アニータ・アルバラードがやって来る

2007-01-31 19:23:21 | 社会
アニータ・アルバラードが来日するそうだ。

青森県住宅供給公社から14億円余りを着服し懲役14年の実刑判決を受けた元職員とチリ人アニータは
驚いた事に未だにチリでは法的に夫婦であったらしい。

というのは、チリでは、離婚には相手側の承諾のサインが必要で、
アニータは技師のチリ人男性と結婚を考えており、
元職員に直接会い、離婚の意思を確認する必要があるのだそうだ。


アニータ(35)は今チリでは女優、エッセイスト、歌手であり、「ゲイシャワイン」も発売した。
05年には売春ほう助罪で逮捕されたが後に証拠不十分で釈放されている。


元職員は着服した14億6千万円のうち8億以上をアニータに渡した。
アニータはもちろん散財もしたのだろうが、
チリでは毎年30%のインフレで貨幣価値はあっという間に減少(ちなみに4年で4分の1になる)する為、大豪邸を買った。

青森県住宅供給公社は訴訟を起こし、この豪邸を差し押さえ、競売にかけた。

で、落札された。、、、、7400万円ほど。

何だよ、8億が10分の1になったのかと思っていたら、そんなモンじゃないらしい。


確かに公社には7286万入金された。
ところがチリの弁護団(公社サイド)の成功報酬や日本国内の弁護士費用、
旧役職員らの管理責任を問う起訴費用などが7527万かかり、何と赤字。

千田服役囚本人から約518万を回収し辛うじて277万円の回収となったそうだ。


たはは、あほらしい話だよね。

しかしまぁ、アニータに持ってかれっぱなし。はやっぱり業腹だからね。
私としては裁判やって良かったと思ってますね。



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2 コメント

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「名もない毒」 (P@RAGAZZO)
2007-02-01 16:42:45
>>いうなれば負のエネルギーがほとんど縁もゆかりもない人に向かって投げられたという話

近頃の事件はそういう類のものが多いような気がしますね。
ムシャクシャしたから誰でもいいから刺した、とか
何となくあいつは自分の事を嫌っているような気がするから攻撃するとか、、、
私はその本を読んでいないので見当違いであるかも知れませんが、
宮部はそういう社会の空気を敏感に察知し、
そっとその澱を掬い取って紙面にその滴を滴らせていった。
そんな気がします。
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宮部みゆき「名もない毒」 (秘密のあっこちゃん)
2007-02-01 16:06:24
やっと読み終わりました。まぁ、なんと言ったらいいのか。誰か持っていたら借りて読んでください。わざわざ買うには及びません。ちなみに私は図書館で借りました。
誰の心にもある毒。いうなれば負のエネルギーがほとんど縁もゆかりもない人に向かって投げられたという話です。私たちは内にいろいろな毒を持っています。ほとんどの場合自分で解毒したり、ごく親しい友人、家族に中和してもらったりしています。また飽和状態になったら、なんらかの関わりのある人に向けて撒き散らしたもします。
でも、この毒が無関係な人に振りまかれたらどうでしょうか?あるいは、実際は関係がないのに、本人の思い込みでその対象とされたら・・・。救いのない切ないストーリーでした。
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