3月の中旬にその症状は突然に襲ってきました。その日の朝、通勤のために自宅から最寄りの駅へ歩いている途中でだんだんと胸が苦しくなり、歩くことが出来なくなる程の状況に陥りました。
以前にも年に数回、特に寒い日にちょっと胸が苦しいかなぁと思う程度の軽い症状はありましたが、その時はちょっと疲れが溜まっているのだと勝手に判断していたことが、大きな誤りでした。病気は早期発見が特に大切であると言いますが、その時点でそのような意識が働かないことが大きな問題だと思います。
このような状況が1週間続いたため、これは単なる疲れではなく最も恐れていた動脈硬化による症状だと自己診断しました。さらに駄目押しのために掛かり付けの医者に症状を説明したところ、狭心症の疑いが強いのですぐに病院へ行きなさいとの診断であたっため、翌日大きな病院で診断を受けました。
各種検査を行った後、担当の医師から不安定狭心症と診断され、早急にカテーテル検査と必要によりカテーテル措置(バルーンもしくはステント治療)を行ったほうが良いと言われました。自分でもこのまま何もしないのは問題だと判断できたので、その場でカテーテル検査の申し込みを行い、2日後にカテーテル検査を受けました。
カテーテル検査を行う検査室に初めて入った印象は、最新鋭の設備(検査台は乗り心地がよく、医師の思い通りに検査台が3次元に動くとともに、血管の内部の状況やその他の情報を表示する大型ディスプレーが8台)が設置されており、素人の私はこれだけの設備で検査するのだから簡単に対処でき、すぐに良くなって回復するだろうとの甘い考えを持ちました。
個人的には、カテーテル検査で冠動脈の一部が詰まっているのが発見され、その場でバルーンにより血管を膨らませるかあるいはステントを挿入して血管を広げることにより、症状が回復するだろうとのシナリオを描いていました。
しかし、実際のカテーテル検査を受けた結果は、冠動脈の3本中2本が完全に詰まっており、最後の1本も詰まってもう少しで完全に詰まる最悪の状況でした。
カテーテル検査は部分麻酔で実施されるため、医師の言葉が全て理解できる状況の中で行われるので、受ける側は非常に緊張するものでした。特に印象に残っているのは、「すぐに心臓血管外科の先生を呼んできて!」との言葉でした。
さらに、この検査に立ち会っている他の医師にも相談し、この状況ではカテーテル措置は出来ないからこれで検査を終了するとの内容を聞きながら、最悪の状況に自分が置かれていることを冷静に受け止めました。
検査終了後、自分の心臓の冠動脈の様子を画像で見ましたが、細々と変わり果てた頼りない冠動脈1本により自分の心臓が支えられている状況を客観的に見ながら、えらいことになったとの思いを強く感じました。
医師から現状の説明を受けた後、車椅子で病室に戻りましたが、カテーテルを刺した右手首は止血のために空気圧を強くした特殊な止血バンドが装着されましたがその痛みと、これから自分はどうなるのだろうと漠然とした思いでいっぱいになりました。
後日カテーテル検査を担当した医師と話した際に、予想以上に悪い状況であったと聞かされ、病院に行ったタイミングが命を継続する最後のチャンスだったのだと思いました。結果的に言えることは、本当に運が良かったとしか言いようがありません。 合掌
以前にも年に数回、特に寒い日にちょっと胸が苦しいかなぁと思う程度の軽い症状はありましたが、その時はちょっと疲れが溜まっているのだと勝手に判断していたことが、大きな誤りでした。病気は早期発見が特に大切であると言いますが、その時点でそのような意識が働かないことが大きな問題だと思います。
このような状況が1週間続いたため、これは単なる疲れではなく最も恐れていた動脈硬化による症状だと自己診断しました。さらに駄目押しのために掛かり付けの医者に症状を説明したところ、狭心症の疑いが強いのですぐに病院へ行きなさいとの診断であたっため、翌日大きな病院で診断を受けました。
各種検査を行った後、担当の医師から不安定狭心症と診断され、早急にカテーテル検査と必要によりカテーテル措置(バルーンもしくはステント治療)を行ったほうが良いと言われました。自分でもこのまま何もしないのは問題だと判断できたので、その場でカテーテル検査の申し込みを行い、2日後にカテーテル検査を受けました。
カテーテル検査を行う検査室に初めて入った印象は、最新鋭の設備(検査台は乗り心地がよく、医師の思い通りに検査台が3次元に動くとともに、血管の内部の状況やその他の情報を表示する大型ディスプレーが8台)が設置されており、素人の私はこれだけの設備で検査するのだから簡単に対処でき、すぐに良くなって回復するだろうとの甘い考えを持ちました。
個人的には、カテーテル検査で冠動脈の一部が詰まっているのが発見され、その場でバルーンにより血管を膨らませるかあるいはステントを挿入して血管を広げることにより、症状が回復するだろうとのシナリオを描いていました。
しかし、実際のカテーテル検査を受けた結果は、冠動脈の3本中2本が完全に詰まっており、最後の1本も詰まってもう少しで完全に詰まる最悪の状況でした。
カテーテル検査は部分麻酔で実施されるため、医師の言葉が全て理解できる状況の中で行われるので、受ける側は非常に緊張するものでした。特に印象に残っているのは、「すぐに心臓血管外科の先生を呼んできて!」との言葉でした。
さらに、この検査に立ち会っている他の医師にも相談し、この状況ではカテーテル措置は出来ないからこれで検査を終了するとの内容を聞きながら、最悪の状況に自分が置かれていることを冷静に受け止めました。
検査終了後、自分の心臓の冠動脈の様子を画像で見ましたが、細々と変わり果てた頼りない冠動脈1本により自分の心臓が支えられている状況を客観的に見ながら、えらいことになったとの思いを強く感じました。
医師から現状の説明を受けた後、車椅子で病室に戻りましたが、カテーテルを刺した右手首は止血のために空気圧を強くした特殊な止血バンドが装着されましたがその痛みと、これから自分はどうなるのだろうと漠然とした思いでいっぱいになりました。
後日カテーテル検査を担当した医師と話した際に、予想以上に悪い状況であったと聞かされ、病院に行ったタイミングが命を継続する最後のチャンスだったのだと思いました。結果的に言えることは、本当に運が良かったとしか言いようがありません。 合掌