『へーわ』

2009-01-10 18:48:25 | 時事


停戦拒否、世論が後押し=9割超がガザ軍事作戦支持-「壊滅」に恐怖・イスラエル
1月10日14時9分配信 時事通信


 【エルサレム10日時事】パレスチナ自治区ガザで大規模な軍事作戦を展開するイ
スラエルは9日、国連安全保障理事会の停戦決議を「役に立たない」(オルメルト
首相)として拒否した。背景には、イスラム原理主義組織ハマスのロケット弾攻撃
への対処だけでなく、
イスラエルを敵視する周辺勢力の「戦略的脅威」に対する恐怖が国民の間で広がり
強硬姿勢を世論が後押ししているという事情がある。

 9日付のイスラエル紙マーリブが掲載した世論調査結果によると、ハマスに対す
る軍事作戦について、ユダヤ人市民の91.4%が賛成。反対はわずか3.8%だっ
た。この極端な世論動向は、2月10日に総選挙を控えるイスラエルの政治家にとっ
て、8日に採択された同決議より圧倒的な重みを持つ。

 同国のユダヤ人社会にとっての戦略的脅威とは、特に「イスラエル壊滅」をうたう勢力を指す
南隣ガザのハマス、北隣レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラ、そして
ハマスやヒズボラを支援し、核開発を進める東方のイランだ。

 こうした中、ハマスが支配するガザに強圧的な対応を取ることに社会は寛容だ。
ガザ軍事作戦で、子供や女性多数を含むパレスチナ人犠牲者は、イスラエル側の
100倍近いペースで増加しているが、自己批判の声はほとんど聞かれない。 








生存をかけた戦いの前に

『へーわ』の文字の

何と脆い事か。


それに比して

総理が給付金を受け取るかどうかが

国会の一大事である国の

何と『へーわ』で、

のどかなことか、、、








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11 コメント

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91.4% (やまびこ)
2009-01-11 10:05:46
Pさん、おはようございます。

思った通りという印象です。
イスラエルは独裁国家じゃまったくないですから、この数字はほぼ全国民がガザ侵攻と戦闘の現状を支持しているということでしょうね。
小学校がどうとか避難場所への攻撃があったとか…いろいろ国際世論を逆なでする事実が伝えられてもこの結果です。
(この国では基本的に報道規制はないし、BBC他世界のニュースは完全に自由に入る国です。)
どちらに正義があるかという議論もさることながら、「何もしなければ皆殺しにされるという恐怖」、「ようやく手に入れた神に約束された安住の地を再び奪われ全世界を放浪する恐怖」に包まれたユダヤ民族に武器を置かせる方法はたった一つです。
生存を保障することです。
だが、アラブ、というよりイスラム教徒はムハマッドの教えに背いてまで、それはできないでしょう。
それは、アラブが一枚盤ではない、イスラムにも宗派の違いさらには分派があって、すべてが同じではないのも事実ながら、アッラーを唯一の神として信仰する者と信仰しない者との峻別は基本中の基本ですから、この間に一切の寛容性を認めないのです。

今度の戦闘に関して、イスラエルのやりすぎに対する批判は高まりつつありますが、停戦協定の期限が切れて数分もしないうちにロケット弾を専制的に打ち込んだのはハマスで、この2週間ほどの間にも、600発以上のロケット弾がイスラエル各都市に打ち込まれているのですね。
壁の封鎖をかいくぐって(どうも地下道らしいが)、こういう武器が運び込まれているのですね。

今朝の関口のサンディーモーニングでは、相変わらず反自民で政府をこき下ろし、反米でブッシュをこき下ろしていたけど、ロケット弾によるイスラエル人の死者が4人、片やパレスチナ人は600人を超える犠牲が・・・・と、だからパレスチナが気の毒でイスラエルが間違っているという言い回しをしていた。
そんなことじゃないんじゃないかい?・・・と呟きながら、イライラする番組をまた見てしまいました。(笑)

