「無実はっきりする」 菅谷さん会見
(10月6日 05:00)下野新聞社
取り調べ録音テープが開示された5日、
菅家利和さん(62)は県庁記者クラブで会見し、
「(テープを聞けば)私の無実がはっきりする」と強調した。
宇都宮地検で受け取る際、テープの冒頭部分を聴いたと明かし、
「当時を思うと、腹立たしい気持ちになってくる」と
怒りをあらわにする場面もあった。
弁護側は「無実を証明する一つの根拠となる」として、
テープの開示を訴え続けていた。
念願がかなったため、菅家さんは「本当に良かった」と開示自体は評価した。
ただし、取り調べを行った警察官、検察官への憤りは収まらず、
表情は硬いまま。
「私たちのような冤罪をなくしてほしい」とあらためて訴えた。
弁護団の佐藤博史弁護士は
「開示を予定していない貴重な資料だ。
どのようにして無実の人が自白するのかが分かる衝撃的な内容だろう。
再審公判で再生されるべきだ」
との考えを示した。
また弁護団は、
この日の協議で検察側がテープ開示に対し「遺憾」との考えを表明、
裁判所からたしなめられる一幕があった、ことを明かし
「検事正の謝罪後も、態度は変わっていない」と批判した。
これね、、取調べテープの内容(概要)は次の通り。
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≪宇都宮拘置支所での取り調べの話の内容≫
【1992年12月7日 約2時間のテープ】
■検察官
「これまで君がどう話してきたかではなく、
本当のことを知りたい。自由な気持ちで楽に話してもらいたい。
やっていないならやっていないということで構わない。」
■菅家さん
「本当言うと。」
■検察官
「うん。」
■菅家さん
「いいですか?」
■検察官
「いいよ。」
■菅家さん
「やってません。」
■検察官
「やっていないの?どちらも?
それとも片方だけ?(別件について)」
◇関連(2つの未解決事件)
①福島万弥ちゃん(当時5歳) 栃木県足利市
昭和54年8月3日行方不明⇒8月9日に
渡良瀬川河川敷で遺体発見
②長谷部有美ちゃん(当時5歳) 栃木県足利市
昭和59年11月17日行方不明(パチンコ店にて)
⇒61年に遺体発見
■菅家さん
「どちらも。」
■検察官
「どちらも?」
■菅家さん
「はい。(その後、足利事件への関与も否定)。
警察ではやりましたと話しました。
だけどやっていないんです。本当です。
本当今までうそをついてすみませんでした。」
≪翌日≫
【1992年12月8日 1時間25分のテープ】
■検察官
「君から変なことを聞いたので今日来た。
DNA鑑定で君の体液と一致する体液がある。」
■菅家さん
「全然それ、分かんないんですよ。
絶対、違うんです。」
■検察官
「君と同じ体液を持ってる人が何人いると思ってんの。」
■菅家さん
「…。」(沈黙)
■検察官
「どうなんだい?ずるいんじゃないか。君、
なんでぼくの目を見て言わないの。」
■菅家さん
大声で泣き出しながら
「ごめんなさい。すいません。ごめんなさい。
勘弁してください。勘弁してくださいよお。」
≪その他の発表された会話の内容≫
■検察官
「人の命をあやめたということだったら、
そこを直接見つめないのは、
人間としてだめじゃないか。よく考えてほしい。」
■菅家さん
「分かりました。」
~ 菅谷さん自白
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あのぉ、、、正直に言って、
これのどこに無理な取調べや
強引な自白強要があったのか
私には、、、さっぱり解からない。
こんな取調べも認められないのであれば
犯罪者は誰も自白などしないのではないのか?
又これくらいの取調べで
『やりました』と自白したのであれば、
検察が『やった』と思うのは
無理からぬ事ではないか。
私はこの記事で
私のブログが炎上するかもしれないと
覚悟して言うが、
菅谷さんの無罪は、
『菅谷さんがやったという確証はない』
ということであって
『菅谷さんはやっていない、という確証がある』
という事ではない、
と、理解している。
やったという確証がないのであるから
無罪であるのは当然であるが、
警察も検察も謝罪し
『無罪に間違いありません』
と言っているものを
さらに再審を請求しても
もう証拠も何もなく
これ以上何を求めるというのだろう。
特に菅谷さんの弁護団のやり方は
いささか執拗に過ぎるように、
私は思う。
そうですね、
菅谷氏はあの事件の前にも同様の嫌疑が掛けられていたのですね。
やったかどうかは神のみぞ知るですが、
余り調子に乗っていると「やぶへび」ということもありますから、
大概にしといたほうが良いと思いますね。
鶏さんがおっしゃるように
マスコミは一方的に検察や警察を批判していますし、
世論も100%菅谷さんが無実であるかのように合唱しておりますが、
私はこれは少し危険であると感じています。
彼は『100%無実』となったわけではなく、
『有罪とする証拠は無い、即ち無罪』となったのです。
そこは、私たちも色々な可能性を考えながらこの事件を思惟すべきで、
単純にどちらかが一方的に批判されるべき案件ではないと感じているのです。
日本人は大同につき易いところがあり、
明と出れば『和を持って尊し』、
暗と出れば『全体主義』となりがちなのかもしれませんね。
いやぁ、報道各社の論調を見てもネットユーザーの意見を拾っても
この件に関してはほとんどが検察批判ばかりでしたので
この記事を書くのは少し緊張しました。
まったく鰤太郎さんのおっしゃるとおりで、
テープの内容といっても私もこの程度のものしか手にいらなかったのですが、
菅谷さん側が自信満々に『無実が証明できた』というには、
まったくの期待はずれな内容であると私は思いました。
この内容では、
菅谷さんは『あっさり自供した』と言って
差し支えないのではないでしょうか。
真実は闇の中ですが
『菅谷さんはやっていない』という確かなものは私には得られませんでした。
現実にはもう証拠もほとんどないわけですから、
再審などやっても意味は無いと私は思いますね。
私も↑の方のコメントと同意ですね。
録音内容が上記のものであるなら、取り調べ方法については何ら違法性はないですね。
マスコミなどの報道をみていると冤罪を証明する録音テープが出てきた位しか伝えていないので、ネットで情報を収集しないと、今回のように
証拠がないので裁判では無罪だが、有罪の可能性はすてきれないし、取り調べについても元被告の主張する違法性についても疑問が残る
といった情報は得られないでしょうね。
まぁ、【おそらく】ワイドショーあたりで取り上げられてもPさんばりのツッコミはしませんんね。いまのマスコミならw
記事は拝見させていただきました。
確かにPさんのおっしゃるように、
テープの内容は自白を強要しているような会話が無いと思いますが、
ただ、私はテープを直接聴いたわけではないので断言は出来ません。
しかし事件はいまだに犯人につながる有力な手がかりがないまま、
今に至っているんですよね。
検察側も謝罪し無罪を認めていますし、
私には菅谷さんが犯人とは思えませんが、
しかし犯人じゃないとは言えませんね。
あまりにも証拠が少なく目撃者もほとんどなく、
アリバイはあるみたいですし、
圧倒的に情報量が少なすぎると思いますし、
もう少し詳しく情報があれば何らか適切なコメントが出来たんですけれど、
すみませんね、
私では非常に判断が難しく適切な言葉が見つかりません。