山歩人・吉克の山楽日記

北海道の“山”を中心にオールシーズン山歩(散歩)する・・・単独登山多し、山をテーマに限定した時々気まぐれ日記です!

道内ふるさと100名山 第7話 函館山要塞

2014年10月22日 | 道内ふるさと100名山

函館市内に実家はあるが住んだことはない。子供の頃は、木古内町や江差町の函館市近隣町村(いわゆる道南)に住んでいたため、函館はデパートや映画、コンサートを楽しむ都会的イメージが幼少の心の中にある。両町からJR等で2時間以内で行けたが、はじめて函館山の山頂まで行ったのは18歳のときだ。近くに住んでいると、観光地というものは何かの機会がなければ、足を向けないものだ。さて、小学生の頃だったか函館市内に祖父母の生家があり、遊びに行ったとき、「函館どっぐ」で働いていた祖父から「函館山は、日露戦争前に構築した要塞の山だ。津軽海峡と函館港を守るため、日本陸軍が造った。砲台や発電所、観測所の施設がいまでもたくさんある。軍事機密地帯で一般人の立ち入りは禁止され、当時は地図上も空白だった。そのため、貴重な小動物、昆虫、植物がいつまでも残されている」と聞かされた。実際、函館山には、約600種の植物に、約150種の野鳥が観測されている。函館に年数回、登山や所用で帰省することがあるが、大沼のトンネルを抜け、大野平野越しに函館山が見えると、「函館山要塞」からいまにも弾が飛んできそうな感じがしてしまう。既に全10コースを8回ほど踏破しているが、春の連休前後や紅葉の10月、元旦の初日の出が一番のおすすめである。山頂から駒ヶ岳、下北・津軽半島、大千軒岳、植物には、ナナカマドに観音山のツルリンドウ、アキノギンリョウソウ、薬師山のダイモンジソウ、フユノハナワラビ、フクジュソウ、キクザキイチゲ、エンレイソウ、ネコノメソウ、シラネアオイ・・・頭が悪いのでガイドさんから説明を受けないと、いまでも花名と一致しないが、年中、軽ハイクに適した山である。追伸:実は、新しくなった「函館山ロープウェイ」をまだ乗ったことがない。これは最後の未踏コースとしてとっておきたいと思う。 函館山ハイキング地図

昭和初期の函館厳冬期の函館夏夜景(懐中電灯のみで登れる)上空からの函館山戦斗指令所跡千畳敷砲台跡地下砲側庫のニョロニョロ氷柱観音コース

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