嬉しいことと悲しいこと

ちょっと目つきがよろしくないじゃない？
の、グレイ。
これは、2005年の10月の写真。
さくらこの姉妹が生んだ4匹のうちの一匹だったと思う。
４歳かな。グレイ。

黒猫ルースと折り合い悪く、みうさんのお父さんも恐くて
職場の裏から姿を消して、2年とちょっと。

少し前、がりがりになって帰ってきた。
見るからに病気に罹ってる。
口から膿が。鼻水目やにもひどい。
背骨が見えるほど痩せていて、しっぽがひょろひょろ。
ルースのことがあったから、もう病院には連れて行かない。
野良らしく、最後まで自由で居て欲しい。
狭いケージで最後を一人で迎えさせるのはもういやだ。

Apimamaにそんな弱音をメールして
「もう、そんなに長くないと思うからこのままでお世話しようと思うの」
「いいよね」
なんて、めそめそとメールして。。

ルースもこんなふうに痩せてたわ。みうさんのお父さんも。
だからグレイも長くないわ。。

せめて、寒くないように
痛そうな口でも食べられるものを。。

って、みんなでいろいろ考えながらお世話してました。
2年ぶりなんて最後に挨拶に来てくれたのかもね。なんて、話しながら。

でも、グレイは頑張ってる。
ご飯も最初は食べたくても口が痛くて食べれなかったのに
缶詰をゆるくしたのをちゃんと食べてくれるようになった。
カリカリだって少しは食べれるよ。
食べるようになると身体もしっかりしてきたわ。
まだまだがりがりだけどね。
のどをゴロゴロ言わせて精一杯甘えてくるよ。
得意技のジャンピングスリスリも健在。
ねえ、Apimama。グレイってすごいよ。

よかったね。グレイ。
まだまだ安心できないけど、ゆっくり眠れる場所があって
ご飯も食べれるようになってよかったね。
いままで、何処に行ってたの？
つらい目にあってたのね。ごめんね、グレイ。

ごめんね。グレイ。
私はこれ以上グレイに何もしてあげれないよ。
お家にも入れてあげられない。
ごめんね。しんどいのにね。

グレイが帰ってきてくれたのが嬉しいこと。
グレイを元の姿にしてあげれないのが悲しいこと。