「歴史観」科目廃止も=統幕学校の幹部教育で防衛省
防衛省は24日までに、統合幕僚学校で1佐、2佐の幹部自衛官を対象に行って
いる「歴史観・国家観」の講義について、廃止も含めた見直し作業に着手した。日
本の過去の侵略行為を正当化する論文を発表して更迭された田母神俊雄前航空幕僚
長のように、偏った歴史教育が行われているのではないかとの疑念を払しょくする
ため、抜本的な見直しが必要と判断した。
歴史観・国家観の科目は、田母神氏が統幕学校長時代に新設したもの。同氏は講
師の選任にもかかわったとされ、08年度の講師6人のうち2人は、「自虐史観」
によらない教科書づくりを掲げる「新しい歴史教科書をつくる会」の副会長と理事
を務めている。
浜田靖一防衛相はこうした講師陣の顔触れに疑問を呈しており、「バランスの取
れた教育」を目指し、早期に選任方法を見直す方針だ。
(2008/11/24-14:40)時事通信
自衛官に歴史観や国家観を教えないというのは
どういう事なのか?
大東亜戦争を含めた近代日本史を教えないで、
軍人(自衛官)はいざという時に何の為に戦うのか?
日本という国の近代における国家像を知らずして
彼らは何に命を懸けるのか?
愚かと言えば余りにも愚かだ。
何を恐れているのか?
近代日本史の事実を、
色々な視方があればそれぞれの視方を、
教える事の何が悪いのか?
事実を教えれば良いだけのことではないか。
『村山談話』を含め、
これまで政府の言ってきた歴史観が正しいのであれば
何も憂慮することなど、ひとつもあるまい。
自分の国の『歴史の事実』をひたすらに隠し
『自虐史観』こそが国家の安寧を図る道だなどと
考えている事こそ浅はかであろう。
講師は「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーや
桜井よしこ氏だったらしいが、
彼らが間違っているというのであれば、
公開の場で彼らを論破したら良いではないか。
『自虐史観』が正しいのであれば
容易な事ではあるまいか。
全く同感ですね。
世界史や維新前までの日本史は比較的によく教えられていると思いますが、
維新後、特に大東亜戦争前後のいきさつになると
なんだか曖昧模糊として誤魔化されている感があります。
怒羅衛門さんのおっしゃるとおり、
事実は事実として伝え、
視点としては『あんな視方もあるしこんな視方もあります』と
両方を教えれば良いのだと思います。
教えないのが一番いけませんね。
私はこのところ東京裁判を再検証していますが
驚くような事実がたくさんあります。
一つの事実に様々な見方があるのは当然のこと、どちらかだけが正しいと決め付けてしまうことに問題があるのではないでしょうか?
近代史に限らず、歴史の授業って、何でも善悪に分けてしまう傾向があるように感じます。(教科書を鵜呑みにしたら、明智光秀はただの謀反人ですけど、京都に行くと、信長は「織田」呼ばわりされてますからね。)
近代史に限らず、歴史の授業そのものを見直すべきでしょう。