オールディーズ・パーティー、上

2007-12-30 13:46:51 | Weblog
『おっちゃんバンド・ウィンターオールディーズ』に行ってきた。


PM6:00開場とあったので、会社からゆっくり歩いて6時10分頃Sホテル着。

2階の会場に入ると、私が想像していた2,30名程のこじんまりとしたパーティーではなく、
300名くらいは充分に入れそうな大きな部屋だった。

10名ほどが座れるテーブルが30卓程、ステージの前を大きく開けた状態で配置されており、
すでに7割程度の人は入室している様子だ。


部屋に入り、余りキョロキョロするのはみっともないので、
入り口すぐ近くの誰もいないテーブルに腰を下ろした。

客はその後も続々と入室し、
4名ほどのグループが他に席が見つからないのか私に『空いてますかぁ?』と訊ね、頷くとそのまま座った。
家族連れのようだ。


10分ほどすると、今夜演奏する事になっているバンドのひとつのメンバーで、
私をこのパーティーに誘ってくれた友人でもある梅兼(仮名。今後全ての個人名は仮名)が入り口からひょいと顔を覗かせ
『あれ、、お前ひとり?』と声をかけ
『むこうの方にみんな居るよ』と、
部屋の左奥、ステージに向かって左側の方を指差しながら付け加えた。


今はどうということも無いのだが、以前あることでちょっとしたいざこざがあり、
梅兼が言う“みんな”の中にいまだに素直に溶け込めないでいる私は
『いや、、ここでいいよ、ありがと』と返事をした。

返事をした後、同じテーブルで落ち着かなさそうにしている4人の家族連れを眺め、
その対面に場違いに座っている自分を想像し、こういう形が俺らしいな、、と苦笑した。

おそらく私が赤面しながら“みんな”の中に混じっていったとしても、
無論彼らは温かく迎えてくれるのだろうが、
私自身は“みんなの中での孤独”を、金魚の水槽に入れられためだかのような気分で味わうことになるだろうし、
彼らも私が入ればいくらか緊張し、充分にこのパーティーを楽しめないのではないかとも思った。


目の前にあった中ビンからコップにビールを注ぎながらそんな事を考えていると、
右手3っつほど隔てたテーブルから誰かしきりに手を振っているのに気づいた。

美香子だった。



つづく



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