人は皆いくらかのハンディを抱えて生きていくのではないだろうか

2010-06-23 15:04:40 | 社会
高校生らパレード 東京・銀座
私立も無償に
お金の心配なく学びたい

2010年6月21日(月)「しんぶん赤旗」

 「お金の心配なく学びたい」と全国から集まった高校生たちが20日、東京・銀座をパレードし、私立高校も無償にしてほしいと訴えました。

37都道府県の180校から高校生1000人余と父母や教職員合わせて3200人が参加しました。パレードに賛同した私立学校は56校(18日現在)にのぼりました。

 各地域の高校生が和太鼓をたたいたり、沖縄の伝統芸能エイサーを踊ったり、バトンをまわしたりして、注目をあびました。「行きたい高校を選べるようにして」「(高校生は)無力じゃない 仲間を救え」などと書いた手づくりのプラカードや横断幕を持ってアピールしました。


 パレード出発前に高校生がリレートークし、経済的理由で退学した友達の話や私学無償化署名を集めるとりくみなどを紹介。岡山県の女子高生=3年生=は「進級時に授業料を払えず、督促状がきました」と切実な思いをのべ、「高校生は未来をつくる力があります。

一人ひとりが集まれば大きな力になります。国を動かしましょう」と訴えました。

 パレードに参加した高校生は、「兄と入学時期が重なって入学金が用意できなかったため、兄が大学進学を1年延期した。同じような家庭が出てほしくない」(愛知県)、「経済的理由で友達が公立に編入した」(東京都)と話していました。

 東京駅前でパレードを見ていた男性(28)は、「日本でも高校生が行動していて驚いた。がんばってほしい」と話しました。




んー、、、

あのな、『手紙』という映画がある。
東野圭吾原作だが小説は読んでいない。


この中で、
兄が殺人者であることにより酷い差別を受けている
と思っている主人公に、
彼が勤めている会社の
平野という社長が会いに来て話かける。


『差別があるというのは当然なんだ。当たり前なんだよ。
差別や偏見のない世界。そんなものは想像の産物でしかない。
人間というのは、そういうものとも付き合っていかなきゃならない生き物なんだ。
そして、君が生きていく場所はここにあるんだ。ここにしかないんだよ。』


平野はそう言って、
障害のある脚を引きずりながら去っていく。


俺は差別は無い方が良いと思ってる。

しかし平野社長の言葉は現実だと思う。



しかるに、

「行きたい高校を選べない」とか
「進級時に授業料を払えず、督促状がきました」
「経済的理由で友達が公立に編入した」

などというのは、、、
差別でも偏見でもない、、
当たり前のことではないのだろうか?


お金がなかったら授業料の安い学校を選ぶのも、
お金を払わなかったら督促状が来るのも
経済的理由で公立に編入するのも、、、

当たり前であり、

それが現実の世の中であり、
人は皆いくらかのハンディを抱えて
生きていくのではないだろうか。


それは経済的なこともあるだろうし、
身体的なこともあるだろうし、
精神的なこともあるだろう。


そんなハンディが在って、
しかし与えられた条件の中で、
ベストを尽くす。


そんなふうには、、
君たちは考えられないだろうか?


映画の中で、
主人公の恋人役の沢尻エリカがこんなことを言う。


「隠したって、現実は変われへんよ」


そう、、
不平不満を言っても、
逃げても、、、

現実は変わらない。



今あるハンディを認め、


最善を尽くし、跳ね返したとき、、、



本当の意味で


君たちは


勝てるのではないだろうか。





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14 コメント

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ハンディ (P@RAGAZZO)
2010-06-27 15:43:39
はるなさん、こんにちは。

おっしゃるとおりです。
努力した者が報われる社会でなければなりませんね。

背の低い者、美しくない者、裕福でない者、病弱な者、、、
みないくらかのハンディはあります。

完全な平等など、ありえないのです。
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Unknown (はるな)
2010-06-27 14:30:22
努力している人とそうでない人は、差別ではなく区別して評価しないと救われない。
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クラーク (P@RAGAZZO)
2010-06-24 13:55:55
怒羅衛門さん、こんにちは。

