『ルールの変更』は当然か?

2008-12-20 16:05:46 | 社会

「クビにするな」派遣社員ら訴え


  非正規従業員500人を削減予定の三菱ふそうトラック・バスの川崎工場(川
崎市中原区)の玄関口では17日午前7時から、契約解除を告げられた派遣社員の
男性(35)らによるビラ配りがあった。「派遣・期間工のクビを切るな!」「寮
から追い出すな!」などと訴えた。


  男性は務めていた飲食店の閉店をきっかけに、仙台から出てきた。約4年間、
半年ごとに契約を更新しながら、派遣社員としてトラック部品の取り付けに従事し
てきた。住まいは三菱ふそうの寮。作業に追われた今夏、手取りは25万円にまで
なった。


  派遣契約の打ち切りを伝えられたのは11月中旬。昼休み時間に派遣会社の職
員に呼び出された男性は、「12月25日付で仕事は終わりです」と告げられる。
突然のことで、男性は「わかりました」としか答えられなかった。


  後日、退職願の記入用紙とともに寮に送られてきた書類には引っ越しの期限が
「12月29日夕方」と明記されていた。退職願の記入例には退職理由として「派
遣先都合による人員削減の為」とあった。


  「貯金はゼロ。解雇され、寮も追い出されれば生活できない」。男性は今月1
4日、非正規雇用者が多く入る労働組合「首都圏青年ユニオン」に、同僚とともに
加入。この日、普段働く工場の外でビラ配りに参加、会社に契約解除撤回を求める
団体交渉を申し入れた。


  「寮を出ればホームレスになってしまう。退職合意書にサインするのはやめま
しょう」。次々と工場内に歩いていく従業員に、組合のメンバーは拡声機で訴え続
けた。

2008年12月18日朝日新聞






どうもよく理解できない。


派遣契約というのは

『契約期間が終われば更新するか否かの自由は
 働く側にも会社側にもありますよ』

というのが根本事項なのではないのか。


であるから、派遣社員はこれまで、

気に入らない会社の場合、更新時に継続拒否してきたはずである。

それが如何に会社側にとって痛手であったとしても。


派遣というのはデメリットばかりではない。

『色んな会社を経験できる』とか

『サービス残業などはしないで自分の自由時間を大切にできる』

『将来やりたい事があるのでとりあえず働くのに都合が良い』

とか、働く側に都合の良い点は色々とある。


しかし、これらの点は会社側にとってはどうだったでしょうか?

『すぐやめる』

『残業などはしない』

『会社に対するロイヤリティーは無い』

ということに過ぎないのではないでしょうか。


派遣制度において、

『契約期間を更新するか否か』は

「働く側の自由」であると同時に

「会社側の自由」でもあります。


これまでメリットは充分に享受してきながら、

風向きが変わったら

『ルールを変更しろ』、しかも『それが当然であり会社が悪い』、

と言うのは、


マスコミがどのように報道しようが、

どう考えても『フェアでは無い』のではないか。


、、、、と私は思います。










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4 コメント

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弱者の味方ごっこ (やまびこ)
2008-12-20 21:26:22
ルールはルールとおっしゃるPさんのご意見こそ正論です。
期限前の契約解除についてはやや問題もあるかもしれないが、契約期限後の再契約を迫られるいわれは企業側にはあるはずがありません。
根本的な問題としては、企業がこういう便利な雇用形態を多用することに、先日の怒羅衛門さんのご指摘の趣旨からくる問題はあると思いますが・・・。
でも、それに共感ないしは利益を感じて雇われた者の自己責任も当然ありますよ。
結構いい給料をむさぼった時期もあるはずなのに、今頃になって貯金がないだとか・・・赤子じゃあるまいし一体なに言っているんだ、恥ずかしくないかと言いたいですね。

マスコミが扇動する目的は、なんでもいいから政府を非難したいだけで、基本的に彼らを救済したいなんてこれっぽっちも思っていないと思いますよ。
マスコミの中だって、スター気取りの連中は億万の稼ぎをむさぼっている反面、制作下請け会社の社員はものすごく安い給料で、しかも過酷な労働を強いられてると聞くが、そんなこと彼らの口(いい目に逢っている連中)から一度だって聞いたことがない!
どこまで行っても性悪な奴らです!
返信する
心構え (P@RAGAZZO)
2008-12-21 10:57:46
こんにちは、やまびこさん。

ありがとうございます。
今テレビを点けますと、派遣社員の話題を沢山やっております。
社会問題ですから当然なのでしょうが
ルールを曲げてまで企業批判をするのには危惧を覚えます。

確かに派遣社員の現状は悲惨ですが、
彼らのこれまでの労働に対する心構えも
一度振り返ってみるべきだと思います。

もちろん企業側にも意識改革が必要である事は
言うまでもありませんね。
返信する
仕事なんぞ選んでる余裕があるのか? (やまびこ)
2008-12-21 17:08:07
Pさんのご意見に全面的に賛成です。

