なな
2006-07-07 | いぬ
今夜は七夕。たなばたの日。
織姫様と彦星様に願い事をする。
「ななをよろしくお願いします」
あさ、職場に着くとドアの前にダンボールの箱が
置かれていた。
あまり、いい予感はしなかった。
箱を覗くと、中には新聞紙を細く切ったもの、タオルが見えた。
たぶん、そうじゃないかなってそのとき思った。
動かない小さな毛玉。
まだ目も開いていない小さな子猫。
無責任に子猫を捨てたことは百歩譲って我慢しよう。
でもね。だったら、命が消える前に託して欲しかった。
きっと、弱ってくる子猫をどうしようもなくなって
ここで、何匹も猫を育ててることを知ってる誰かが
置いていったんだと思う。
箱にはそんな感じがした。
ただ、拾ってもてあましたって感じはしなかった。と、思う。
置いていったときはきっとまだ息をしていたんだろうと思う。
間に合わなくて、ごめんね。おちびちゃん。
呼んでいたんだろうね。お母さんを。
おちびのかあさんは、何処に行ったんだろうね。
助けてあげれなくて、ごめんね。
いなくなった母さんの代わりに、職場のみんながお母さんになるよ。
おちびが、うちの子になったというしるしに
みんなで名前をつけた。
たなばたの日にうちに来て、お空に還った仔。
「なな」
なな。あんたは六番目のうちの子だよ。
織姫様と彦星様に願い事をする。
「ななをよろしくお願いします」
あさ、職場に着くとドアの前にダンボールの箱が
置かれていた。
あまり、いい予感はしなかった。
箱を覗くと、中には新聞紙を細く切ったもの、タオルが見えた。
たぶん、そうじゃないかなってそのとき思った。
動かない小さな毛玉。
まだ目も開いていない小さな子猫。
無責任に子猫を捨てたことは百歩譲って我慢しよう。
でもね。だったら、命が消える前に託して欲しかった。
きっと、弱ってくる子猫をどうしようもなくなって
ここで、何匹も猫を育ててることを知ってる誰かが
置いていったんだと思う。
箱にはそんな感じがした。
ただ、拾ってもてあましたって感じはしなかった。と、思う。
置いていったときはきっとまだ息をしていたんだろうと思う。
間に合わなくて、ごめんね。おちびちゃん。
呼んでいたんだろうね。お母さんを。
おちびのかあさんは、何処に行ったんだろうね。
助けてあげれなくて、ごめんね。
いなくなった母さんの代わりに、職場のみんながお母さんになるよ。
おちびが、うちの子になったというしるしに
みんなで名前をつけた。
たなばたの日にうちに来て、お空に還った仔。
「なな」
なな。あんたは六番目のうちの子だよ。