もう、おっしゃるとおりです。

格差や差別は無いほうが良い。
しかし現実にあるのであれば、
下層の人々にやる気を起させて
何とか這い上がるようにすべきで、

とにかく何でもいいから平等だというのであれば、
旧ソ連の『クラーク(富農)を殺せ』と
寸分違いはありません。

差別を叫べば何か貰えるというのでは
そんなものは物貰いの発想です。

今の日本人に必要な事は
『現状を認識し受け入れて最善を尽くす』
考え方だと思いますね。

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競争 (P@RAGAZZO)
2010-06-24 13:46:53
さらりんさん、こんにちは。

>>ぱさぱさに乾いてゆく心を
人のせいにはするな
みずから水やりを怠って
  (略)
駄目なことの一切を 時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい 自分で守れ
ばかものよ。


いや、心臓をドンと殴られたような気分です。

現状の教育現場の呆れた姿はときどき耳にしますが
本当に驚かされますね。

『競争』という言葉自体が無くなりそうな勢いですが、
日本が鎖国しているのならともかく、
厳然としてあるグローバル化の中で
競争なくして勝利など
望むべくもないことでしょう。

根源は『甘え』ですね。

日本はこのままでは
世界の食い物とされるようになるでしょう。
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アイアンマン (P@RAGAZZO)
2010-06-24 13:34:09
呂真似屋さん、こんにちは。

いやおっしゃるとおりですね。

労せずして求めるものが全て手にいるのであれば
人生など、こんなに気味無いものはないでしょう。

呂真似屋さんが金も時間も体力も充分にあって
アイアンマンになったのであれば、
私はあなたの完走を
あんなには喜ばなかったと思います。

朝から晩まで働いて、
わずかな時間を練習に当て、
少しずつお金を貯めて、
不平を言わずに黙々と目標に向かって行った。

だからこそ、
あなたのアイアンマンは価値があるのです。

だからこそ、
私はわが事のように嬉しかったのです。
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宮殿 (P@RAGAZZO)
2010-06-24 13:23:03
大兄、こんにちは。

ありがとうございます。

旧ソ連の政治形態を見るまでもなく、
共産主義はプロレタリアート独裁などと、
あたかも民が主人であるかのように謳いますが、

その実、党の幹部が全実権を握り
その特権であらん限りの暴虐をはたらきます。

その証拠に、
民主主義国家にお城や大邸宅は建ちますが
宮殿などというものは
社会主義国にしか生まれません。

人は平等であるに越した事はありませんが、
現実の世界に完全な平等などはありえません。

そしてまた、
その不平等に打ち勝っていく過程にこそ
人生の喜びもあるのだと思いますね。

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アチュート (P@RAGAZZO)
2010-06-24 13:05:41
ベッラ・カンタービレさん、こんにちは。

インドのアチュート(不可触賎民)は路に産まれ路に死ぬといわれ、
喜捨を得やすいように子の手足を切断するものも
多数居るといいます。

そんな人々やアフリカの子供たちと比べ、
日本人はいかに恵まれているでしょうか。

日本における不平等など、
世界のそれとはレベルが違い、
アチュートにこの記事の話をしたら
おそらく何の話をしているのか理解できないと思いますね。
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格差の埋め方 (怒羅衛門)
2010-06-24 13:00:06
Pさん、こんにちは。
私も「経済格差=学力格差」であってはならないという考え方には賛同しています。しかし、格差を埋める方法が「上を下に合わせる」ということには賛同できません。この国で格差の議論が起こったとき、「下を底上げして、上に近付ける」という考え方が出てこないことが不思議でなりません。「上を下に合わせる」考え方しかないようでは、国力は衰退するだけだと思います。
学力格差を是正する方法は「誰もが私立」ではなく「公立のレベルアップ」、私はそう考えます。
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幸福 (P@RAGAZZO)
2010-06-24 12:40:34
翡翠さん、こんにちは。

ルソーはフランス革命の精神的支柱といわれ
『自由と平等』を謳いましたが、
こうも述べています。

『人は、常に幸福を求めるが、常に幸福に気づかない』。

翡翠さんのおっしゃるとおり、
行き過ぎた平等主義(経済的社会主義)は
最低レベルの平等をもたらすだけであり、
そのことは旧ソ連、旧中国、北朝鮮などを見れば
歴史が物語っていますね。

日本は充分に平等な国なのです。

不平不満を言う人は
どのような状態になっても、
不平不満を口にしますね。
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足を知る (さらりん)
2010-06-24 10:48:54
Pさま、こんにちは。