さて、わが国会ではPさんのおっしゃる通りの体たらく。
これは、国会議員は国民世論が一番気になり生き物ですから、マスコミの論調が国民の意識に近いだろうとの見込みで振舞っているんでしょうね。
たとえば、ガザでの戦闘は外国通信社の貰い記事で伝えても、日本の政府がどう国益にかなった方針でこの紛争に臨むかとか、個別の失業者の救済よりも、そういうものを出さないためのマクロ経済を力強く回復させる政策を議論してくれとかいうメッセージは全く送っていないですよ。
口をそびやかして言うのは、「矜持だとか、さもしいだとか言い放った麻生が、金をどうするのか見ものだ!」とか、「日比谷公園の人たちに働く気があるのかと侮辱した坂本政務官をどう思うか?」とか、本当に本当に、競艇場や競輪場に集まるばくち好きのオヤジどもに受けそうな話ばっかりじゃないですか。
国会議員のレベルが高くないことは認めざるを得ないが、それ以上に、こういうことを次々に追及していれば、いずれ政権が転がり入ってくるよとばかりに誤ったメッセージを出し続けるマスコミにこそ一番大きな問題があると思う。

でもね、東京の各国大使館や外国グローバル企業は、トップシークレットの情報だけじゃなくて、国会の様子や日々のマスコミ報道など、「日本の日常」をどんどん本国へ送ってるらしいですぞ。
各国がそれで我が国を値踏みするとすれば、こりゃ本当に困った状態ですね。
返信する
赤面 (P@RAGAZZO)
2009-01-11 12:08:28
やまびこさん、こんにちは。

ここ数日のやまびこさんの解説をお聞きして
私は自分のパレスチナ問題観が如何に浅く情緒的だったのかを知りました。

おっしゃるとおり、
彼我の死者の数が問題なのではありませんね。
イスラエルも何も好んで攻撃しているのではなく
周りのすべてから洩れ出して来る溶岩に焼き殺されるかも知れない恐怖から
ギリギリで必死の抵抗をしているというのが実態なのかも知れません。

しかし、パレスチナもまた同じ構図の縮小の中に居ます。

、、、、、言葉が見あたりませんね。


=========

我が国の政治家とマスコミを
世界がウォッチングしているかと思うと、

、、、思わず赤面を禁じえません。


返信する
時間をください。 (鰤たろう)
2009-01-11 13:59:14
Pさん、こんにちは。
ちょっとコメントさせて頂きたいのですが、
私は今ちょっと混乱しております、だからPさんの記事に対し真っ当なコメント出来る自信がありません?

おこがましいですが、【子死の蔭に】と【触診】と【へ~わ】この記事に対しするコメントが思い浮かばないんです、

だから私のコメントは待っていただけませんか?今日中にはコメントさせてもらいますね、Pさんにご迷惑おかけししますね(汗)
返信する
希望 (やまびこ)
2009-01-11 14:24:02
Pさん、いつの時も大変丁寧なコメントありがとうございます。

私が、半可通な知識(一部は間違っているかもしれません。)を振り回しているだけでまったく大したことありません。

それより「周りのすべてから洩れ出してくる溶岩に焼き殺される恐怖」という言葉は、さすがPさんならではの表現です。
核心をついて、説得力のある言葉をすらすらと語られるPさんに、いつも脱帽です。

それと、おっしゃる通りパレスチナ人の人たちも必死なんですね。
だって、この人たちも実は何の罪もないのに、2000年近く住んだ父祖の地を追い出され、ヨルダン川西岸とガザの地に追いやられて60年です。
戦力の大変な差があろうが、同胞にどれだけ犠牲が出ようが、戦えるだけは戦おうという気持ちも十分理解でします。
周辺のアラブ諸国、諸部族、いやイスラムの人々も、ユダヤ殲滅を叫び、かついくばくかの金、武器は恵んでくれても、戦いの場へ自分たちの若者は送ってくれません。
ならば、恵んでくれている物の中で、自分が倒れるまで自分で戦うしかないのでしょう。
彼我にこれだけ戦力の差があれば、正規戦を戦えるわけがありません。
だから、テロもしくはゲリラ戦とならざるを得ないのです。
テロを憎むとはだれでも簡単に言えることです。
理不尽に罪のない国民を殺された国が、テロ殲滅を叫ぶのも十分に理のあることです。
テロの肩を持つのでは決してありませんが、戦いの手段としてテロしかできない、ゲリラ戦術しか取りようにない「反抗」もあるような気がします。

