産経が行った直近の田母神氏インタビューを転載する。
長いけれども、重要なことを述べておられるので全文を掲載します。
時間の無い方は赤字の所だけでも読んでみてください。
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【田母神前空幕長インタビュー】
「自国を悪く言う外国人将校に会ったことはありません」
2008.11.28産経新聞
先の大戦を日本の侵略とする見方に疑問を示す論文を公表し、更迭された航空自衛
隊の田母神俊雄・前幕僚長は27日までに産経新聞のインタビューに応じ、心境を
語った。(野口裕之)
--論文騒動から約1カ月経過したが
「このような大騒ぎになって解任される事態になるとはまったく予想していませ
んでした。判断力がなかったといわれればそうかもしれません。しかし、弁明の機
会も与えられぬまま『辞表を書け』と言われたときに考えたのです。文民統制だか
らクビを切られるのは構わないが、辞表を書くのは自分が間違ったことをしたと認
めることになると。辞表を書かねば懲戒処分にかけたい、といわれたので『結構で
す。ぜひやってください』と言いました」
--懸賞論文を書くきっかけと時期は
「懸賞論文の存在は知っていましたが、書く気になったのは自衛隊の支援者に薦
められたからです。職務に関するものではないので、通知義務はないと理解し、渡
米した8月15日より前に書いて送りました。官房長との雑談で投稿を話したのは
15日より前でしたが、通知しようとしたのではありません。
論文で言いたかったのは、
米露英仏などが侵略国家といわれないのに、なぜ日本だけがいわれるのか。
よその国が侵略国家でないなら、日本も侵略国家でないということが言いたかったのです」
--論文執筆で「村山談話」は念頭にあったか
「村山談話に強い違和感を覚えていましたが、在任中は講演でも批判をしたこと
はありません。論文でも村山談話には触れていません。直接的な批判でなければ、
談話と異なる見解を表明しても構わないと思っていました。
もし村山談話に沿わない意見を言うことができないならば、
言論弾圧の道具といえるのではないでしょうか。
談話があるために、自由にものを言えない雰囲気があり、外交文書にも引用されて
いる。日本は自ら手足を縛って、外交をする前に負けている。退官した今は、こん
なものはぜひなくしてもらいたいと確信を持って言います。
再検討の動きすら政治にないのはおかしなことです」
--更迭への思いは
「変なのは『日本は、侵略国家ではない。よその国に比べてよい国だった』と言
ったら、『日本は政府見解で悪い国となっている』との理由でクビにされたことで
す。裏を返せば『日本はろくな国でなかった』と考えている人を、航空幕僚長にせ
よということではないか。
外国の将校は、まず自国を弁護する。
自分の国を悪く言う外国人将校に会ったことはありません」
--航空自衛隊のトップは、どこまで発言が許されると思うか
「空自トップですからある程度、『表現の自由』に制限があるのはやむを得ない
でしょう。しかし、憲法では『思想・信条の自由』が保障されているわけで、政府
見解から逸脱することを一切言ってはいけない、というのは民主主義社会ではない
と思います」
--11月11日の参議院外交防衛委員会で参考人招致されたが
「国会で私の意見を正々堂々と述べようと思っていました。しかし、
民主党の北沢俊美委員長は私が話す前から発言を制限した。
だったら何のために私を呼んだのか。
私から発言を引き出して政府や防衛相を攻撃する格好だった。言論の自由を掲げる
立法府とメディアがそろって異なる意見を封じ込めようとした。立法府とメディア
の自殺行為ではなかったでしょうか」
--各党の対応をどう見たか
「野党は政府を攻撃したいだけで、『日本の国益がどれだけ損なわれようと知っ
たことはない』といった風でした。国益が党利党略の犠牲になるのはいかがなもの
でしょうか。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は、
私や懸賞論文を主催したアパグループの元谷外志雄代表との
会食を中座したように言っていますが、まったくのウソですね。
鳩山さんと相当の時間、楽しく懇談させていただきました。自民党も『左』に寄っ
てしまいました。左をなだめようと左に少し寄ると次の出発点はそこになる。これ