私の子どもが小学生になった頃から、
運動会は似たタイムの子ども同士で走らせる。
放課後の居残り勉強は差別になる。
学芸会はみんなが一言だけの台詞を言う。
そんなことが当たり前のようになりました。

お便りにいつも同じ子どもばかり作文が
載るのは不公平だからどの子どもも
同じ回数を載せるべき。
先生の評価はうちの子どもに厳しすぎると
成績表を持って直談判。
ピアノを同じ時期から習い始めたのだから
発表会の曲で差をつけないで欲しい。
こんなことを平気で言うことが
恥ずかしいことではなくなりました。

高校生がブランドの財布やバックを持つ、
またそれに疑問を抱かない親がいる。
豊かさを履き違えています。

茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」。
私を叱ってくれる人が少なくなった今、
大切な一篇です。

ぱさぱさに乾いてゆく心を
人のせいにはするな
みずから水やりを怠って
  (略)
駄目なことの一切を 時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい 自分で守れ
ばかものよ。



返信する
努力 (呂真似屋)
2010-06-24 09:21:07
したかったら、自らの努力 なりたかったら、自らの努力 欲しかったら自らの努力で手に入れる したいことやなりたい事また欲しい物があれば簡単に手に入る世の中になれば努力という言葉さえ無くなってしますし手に入れた感動や喜びも無くなる あなたにアイアンマンを完走しなくてもアイアンマンレース完走メダルを労せずに与えますと言われても嬉しくもないですよね 金がかかるのであれば、自らの努力で、真っ当に稼げ 能力に欠けているのであれば、自らの努力で能力を高めろ! そう言いたくなります 自らの努力で手に入れる喜び最高ですよね すみません ちんけなコメントになってしまいました(笑)
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感動 (やまびこ)
2010-06-23 20:39:46
Pさん、こんばんは。

Pさんの見識にはいつも感心してます。
今回はそれ以上に感動すら覚えます。
寸分たがわずおっしゃるとおりだと思います。

それを、野卑な政治家、マスコミたちが庶民の心にくすぶる卑しい気持ちをあおりよこしまな主張を押し通そうとする。
いやですねえ。
この話の出所は「赤旗」ですか。
いつもながらのきゃつらのやり口ですね。
共産党なんてものはどこの国のそれだって、大衆をあおってあおって大騒動を巻き起こし、政権を掠め取ったなら大衆なんかのことなんか歯牙にもかけず、おのれら前衛党(ぷっ、よく言うよ)による国家支配しか考えたためしがない!
左翼である民主党にもその傾向がうかがえるのは翡翠さんのおっしゃるとおりですね。
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かつては家庭で (ベッラ・カンタービレ)
2010-06-23 17:28:04
「うちの家ではこうなんよ」と言って母は、服やレコードプレーヤーなど、他人が持っているものを軽く否定しました。
また「お父さんが懸命に働いているんやから、あんたも倹約せないかん、夜の高校へ行っている子もいるよ、立派なもんやわ」って私のわがままをあしらった。
それから私も何も言わなかった・・・母に孝行したい、喜ばせたい、と思って。
みんな周囲もそうだったと思います。
家族の為に尽くすのが一番の愛情だったし、幸せでした。何事も思い通りにいかないのが当りまえ、その中でがんばるのが尊い、立身出世という言葉も父からきかされてきました。
政府にどうこう、なんて筋が違うのじゃないかな?もちろん理不尽なことはしっかり訴えなければいけないけれど、それは自分の利害を超えたことだったと思います。
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Unknown (翡翠)
2010-06-23 17:04:28
世の中、万事甘く我侭になってしまった、と
感じます。
私は、バイトしながら学校に行きましたが
それは自分の境遇では当然のことで、苦労とは思いませんでした。
ルソーは、妬み、僻みが強く、抜きでた人間や
金持ちを引き摺り下ろすため、「平等」を言い出した、とされていますね。自分以外の人間を
「下」に揃える・・・・今の民主党がそうですね。
きれいごとで誤魔化して、人々の嫉妬心をうまく
利用し上から蓋をする。
その「手紙」を読んでも見てもいないのですが
そのせりふの通りだと思います。それが人間社会では当たり前なのです。
当たり前を前提に考えて、それを乗り越える力を持つことが「生きる」ということなのだろうと
思います。
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