「そうは言っても」と、こんな感想を遮りたいところなのですが、イスラム教の中にジハード(聖戦)という考えがあり、有力な解釈として「ジハードとはわが内なる心の中における不信仰との戦いである。」とするイスラム律法学者や善意のイスラム市民は少なくないのです。
この人たちは「イスラムこそ本当の平和を求める信仰」と言いますが、悲しいかな現実はそうではありません。
コーランに「人をむやみに殺してはいけない。」という表現があるとは聞きましたが、その一方で「唯一絶対のアッラーを信じない者は、焼き尽くせ、殺しつくせ。(もちろんこんなお粗末な表現ではないはず)」という意味合いの言葉が随所にあるようです。
その表れとしては、歴史上「剣かコーランか」の戦いの結果、イスラムの範図を拡大してきたのは明らかな事実です。
アレキサンダーもローマも、キリスト教国も実は人のことを言えた義理ではなく、凄惨な殺戮を繰り返したのは同じことですが、イスラムも改宗すれば同胞として遇し、改宗しなければ皆殺しにするか、奴隷として売買し、死ぬまで過酷な労役を強いて来たのです。
ちなみに強姦はよろしくないことにされているが、それはイスラムの女の場合で、異教徒や不信仰者の女はお構いなしという考えが今も根強く残っています。
逆に異教徒がイスラムの女を強姦どころか、姦淫しただけで嬲り殺しか、焼き殺すのが当然とされているようです。
ゆるぎない信仰とは尊いものながら、宗教の非寛容性というものは、時として壮絶なものです。
中世の宗教裁判、異端裁判、十字軍などを見れば、何もイスラムに限りませんが、21世紀の今日でもなお非常に強烈な非寛容性を持っているのは本当でしょう。
イスラムについてはもう一つ際立った特徴があって、神のために死んだ者は最も神にめでられるものであって、死後は疑いなく天国で安楽な暮らしができるというものです。
ここから自爆テロの発想が簡単に出てくるし、テロで同胞の女、子供、市民が巻き添えで死んでも、それらの死はアッラーのために召された命だから、同じく天国で安楽な暮らしに入るという考えをするのです。
だから、イスラム勢力によるテロというのはイスラム教徒が巻き添えになることはいとわない。
イスラムの女や子供を盾にすることも神の摂理に反するとは考えにくいのでしょう。
小学校に潜んでロケット弾を発射することも、それが戦術上有効なら、子供たちの巻き添えは二の次でしょう。
不幸にして巻き添えになっても、その者たちは間違いなく天国に行くのですから・・・。

宗教にも年齢があって、時代を経ることによって戦闘性が弱まり寛容性が増すものです。(その代り、厳格で尖鋭な信仰は保ちにくくなるでしょう・・・今の仏教、キリスト教のように)
イスラム教も、寛容性を重視し、他教徒に柔軟に対応する考えを持つ指導者が、もっと力を得てくれば、世界ももちょっと穏やかに変化するかもしれませんが、しばらくは難しいでしょう。

さて、私はオバマ次期大統領にかなりの期待を寄せている一人です。
彼は、就任した後真っ先に取り組むべきはなんと言っても経済回復でしょう。
巨額の財政赤字を覚悟しての一大政策に取り組みたいとしていますので、相対的に世界における平和維持、紛争解決政策には消極的とまで言えば失礼当たるでしょうが、やみくもに軍隊を派遣して力づくでねじ伏せようとするネオコン流の政策はとらないと思います。
しかし、それだからこそかなり多くの国家、民族から受け入れられる可能性を秘めているように思います。
彼の基本スタンスは、「和解、協調しての再構築」だと思います。
彼の肌の色は、合衆国では大いに障害になったかもしれませんが、違いを克服するシンボルという意味で、もしかしたら絶大な効果があるかもしれません。
イスラム教徒は、キリスト教国の盟主であるアメリカの、彼自身が敬虔なキリスト教徒の大統領をそう簡単に受け入れるとも思えませんが、他の大統領よりは好意的にみる可能性を秘めていると思うのです。
何よりも彼自身が、「和解、協調」こそ自身のよって立つところであり、それゆえに多くの人々の支持を得られたと確信しているであろうからです。

ま、それほど確信の持てない見通しですが、私の【 希望 】です。

ああ、それにつけても我が国の政治家はもう少し何とかなりませんかなあ・・・・。
特に小沢君!
君と君の取り巻きがCHANGEしてくれなきゃ、とっても政権を委ねたい気になったかならないんだけどねえ・・・アホなマスコミ連中とは違って。
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 (P@RAGAZZO)
2009-01-11 15:01:15
鰤太郎さん、こんにちは。

お久しぶりですね。
鰤太郎さん、コメントは何か感じる事があったときでいいのですよ。
何かを感じたのだけれども言葉にできない時は、
『問題意識』を持って普通に生活していると
ある事をきっかけに解決というかひらめきがあります。

