年金、与党案は本当に納得できないのか?

2007-05-31 13:41:28 | 時事
昨日の党首討論を見た。

その後各局のテレビ報道を見ると、
『今回の与党案は納得できない!』という意見一色であった。



しかし、冷静に考えて本当にそうであろうか?


安倍首相が出した与党案というのは


①標準的な受給開始年齢の60歳に達している記録2880万件と受給者3000万人を1年間で照合。
 受給年齢に達していない被保険者も1年以内にすべて調査する。


②年金記録の照会などについて、土日も含め24時間体制で相談を受け付ける。


③領収書や記録がないケースは第3者委員会で検討し、
 年金加入者の気持ちに立って審議を行う。


④5年の時効をなくして全額を補償する。


というもので、私には現時点でこれ以上の解決策があるとは思えない。




民主党に、もしもっと優れた解決案が有ると言うのであれば、
昨日の党首討論で小沢代表はきちんと示すべきではなかったか。


安倍首相の『代案があるならば示してください』と言ったのに対し、
小沢氏が『ここは首相に質問する場』である、と代案を示さなかったのはいかにも解せない。
(ちなみに党首討論は首相の『反論権』を認めている)


現時点での与党案は、民主はじめ野党の要望をほぼ組み入れたもので、
これを超える案と言う事は

『申し出た全ての方に対し無審査、無条件で全額補償する』

ことを意味する。



国民が手にする年金は、言うまでもなく国民の掛け金及び税金で賄われる。
国民は本当にこの『無審査無条件全額補償』を支持しているのだろうか?



確かに昨日の強行採決はいただけない。
しかし、野党はいったい何をこれ以上審議しようと言うのか?



党首討論においても、安倍首相が
『年金加入者の気持ちに立って審議を行う。』と述べたのに対し

小沢代表は
『それでは今までと一緒だ。国民の申し立てを基本的に採用する前提に立つべきだ』と言ったが、

小沢氏と安倍氏の言ってることは、同じ事を表現を変えて言っているに過ぎない。



確かに社保庁の仕事ぶりの杜撰さには私も激しい憤りを感じるし、
私自身にも、社会保険事務所から、
『確認できない』という理由で、賭けた筈の年金が一部支給されない由の連絡があった。



しかし、ここは、

もう少し冷静に現状の事態を見つめ、
与党案以上の解決策が、本当に有るのかどうかを考えるべきではないだろうか。





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