星のぶろぐ

日々あったことを徒然に…。ほとんど趣味。

夜の海に浮かぶ 二隻のボートのような私たち

2019-08-14 23:59:15 | 芝居


ミュージカル エリザベート
帝国劇場

前回からかなり日にちが空いての観劇です。もう残り少ないのが残念すぎる……。とはいえ、ずっとエリザベート 公演するわけにはいかないので、仕方ないのですが。というか、一年中公演してたら、身がもたない(花ちゃんだけでなく、私の財布も)。なので、めいいっぱい楽しむぞー!
さてさて、公演も終盤。役者さん達もイロイロ変化が出てきます。全体的にマイクオフのアドリブ多くなったよなー、という印象。それもまた楽しい。そして、ここへきて、りょんルドルフが芝居変えてきた! 子鹿ルドルフ! 2015年版の大我ルドルフっぽい。繊細で、流される系ルドルフでした。死のキスも完全に受け身だったし。『HASS』の時も、恐れてる感じだし、革命が失敗しても積極的に逃げない。あ、ハーケンクロイツの旗を引き摺り下ろした後、グシャッてやったせいで、トートダンサーがピンと張るのに手間取ってたぞ。あと、お化粧も変わったなと。

それに合わせてなのか、芳雄閣下のニヤリ率が高かった。今まではほとんど無表情だったのに、今日は「エリザベート 泣かないでー♪」とか、「死にたいのか?」は薄ら笑いしてた。「今こそ出かけようー黄泉の国へ〜♪」は、嬉しそうだったなぁ(←むしろ、個人的には、ヒャッハーして欲しい)。『悪夢』は、バラエティに富んだメニューで一族を殺しつつ、フランツの方を見てた。めっちゃ意識してますね、閣下! まあ、恋敵だしね! ラスト、シシィとのキスが思いっきりいった上に、いつもより長かったと思う。今期観た中では一番恋愛体質な閣下でした。
かなめゾフィーは、やっぱり美しかった。めっちゃ怖いけど。でも、お見合いのシーンで頬を膨らませるのが大変可愛い。あと、リヒテンシュタインに「皇后はどこ?」と聞くのは優しい。「まだ、お休みです」と聞いた途端に怖くなるから、「親切で言うのよ。争いたくない」はあながち嘘じゃないと思う。マックスさんが嫌いなのは間違い無いけどね。『ゾフィーの死』 で、死の直前に「フランツ……」って言ってるのが悲しい。そりゃ泣きますわ、私が。そしていつも気になる、トートダンサーの杖キャッチ(笑)。
成河ルキーニ、冷たさが増した。ハプスブルク家の皆さんを見る目が、冷たいことといったら。シシィに対しては容赦ない。そして、ラストでシシィを刺したあと、行進するように胸を張って降りてきてた。なんというか、誇らしげな感じでした。「偉そうな奴を殺ってやった」的な。
まりおフランツは、相変わらずシシィ大好きフランツでした。フランツ目線で見ると本当に不憫でなりません。結婚2年目、娘のゾフィーを奪われたシシィに「譲り合おう〜♪」と言ってるけど「敵だわ!」と思いっきり拒絶されてたし、「エリザベート 開けてくれ〜♪」では、扉にすがりついてたし。そうそう、最後通告を受け取った後、まりおフランツは手紙を読みながら階段を降りるんですよね。危ないよー。

そして、花ちゃんシシィ。今まで観た中で一番調子が良かったと思います。でも、ちょっと歌いにくそうなトコロが何箇所かありました。オケと合わない? あと、1幕ラストの三重唱でシシィのマイクトラブル! なんてこったい! 今日は他にもマイクの音が出ない箇所があったので、機材の問題なのかな(スタッフの問題だったら怒る。先日は、裁判官殿の台詞が違ってたり、鞭の音が銃声だったりしたらしいので)。
芳雄閣下・まりおフランツとの組み合わせは安定。そして、芳雄トートを本気で嫌がってました(笑)。それでもめげない芳雄トートが本当に素晴らしい(笑)。『私が踊る時』は、鳥肌が立ったです。あの時の花ちゃんシシィの表情がたまりません。男だったら踏まれたいよね!(←おい)


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