家売れず借金、嫌がらせも=家族思い法廷で涙-防衛省汚職・守屋前次官
「反省とざんげのいばらの道を歩むつもりです」。防衛官僚トップを4年間務め
た守屋武昌前事務次官(64)は事件で生活が一変、再就職先も決まらないまま、退
職金返還で新たな借金まで背負うことになった。
最終弁論などによると、在職期間37年の守屋前次官の退職金は、手取り額で約
6572万円。全額を返還するために自宅を売りに出したが買い手が付かず、7月、担
保に入れて3500万円を借金した。
売却でき次第返済する予定だが、購入時のローンも残っており、今後7年間、毎
月12万円、年2回45万円を支払い続ける必要がある。「自業自得の非難は承知だ
が、やがてアパート住まいが避けられない。追徴金の支払いもある」と窮状を訴え
た。
被告人質問では、昨年10月に接待が表面化して以降、脅迫めいた手紙やいたずら
電話に悩まされていると明かした。4月の初公判後も、月に2、3回、購入していな
い商品が着払いで自宅に届いたという。
装備品調達の流れや防衛行政については落ち着いた様子でよどみなく語ったが、
次女の留学に関する偽証の件を問われた際は、動揺をあらわに。「娘を守ってやり
たい気持ちがございました」と涙声で言葉を詰まらせた。
守屋の罪は深いとはいえ、哀れを誘う。
彼は東京地裁で2年6月の懲役判決を受け、
妻は鬱病で通院しているのだそうだ。
刑事罰を受け、経済制裁を受け、
守屋はじわじわと破滅していくのだろう。
小室哲哉の事件を見ても考えさせらることだが、
人間の成功、栄誉などは本当に危ういものだ。
私たちの小さな幸せも
いつどうなるか判らない荒海の小船でしかない。
守屋の言葉を糧として身を謹んで生きていきたい。
守屋氏に弁解の余地無しです。
ただ、我が身に振り返った時、
脚の冷えるような思いがしたのです。
立って半畳寝て一畳、
一汁一菜で禍福無く暮らせれば
これに勝る幸せはありませんね。
マスメディア、インターネットと情報が溢れかえっているせいか、自分と他人を比較して、身の丈以上の生活を求めてしまう人、結構いますよね。今ある環境で得られる幸せ、たくさんあると思いますよ。厳しい世の中ではありますが、「格差社会上等!」、マイペースで生きていきたいもんですね。