私は企業に対する批判もあって然るべきかと思います。
特に、ついこの間まで繁栄を謳歌し、内部留保もたっぷり持ている企業においては・・・。

他方、ほかの方々もおっしゃっていましたが、仕事が全く無いというのは真っ赤な嘘です!
一人ひとり微妙に違うかもしれませんが、おおざっぱにくくれば、要するにこの人たちは”結構実入りがあるのに、すごく気が楽”というところに魅力を感じて選択したのでしょう。
よもや仕事が無くなって契約更改をしてくれないなんあ有り得ないと勝手に信じて・・・。
だったら、「今の手持ちは38円ですとか・・・ここ何日も水だけ飲んでて、もち金は8円、だから強盗しようと思ったけど出来なかったから、出頭しました。ごめんなさい。」って…何言ってるんだ馬鹿!
多少なりとも貯金を貯めておかねばと思うのが、子供でも分かる常識っですよ。
間違いなくこのような連中の「生き方」に大きな問題があります。
それを性悪なマスコミが、さもこの世で一番可愛そうな人たちであって、直ちに救いの手を差し伸べない政府は鬼畜の如し・・・と言い募ってるわけですね。
こういう連中がこの機会に、馬鹿はバカなりに学習して、少しでもきちんとした生き方をして行こうと考えを変えるチャンスを奪い取っている。
バカはバカだから、本当は自分が馬鹿なんだということに少しも気づかず、「自分は悪くないのに、だれも救ってくれないのはじゃひどい。」なんて勘違いをしたままになっている。
そういう意味では、あの連中はマスコミや政争の具にしかしない政党の被害者と言えなくもない。

ところで、私もたまたまテレビを見ていたら、介護をテーマとした番組をやっていて、びっくりした。
それは、施設の職員たちは4Kだなんて言って、こんなきつくて割に合わない仕事は嫌だとばかりに、次々に退職(職場放棄に近い)し、どこの施設も慢性的人員不足になっており、本来すべきサービスさえ滞っていると言うではないですか。
施設の幹部が福祉系学校へ行って頭を下げても、学校自体も入学生が来ず、苦しい表情で謝っているではないですか。
代わりにインドネシアから看護婦を入れようとしている施設もあるようだけど、言葉や宗教(インドネシアはイスラム)の問題で苦労してるみたいです。

若者よ!いったい何考えているんだい!
この世に楽な仕事なんかあるかい!
「自分に合った仕事・・・」なんてあるかい!
仕事はすべて苦しいものだよ!苦しいけど、乗り越えたり、達成したりする喜びは、これはまた素晴らしいものなんだよ。
出来るなら麻生太郎氏が言うように、「まずどんな仕事をしたいか決めることだ!」もいいけど、食えないのならそんな格好いいこと言ってる暇はない!
資格は後で取るよう頑張るとして、とりあえず老人施設の下働きしでもしろよ!
番組では、59歳の元大手PCメーカーの部長さんが三拝九拝して、施設の見習いに雇ってもらういことになったいきさつを放映していたぞ!
この人は自分の奥さんが若年痴ほう症になって、その介護のためどうしても突きたかったという特別の理由があったみたいだが、59歳でもこの熱意と執念があれば人の心は動くんだよ!
若い連中が何言ってるんだ!
人手の足りないところはまだまだたくさんある。
なんなら農家の老夫婦に手伝いしたって、日に2千円くらいはもらえるだろう。
ごみ処理、し尿処理の仕事は結構いい給料になるぞ!
森林組合のおじさんたちに頼めば、間伐作業の手伝いもありそうだぞ。
漁業もいいかもしれないぞ。
みんな若い人絵dが足りなくて困ってるところだ。もちろん法外な給料はもらえないけどね。ど素人なんだからね。
要は食えないなら、何しても働く気持ちでいれば何とかなるんだよ。
それをハローワークか何だか知らないが、そこでとぐろまいて、「自分に合った仕事がない!」なんてほざくのはもうやめなさい。
大挙して路上生活(まさしく乞食のことだぞ!)なんかするな!一生懸命頑張っている我々には飛んだ迷惑だよ!
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最悪の場面 (P@RAGAZZO)
2008-12-22 11:32:28
こんにちは、やまびこさん。

その通りです。
企業側も情けが無さ過ぎるが、
働く側の心構えもなっていないと思います。

現におっしゃるように、
人手不足で外国人に頼らなければならないような職種もありますし、
選り好みをしなければ仕事はあるのではないかと思います。

ホームレスになってしまいますと、
這い上がるのに格段の力を要しますから
そうならない内に手を打つ努力をすべきですね。

自分の人生ですから、最悪の場面を想定して、
それでも凌いでいけるような計画を立てることだと思います。
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