今年の初めに人間ドックを受けた結果ですが、緑内障の疑い、慢性萎縮性胃炎、高脂血症、
動脈硬化の4つに問題があることが判明しました。歳を重ねる度に、体の機能に問題が出て
くるのは当然のことと理解できるので、これまで人間ドックを受けるたびに引っかかってい
た慢性萎縮性胃炎、高脂血症、動脈硬化に関しては特に吃驚しませんでした。
しかし流石に緑内障の疑いがあるとの診断結果には少し凹みました。今回緑内障の疑いと
の診断結果から、2度の精密検査を受けた結果、視野検査で死角があるのが見つかりさらに
視神経が傷んでいるのが確認されましたが、一過性の可能性もあることから数か月後に再度
精密検査をすることになりました。
確かに人間ドックの受診前は目が疲れて痛いことが何度もありました。この原因の一つに
震災後に、会社の節電施策の一環でオフィスの蛍光灯を約半分減らした際に、凡夫の席の上
の蛍光灯が外され少し暗くなったことも影響しているかも知れません。今回の診断結果がで
たので凡夫のところだけ特別に蛍光灯を元に戻してもらいました。
胃炎に関してもここ数年慢性萎縮性胃炎と診断されていました。特に昨年は逆流性食道炎
と診断され再検査をした後、薬を飲んでいますが、このような状態の中で毎回4合以上の酒
を飲むことから治療効果が打ち消され、高脂血症とともに一向に良くなりません。意志の弱
い酒飲みの自業自得の行為の結果だと思っています。
担当医からは、最後の手段と言ってヘリコバクター・ピロリ菌の除去が効果的だと勧めら
れ、あまり乗り気ではなかったのですが、除菌をすることにしました。除菌の方法は、胃酸
の分泌を強力に抑えるプロトンポンプ阻害剤と2種類の抗生物質を1日2回1週間服用する
というものです。
薬を飲み始めて1日目は、副作用も感じられずこのまま1週間が過ぎると楽だと思ってい
ましたが、2日目から気持ち悪いのと下痢気味な状態がずっと続きました。さらに除菌が上
手くいったかを1ヶ月後に検査することから、それまでの期間は従来飲んでいた胃薬を飲め
ないので除菌をしたにも係らず、胃酸過多のような状態が続き非常に辛い思いをしました。
従来は悪いなりにもピロリ菌と胃の酸のバランスが取れていたのを、ピロリ菌を退治した
関係で一時胃の中の酸のバランスが大幅に崩れたために見かけ上、胃酸過多のような状態が
続いたのだと思います。現在もピロリ菌を退治したにも係らず、胃の調子はあまり良くあり
ません。困ったものです。
胃の調子が悪いのは、ピロリ菌の有無や酒の飲み過ぎだけではなく、ストレスによる影響
も大きな要因を占めるのだと思います。仕事、定年後の人生設計、両親の介護等この1年の
間に多くの課題や壁に直面し心を悩ませたのは事実です。
このようなことを考える時には、必ずと言っていいほど胃液がたくさん分泌される感覚が
あり、調子が良くない状態が数日続きました。薬を飲んでいてもこの状態ですから、薬は確
実な解決方法ではないことが言えます。
このような時に効果のある方法は、心を休めるモーツァルトの音楽と仏教が教える説法を
素直に理解することです。心が弱ると確実に体も関連して弱ります。心を健全にした上で適
度に体を動かしていれば体と心のバランスがとれ良い体調を維持できると思っています。
体と心のバランスだけでなく、多くの事象の中には相反する要素が必ず存在し、これらの
バランスを保つ行動様式が最も大切です。どちらか一方だけが強い場合は、決して良い結果
はでないものです。調和のとれた状態を維持する努力が必要です。仏教の中の「中庸」ある
いは「空」に関して理解を深めなければならないと思うこの頃です。 合掌