を繰り返していると日本に保守政党がなくなってしまう」
--「左」の陣営を勢いづかせたとの批判もある
「55年体制の時代から、左をなだめるために発言を控え、ちょっと彼らの言い
分を飲む、というやりかたでやってきたが、日本は良い方向にはきてない。私の論
文が左を勢いづかせたという人は、今までと同じように対応しなさいといっている
に等しい」
--「文民統制崩壊か」という議論が国会やメディアでも盛んだったが
「ほとんどは、文民統制の意味を理解していないものでした。文民統制の根幹
は、外交問題などが生じたときに、軍を使って解決するかどうか、その決定権を政
治が握っているということです。民主主義国家では戦闘機や戦車、護衛艦、隊員の
数は、政治のコントロールを受けて決まります。そのモノとカネと人を使って最強
の軍隊をつくるのはミリタリーの専門分野だと思います。防衛省には内部部局(内
局=背広組)がありますが、日本ほど、文民統制が細部まで徹底している軍隊はな
いでしょう」
「この国のために命をかけることが正しいんだという気持ちがないと軍は動けない」
--監察などによって自衛官の言動に対する監視が強まっている
「私の一件をきっかけに、
防衛省の内局が自衛官の歴史観や思想信条について
政府見解に合致しているかをチェックするのだとしたら、
それは軍隊を精神的に解体することです。
自衛隊の士気を下げ、きっと中国や北朝鮮は大歓迎していることでしょう。軍隊
は、自分の命がかかればかかるほど、使命感がなければ動けなくなる。使命感と
は、自分たちがやっていることが正義なんだ、という気持ちです。この国のために
命をかけることが正しいんだという気持ちがないと軍は動けない。その根本には愛
国心があると思います。この国は残虐でろくな国じゃなかった、お前たちは力を持
ったらすぐ悪人になるんだ、と言われたんでは使命感は生まれようがない」
--田母神氏の発言をとらえて、すぐ「戦前は軍が暴走した…」となる
「そういう人たちはよっぽど日本人、つまり、自分自身が信用できない人なので
はないでしょうか。あるいは、文民統制に自信がないのかもしれません。政治が少
しの異論も許さない言語空間に閉ざされていれば、国は弱くなります。徹底的に非
核3原則を堅持すべきだという意見もあっていい。だけど民主主義だったら核武装
すべきだという意見もあっていい。核兵器を持たない国は、核兵器を持った国の意
思に最終的には従属させられることになりかねない」
--核問題では、北朝鮮に振り回されている
「北朝鮮が核兵器を持ちたがる理由は、1発でも米国に届く核ミサイルを持て
ば、北朝鮮を武力で制圧するのは、絶対できなくなるからです。そういった核兵器
についての基本が、日本では議論されたことがない。核兵器を持つ意思を示すだけ
で、核抑止力はぐんと向上します。逆に、はじめから持たないといっただけで、核
抑止力は格段に低下するといったことが政治の場で理解されていない」
--日米同盟も変質しない保障はない
「航空自衛隊も少しずつ自立の方向に進むべきでしょう。自前で空軍としての能
力を整え、日米が互いに足らない分を協力して補うとことが望ましい。これまでの
米国は鉾、日本は盾という考え方は直した方がいい。
米国の若者の血は流すが、日本は後ろにいますでは、日米同盟はもたない」
--国家と政治家のあるべき姿をどう考える
「善人で国民の安全を守れない国家よりは、腹黒くてもいいから国民の安全を守
れる国家の方がよい。性格が良くて無能な政治家と性格が悪くても有能な政治家な
ら後者の方がよい。この国はどうしてすべてがきれい事なのか。そのくせに歴史認
識だけは『自虐史観』です。いつの日か私の論文が、普通に語られる日が来るのを
望んでいます」
--現在の心境は
「後輩たちが苦労しているだろうなと、その点は本当に申し訳ないと感じていま
す。ただ、色々な批判も受けましたが、落ち込んだことはまったくありません。
女房には『おれは野垂れ死にするから覚悟せい』と言いました」
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まさに、正論としか言いようがない。
田母神氏を自衛隊から排除したツケを
日本はいつの日か
手痛く支払うことになるだろう。
田母神氏を野垂れ死にさせる事など
絶対にあってはならない。
子供たちは先祖が悪い事をしてきたと聞かされれば自虐的になりのびのび成長できない。
