プルサーマル計画を憂慮する有志の会

愛媛県伊方発電所3号機におけるプルサーマル発電の問題を考える有志の会です。

放射性物質の体内除染

2011年07月08日 | 日記
どのような対策をしても、完全に放射性物質を吸い込むことを防いだり、放射性物質を取り込んだ食物を摂取しないということはできません。でも、できるだけ摂取したセシウムやストロンチウムをできるだけ体内に残留させないために、ヒントとなる記事がありましたので、ご紹介致します。

「六号通り診療所の石原」さんのブログによると、セシウムは、「特にカリウムと非常に良く似た動態を取ることが、動物実験のデータなどから分かっています。たとえば、カリウムが不足した条件下では、生体はカリウムの代わりにセシウムを取り込みます。これはカルシウムとストロンチウムの関係に似ています」

従って、吸入や経口で取り込まれたセシウムも、最も侵入し易い細胞は、筋肉細胞である、ということが言えます。これは細胞内のカリウムと、置き換わる形式で、細胞内に入るのです」、「セシウムにはストロンチウムほどではないですが、骨親和性があると書かれていて、少量は骨及び骨髄への移行が考えられます」

「つまり、野菜や果物など、カリウムを適度に摂取し、カリウムの不足した状況になければ、それほどのセシウムは、身体には取り込まれません」、「一方でカリウムが明らかに不足した状態にあると、
セシウムが身体に取り込まれ易く、その影響も長い期間に渡る可能性が高くなります」、ただし、「腎機能が正常だという前提があれば、通常よりカリウムの摂取を増やしても、特に問題はありませんが、
腎機能が悪い方では、カリウムが体内に蓄積し、それが体調を悪くする原因になることがある」とのことです。

「ヨードの不足やカリウムの不足、そしておそらくはカルシウムの不足も、いずれも放射性物質の体内への取り込みを、増加させる可能性がある、ということです」から、ヨードやカリウム、カルシウムの不足を来たさないように、「バランスの良い食生活こそ重要で、一部の食品を大量に摂ることが、予防になる訳ではありません」とのことです。

ちなみに、ヨウ素は海藻類を、カリウムはやはり昆布やひじき、わかめ、豆類や干し大根、こんにゃく、まいたけ、ココア、バナナ、アボガド、ジャガイモ、サツマイモ(『女性自身』参照)、カルシウムは牛乳や乳製品、小魚、ごま、小松菜、干し大根等、に多いようです。

武田先生も、2日に一度はこうした食事でカリウムが不足しないようにし、「日頃から体調を整えて、適度な運動をしてお風呂に入り」、「新陳代謝をよくすることで、体の取り込んだセシウムを、カリウムに入れ替えることが」できるとおっしゃっています。(カルシウムも同様だと思います)何十年と続く放射能との闘いになります。また、単に放射能の影響ばかりでなく、健康な生活を送るために大切なことだと思います・・・

P.S. ストロンチウムは、浪江町や飯舘村でも検出されています。重い物質なので余り遠くまで飛ばないはずですが、水素爆発がそれだけ酷かったということだと思います。原発近海の海底からも検出されており、一般にセシウムの10分の1排出されると言われるストロンチウムの影響も、今後監視していかなければいけないと思います・・・

P.S. 九電社長がヤラセメールの引責辞任するのは当然だとしても、嘘の「安全宣言」の泥をかぶった海江田さんが、辞めるのは何となくすっきりしません。(福島第1原発事故の対応の拙さの責任を取るというのなら別ですが・・・)もっと同情をそそるのは、安全でもないのに原発再開を容認した玄海町長です。「国と九電の行為は許し難い。運転再開の容認については全面撤回したい」(『朝日新聞』)と表明されました。原発を押し付けられ、国策に振り回される悲哀を感じます。まるで米軍基地を押し付けられ、苦しめられてきた沖縄と映し鏡のように思われるのは私だけでしょうか?玄海町も、佐賀県もまた、「沖縄ポジション」なのであり、この「利」の構造を下支えし、そのコスト(犠牲)を支払わされているのだと感じざるを得ません・・・

P.S.2 菅総理、発送電分離について、「徹底的な議論、検証が必要でその姿勢は変わらない」とか。この点だけについて言えば、私も同感ですし、非常に大切な改革なのですが、自軍の将軍や兵士を強制的に自爆させながら、自分だけは生き残ろうとする「大将」に、誰が付いてくるというのでしょう?・・・ドン・キホーテなら、一人で突撃しなければいけません。他人を、いえ国民を巻き込んで、国民(被災民)の犠牲の上に保身を謀ろうなど、あってはならないことなのです・・・それにしても、爆弾も当たり構わず投げ続ければ、何処かに当たるものです。原発運転再開は、しばらく遠のいた感じです。しかし、この爆弾、いつ我々の頭の上に落ちてくるのか分からない、「気まぐれ爆弾」です。これほど恐ろしいテロは、ないと思うのですが・・・