小沢一郎の二枚舌

2007-07-14 14:02:50 | 時事
民主党の小沢一郎代表が9日夜、テレビ東京の報道番組で、

消費税率を将来は10%程度まで引き上げるべきだとの持論は変わっていないとした上で
「ただし、所得税や住民税をものすごく安く、簡素化するなどの大減税と同時に考えていかないといけない」
と述べた。



、、、、、、、、、、意味が良く解からない。




小沢氏は先日まで『消費税は1%も上げない』と断言し、
『生活重視』『格差是正』と言っていたのではなかったか?


この小沢氏の発言は単に消費税の問題のみならず
民主党の政策大転換を意味する。




何故なら、消費税を倍にして所得税を“ものすごく”安くするという事は、
現在所得税をほとんど払っていない低所得者や年金生活者、いわゆる“社会的弱者”は
元々所得税を払っていないのだから、所得税を安くされてもほとんど意味が無く、
消費税が上がった分だけ生活は苦しくなり、格差は更に広がる事になる。


民主党はスローガンである『生活重視』『格差是正』を撤回するという事なのか?




野党やマスコミは、
安倍首相が『消費税を上げないとは言っていない』と言った言葉を採り上げて
『上げるのか上げないのか?』『フラフラしてる』と批判しているが、
安倍の言っている事は
『歳出削減でギリギリ頑張るが、もし足りなければ、 
 政権与党としては消費税に含みを持たせると言わざるを得ない』
と述べているのであって、むしろ腰の定まった論旨と言える。




民主党は消費税の事をどう思っているのかよく判らないが、
年金の財源にしろ、年金受給者の資格問題にしろ、
出された数字が事実に裏打ちされておらず、
曖昧で与党の追及をかわせなくなって来ている感がある


小沢の『消費税10%論』も
これらの追及にたまらなくなってぺろりと本音が出たのだろう。




消費税アップだろうと大企業大増税だろうと、
各政党がそれぞれの政策をきちっと打ち出すことは結構な事で、
それぞれの政策論で議論し有権者の審判を仰げば良い。

しかし、小沢の言う

『消費税倍増、所得税ダウン』と

『生活重視』『格差是正』は

相容れない真逆の政策であって、これは支離滅裂と言われても仕方あるまい。




要するに、これはもうずいぶん前から私は主張している事だが、

小沢一郎という人は『首相になる事が目的であるだけの人』なのだ。



つまり彼が何をやるために首相になりたいのか?
が全く、今の今においてもさっぱり判らないのだ。



私が、
人事の甘さやしゃべりのくどさなど、
いくらか頼りなさを感じつつも安倍晋三を今も支持するのは、

憲法にしろ、教育、経済、外交(これはチト不満がある)にしろ指針がハッキリしており
『何がやりたいのか』が良く理解でき、しかも賛同できるからだ。



だからこそ、共産党も社民も朝日新聞もあれだけ叩くのだ。




小沢民主党は、国民を欺かずに指針を明確にしなければならない。






最新の画像もっと見る