金正男

近頃、報道（特にテレビ）で金正日の長男、金正男がマカオに居るとか、北京で見たとか言って騒いでいるけど、
これ何の為に報道しているのか私には皆目解からない。

こんなものがマカオに出ようが北京を歩こうが、それが何か事件なのであろうか？

ま、私自身はこの痩せてない人の良さそうな男は別に憎くも無いしどうでもいいけど、マスコミの真意がよく理解できない。

この報道を通して私がぼんやりと感じる事は、
こういう公共の場所を、何ら護衛らしい護衛も付けずにふらふら自由に行動できるっていう事は、
すでにもう彼は金正日の後継者ではなくなっているのだろうなぁ。という事くらいである。


そういう目で彼を見れば、

何だか肩の荷を降ろした後の、
ふと空を見上げてみたら『あぁ、空ってこんな色をしていたんだと』と初めて気付いて、
肺に思いっきり気持ちのいい空気を吸い込んだ後のような、
飄々としたすがすがしさを感じないでもない。


彼自身は、これから金王朝の必ずしも明るいとは言えない未来に対し、
その運命の船からは少し外れた自分自身を、
どのような感慨を持って観ているのであろうか？