ゆうちゃんの独り言

モーツァルトが大好きで毎日欠かさず聴いています。人生の生き方は仏教で毎日般若心経を唱え、時間を見つけて寺巡です。 合掌

■ 生物多様性の重要性を再認識する必要がある!!

2010-09-23 17:32:44 | Weblog

 最近、生物多様性という言葉が目に付くようになってきています。生物多様性はどちらか
と言うと環境問題に近い感じを受けますが、その扱う範囲は広くまた重要性は非常に大きい
ものがあります。

 来月には名古屋で「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」が開かれます。
この会議には、世界193の国・地域が参加し、総勢8千人を超える政府関係者やNGOが
集まる大きな会議なのに、いまひとつ認知度が低い状況にあります。

 非常に重要なテーマであるにも係わらず、世の中の人は無関心であることが不思議で仕方
がありません。マスコミが積極的に取り挙げていないことにも一つの要因があるように思え
ます。くだらないゴシップ関連の話題を取り上げるのではなく、地球上の生物の存続に係わ
る大きな問題であるから、真剣な取り組みを行って欲しいと思います。

 この地球上には、科学的に明らかにされている生物種が約175万種、未知のものも含め
ると3,000万種とも言われる生物が暮らしているそうです。これらの生物は、ともに何
らかの係わりあいを持ちながら生きており、約40億年もの進化の過程でこれらの環境に適
応することで、多様に分化したのです。人間も当然この地球に住む一つの生物に過ぎないが、
人間による身勝手な行動によりこの生態系に大きな変化が出始めているのです。

 さらに現代は恐竜の絶滅以来の第6の大絶滅時代にあるとも言われています。しかも、1
年間に約4万種と言われる現在の絶滅のスピードは、恐竜時代の絶滅速度よりはるかに速い
のです。このままの状態が続くのであれば、この地球上の生態系が崩れれてしまいます。こ
のようなことが起こらないように調整するのが今回の会議の大きな目的です。

 全ての生き物は、バランスを保ちながら成り立っているのに、何らかの原因である一つの
生態系が崩れると連鎖的に全体のバランスが崩れてしまうのです。風が吹けば桶屋が儲かる
的な連鎖が発生するのです。何事もバランスが大切であると思います。このバランス感覚を
十分に発揮し、全体が調和のとれた世界になるように取り組むことが大切だと思っています。

 極端な言い方をするとこの地球上の生き物で、何一つ不必要な生物はいないのです。たと
え小さな生き物でもこの地球で生きることが必要とされ、それらを守らなければならないの
です。そして、未来の世代に地球の多様ないのちの豊かさを残すための努力を行う必要性が
あるのです。

 生物多様性の考え方は、仏教の教えに非常に近いものがあり個人的にはすんなりと受け入
れることが出来ます。全ての命を大切にすることが仏教の基本としてあります。極端な言い
方をすれば道端の石ころにもこころがありいのちがあるという考え方です。

 これからでもまだ間に合います。我々の周りの自然を破壊しないようにバランを保ちなが
ら生態系を守る努力を行う必要があります。そのためには人間の心をそのようなものにする
必要がありますが、果たして全ての人がこのような心を持つことが出来るのか不安が残りま
す。

 私たち人間は、有限の地球で生きておりさらに互いにつながりあい、支えあって生きてい
る多様ないきものの一部です。もっと謙虚になり、他のいのちを守りながら自分のいのちを
も生かすという考え方を貫き通す必要があると思うこの頃です。


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