私はまた同じような題材を記事にするでしょうから、その時にその思いを書けばよいのです。

上手に書こうとしてはいけません。
技巧だけの歌は心を打ちません。
返信する
やまびこさん (P@RAGAZZO)
2009-01-11 15:26:13
同感です。

テロは戦力的弱者の唯一の戦術ですね。
それしか残っていないのです。

しかもおっしゃるように
イスラムの為の死はむしろ天国への道で喜ばしいとされる教義は
(これには異を唱える学者も居るようですが)
イスラムの若者を殉死させるのに充分の説得力を持っているのでしょうね。

オバマに関しては私は少し違った見方をしています。
これはまた語る機会もあるでしょうから
次回の楽しみにしておきたいと思います。(笑)

返信する
オバマ (やまびこ)
2009-01-11 16:08:51
Pさん、またまたコメントありがとうございます。

そうですね、是非Pさんのオバマ感をお聞きしたいですね。
きっと勉強になると思います。楽しみです。
私の方は、オバマ氏に関しては「結構いい感じだなあ」、「きっと良くやってくれそうだなあ」という感想が関の山で、あんまり詳しくありません。
だから、なおさら楽しみにしています。^^
返信する
白リン弾 (やまびこ)
2009-01-12 14:10:23
イスラエルが白リン弾を使用しているという報道があります。

イスラエル軍報道官は、

使用を全面的に否定するのではなく、世界中で使われている武器しか使っていない。国際的に非難されるようなことは一切していない。

とコメントしたとのこと。

確かに白リン弾は世界的に非人道兵器として批判が強く、禁止を訴える声も大きい。
ただ、目下のところ国際法で禁止されているわけではないらしい。
軍報道官のコメントは、国際世論の耳には「使っているが、国際法で禁止されていないから何の問題もない。」と言ったように聞こえるだろう。

さて、そういうもんだろうか。
イスラエルの置かれた立場は理解してるつもりではあり、どんな手段もいとわない覚悟も察してはいる。
さりながら、白リン弾のようなデリケートな武器は、敵をせん滅するには非常に有効であっても、もっと大きな目で見れば、針の穴を通す以上に難しいアラブ社会、イスラム社会に、自らの生存を認めさせる道をますます遠のかせるのではないか。

わかりやすく言えば、もしイスラエルが核爆弾を使ったら、アラブからだけではなく全世界から生存を否定されねない。
白リン弾は、それに次ぐほどの危うさを孕んだ武器だと思うのだが・・・。

アラブもイスラエルを容易に殲滅できないだろうが、イスラエルも決して全アラブ、全イスラムを殲滅することはできない。
であってみれば、通常兵器では敵への打撃に時間がかかり、作戦効率が悪いとは思われるが、その方がイスラエル自身に利が大きいと思う。

誤解のないよう願うが、イスラエルの勝利を願って語るのでもなければ、白リン弾の非人道性を声高に叫ぶのでもない。
人を殺すに、1発1発の銃弾で殺すも、戦車砲弾で殺すのも、はたまた白リン弾で焼き殺すのも、どっちが人道的でか非人道的かなど議論の値もないはず。
ところが現実には、銃弾ならさほど大騒ぎせず、白リン弾なら大騒ぎする世論というものがある。

その辺の微妙な所を見誤らずに勝利しないと、もしかしたら得られるかもしれない「本当の勝利(生存の保証)」を失う恐れがないかと危惧する。
彼らにとっての「本当の勝利」こそ、実はアラブ、イスラムにとっても「本当の勝利(恒久の平安)」に違いないと信ずる方・・・・。
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訂正 (やまびこ)
2009-01-12 14:14:17
最末尾は
「違いないと信ずるから・・・。」
でした。
失礼しました。^^;
返信する
水が見えない魚 (P@RAGAZZO)
2009-01-12 15:13:41
やまびこさん、こんにちは。

白リン弾については直ちに国際法違反という訳ではないようですが
いろいろと議論がありますね。

ここ数日のイスラエルの言動を見ると、
3国同盟や満州から中国、インドシナまで戦線を広げ
次第に世界を相手に戦争をするように追い込まれていった
大東亜戦争直前の日本を思わせます。

今、イスラエルにあるのはイスラエルの視点のみであり、
余りに当事者中の当事者のため、
水が見えない魚、
つまり世界からの視点が見えなくなっているのだと思います。

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