ひとりよがり。

日々のことや思い出などを書きます。
個人的な覚え書き、日記のようなブログです。

まだ名前を知らない友だちのこと。

2023-03-07 16:06:00 | 日記
道すがら出会って友だちになった彼女のうちに
久しぶりに行った。
いくつかの服と
この間作ったキンカンのジャムを持って行った。

相変わらず
穴のたくさん空いた服を着て
破れたスニーカーからのぞく裸足の足はとてもたくましい。

彼女の高い堂々とした声、
ほがらかな表情の裏には
何かいろいろと事情があるのだと
思う。

いったい何年間、
ゴミをすてずに
家に置いているのだろう。
ありとあらゆる物が置いてある。
積んである。
物の山並み。
骨だけの傘、車のハンドル、
大量の瓶や缶やペットボトル、
フライパンやお鍋、
とにかくさまざまな物が
山のようになっていて
それが連なって
山脈になっている。

けれど彼女が歩く道はちゃんと
ついている。
彼女はこれらの物を
把握しているのだろうか。
それぞれの山には
特徴があるのだろうか、
私にはわからない。

彼女の住む家の周りの土は
とても栄養豊かで黒々と
輝いている。
そして
彼女が蒔いた種は
ちゃんと芽を出して
なんだかとてもうれしそうに
生き生きと生えている。

今日も彼女の名前を聞きそびれた。
彼女は私を「おねえさん」と呼ぶ。
名前はとても大事だと思うけれど
名前を知らない友だちというのも
いいのかな、とも思ったりする。


見出しの写真は
先日の海の時の風景です。