たとえは異なるが田母神氏はこのような事を言いたかったのではないか。
ちょっと勉強不足なので、はっきりしたことは言えませんが
田母神氏の発言は肯定できるところはありますが
肯定できないところもあります、
私の個人的な意見ですが核の抑止力があってもなくても戦争は必ず起こります、それは戦争をビジネスしている人たちがいるからだと私は考えます
例えばアメリカの同時多発テロが起こった時にアメリカ政府は国民の怒りの感情を利用し、怒りの矛先をイラクに向け世論を動かし
イラクに戦争をしかける
この戦争は誰が特をしたのか? もちろん戦争をビジネスしている人たちです。
山本氏の写真コラムの事は知りませんでした。
教えて下さいましてありがとうございます。
先の戦争は色々な事実がありました。
その事実をそれぞれの国が色々な立場で論じます。
日本にも悪い所があったのでしょう。
しかし、良い所もたくさんあった。
然るに、悪い所ばかり、或いは悪く視る観点からばかり
論じる今の日本の教育というか、在り方は
やはりおかしいですね。
日本はやがて自信喪失、全否定の国となるでしょう。
戦争をビジネス面から捉える考え方はあります。
イラクにしても石油がらみの金儲け論があり、
911がアメリカの陰謀であったという説もあります。
陰謀説はともかく、
ビジネスの側面がある事は否定できないでしょう。
しかし、戦争は一面では捉えきれません。
色々な側面、様々な次元、観点から、
全体像を立体的かつ時空を考慮しながら眺めるべく、
お互いに勉強していきましょう。
コメントありがとうございます
前のコメントは少し説明不足でした、補足させてください
私は、けして戦争をビジネスにしている人たちがいると、その一面だけを捉えている訳ではありません、
戦争になる理由やきっかけは宗教、民族紛争、テロ、内政干渉、資源、など様々な理由があると思います、
その中で特に戦争をビジネスにする人たち、
つまりは軍事産業です、産業は需要があれば供給するものですよね、戦争という需要に武器を供給するのは軍事産業です、武器を買うのは国や軍隊です。
彼らは戦争がなければ利益がないのです、
だから戦争を国にしてもらうために、
企業は有力な政治家や議員に多額の政治献金を渡すのです。
献金を受けた政治家たちはイラクはテロ支援国家ですと国民にアピールするため戦争がよりやり易くなるのだと私は考えます。
私の知るかぎりでは
それがあまりにも非道だと感じました。
なるほど戦争の多面性の中で、
武器商人というのは濃い影の部分ですね。
彼らの米国議会におけるロビー活動は
確かに許しがたいと私も思います。
しかし、米国議会がそれに大きく動かされているとは、
私は信じたくありません。
とはいえ、
それもまた米国イラク戦争突入の
要因のひとつではあったかも知れませんね。
田母神氏は民間人になって語り始めましたね。 またその内容も日本人として大いに勇気づけられるものです。
しかし、いまだにメディアは田母神氏へのバッシングばかりです。
一昨日の朝まで生テレビの議題はこの田母神論文でしたが、最後のアンケートでは次の結果でした。
Q.田母神氏の発言は正しいと思う?
A.思う 60% 思わない 33%
Q.自衛隊の存在を憲法に明記すべき?
A.すべき 80% すべきでない 18%
この結果をメディア(放送局の朝日は特に)はどう思うのか、ですね。
北朝鮮は核保有することを武器にテロ指定国家の解除を勝ち取りました。 実にしたたかです。 一方、いまの日本は謝罪を求められたら内容に関係なくすぐに頭を下げてしまいます。 もう主権国家の呈をなしていません。
これを機に村山談話自体を再検証すべきです。 あれ以降、自国に与えた悪影響は計り知れませんね。
主権国家であるならば自国の立場を堂々と語るべきです。
朝まで生テレビでの事は知りませんでした。
教えていただいてありがとうございます。
いやはや、そのようなアンケート結果だったのですか、、
当然の事とはいえ胸をなでおろさせます。
その後、田母神氏は私人となり、
各誌にインタビューを受け各地で公演をと、
活発に活動し始めましたね。
間抜けな浜田防衛相が大慌てしているらしいですよ(笑)
何を慌てているのでしょうね?
反論があれば堂々と反論すればよいことです。
『自虐史観論者』に反論は出来ないでしょう。
近代昭和史をよく検証すれば
どう考えても『自虐史観』簡単に論駁されるでしょう。
【村山談話】は見直されるべきです。
今がそのチャンスの時ですね。