す。

ふた月に一度の一時間でも人間関係はできるんだな。

いまの床屋さんには二十年くらい通っている。
わが人生の沈み沈み(浮き沈みではない)を
語ってきたがマスターがぼくより
三つ年上だと今日知った。

東京に戻ってからの30年近いわが道程の
ほとんどをマスターは知っているのに
不思議なものだ。

主役でも脇役でも冠婚葬祭といえば床屋
今度デートをするといえば床屋
短歌の会で話をするといえば床屋
ひとりになったといえば床屋

だったからだろうな。

最近の出来事をネタのように話すぼくに
「いやぁ信じられない人生ですね・・」
とマスターは言った。散髪が終わって、
「年内にあと一度は来るかな」と言って
店を出るぼくの背中に触れて「元気出して」と
マスターは言った。

思えばマスターの苗字も知らないわ。
今度、苗字くらいは訊いてみよう。




日本短歌総研忘年会(学士会館にて)

2018-11-28 13:00:19 | 詩歌探究社「蓮」情報



昨夜は日本短歌総研の顔合わせ&忘年会でした。
うちからは都営三田線一本で行けるので楽です。
数か月前なら歌集を携えて電車に乗ったものですが
地下鉄内で読んでいたのは『トキの島の野鳥 佐渡島鳥類目録』。
日本野鳥の会佐渡支部が纏めた力作資料集です。
欲を言えば一週間くらい渡っていたい島です。

全員参加とはなりませんでしたが現在進行中の
書籍の版元も交え経過報告と今後の予定を話し合いました。
紹興酒を飲み過ぎましたがほろ酔い程度で済みました。
しっかしすっかり酒にも弱くなってすぐに眠くなってしまう。
昔は飲むほどに目が冴えたものでしたが情けないことです。
AずささんやYださんから食べきれないものが回ってくるので
またもや食べ過ぎました。



「汎」22号(2018.11)

2018-11-28 08:12:44 | 短歌情報



「汎」22号(2018.11)が届く。
「汎・HAN」 発行人 佐藤よしみ。

短歌「ビターテイスト」30首と
連載「琉歌(うた)の見える場所」(11)収載。

「琉歌(うた)の見える場所」は佐藤さんのライフワークと言ってもよい。
この仕事のために「汎」を復活させたともいえるだろう。
彼女の情熱に拍手を送りたいし
拍手を送る。