弱肉強食

2007-05-28 13:43:38 | 社会





中国のサファリパークで生きた牛などを虎などの猛獣に与え、
その様子を中国人の家族(子供も含め)が手を叩いて大喜びする映像が
世界中に流れ、話題になっている。


この事の是非に関しては、テレビなどで騒いでやっているので、
私は少し違う観点からこの件について述べたい。



それは今朝のテレビで、このサファリパークの事を、
来日している中国人にインタビューしたときのやり取りが面白かったからだ。


インタビュアー)
『こんな残酷なシーンを子供に見せる事をどう思いますか?』


中国人女性)
『良い事だと思う。
 何故なら、世の中というのはこのサファリパークと同じ事が行われる場所であって、
 この社会は“弱肉強食”であり、あの牛を食わなかった虎は飢えるか他の虎に食われる運命をたどるでしょう。
 その事を子供のときから教える事は良い教育だと思う』


この中国女性の言ってる事に賛否はあるだろう。
しかし、たしかに彼女の言葉は真理でもある。



しかし私がここで面白いと感じたのは、
中国人が一般の市民に至るまで何の疑いも無く

『この社会は弱肉強食である』

と確信している事に気づいたからだ。



翻って日本人を見てみよう。

例えば
『周辺国のご機嫌さえ損ねなければ日本の国益は守られる』とか

『こちらが刺激しなければ彼らが日本を攻撃する事は無い』など、

中国人の誠にシビアなリアリズムに比べ、
何とまぁ、、甘々でロマンティックなオメデタイ認識であろうか。




彼らは政府から国民の一人ひとりまで
『この世は弱肉強食の社会である。食わない者は食われるのみだ』
と考えているのだ。



もちろん動物の世界とは違い他国を侵略するには大義名分が要るだろう。
しかしそんなものはどうにでもなるだろう。


中国は現在エネルギーをはじめ莫大な資源を必要としている。
彼らは物理的にも他国を侵食しなければ立ち行かなくなってきている
と見るべきだ。


わが国の資源においても例えば東シナ海の春暁ガス油田を見てみるがよい。

尖閣諸島に於ける彼らの態度はどうだろう。

近頃では沖縄まで中国のものだと主張する動きがあるそうだ。




サファリパークの牛が虎に媚を売り天を仰いで神に

『どうか私を襲いませんように』と祈った所で


虎はよだれを流して神に感謝しているであろう。





『私に素晴らしい食べ物を与えて下さいましてありがとうございます。』






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