山歩人・吉克の山楽日記

北海道の“山”を中心にオールシーズン山歩(散歩)する・・・単独登山多し、山をテーマに限定した時々気まぐれ日記です!

道内ふるさと100名山 第8話 立象山と南西沖地震

2015年07月09日 | 道内ふるさと100名山

檜山に住んでいた頃サマーキャンプといえば鴎島、熊石、乙部、奥尻・・・そして瀬棚にテン泊した。いまではどこのキャンプ場も綺麗に整備されてワイルドな環境ではなくなってしまったが、瀬棚町の立象山(標高95m)近くにあるキャンプ場「せたな青少年旅行村」からの絶景は今でも忘れられない。立象山は「巨大な象が立っている姿に似ていることから」名付けられたそうだ(そうは見えない)が、山頂からは360度のパノラマが広がり、狩場山や遊楽部岳、日本海に浮かぶ奥尻島まで望める夜は、漁り火が点り幻想的な眺めだ久しぶりに登ったら景勝・三本杉岩とともに発電用・風車群に目を引く。日本初の洋上風力発電風車で「風海鳥(かざみどり)」と名付けられ「新エネ100選」に選ばれている。山頂から見下ろす三本杉岩に沈む夕日は言葉を失うほどの美しさだ。奥尻を眺めながら走る海岸線はいつみても美しいが、平成5年の「北海道南西沖地震」は絶対忘れてはならない。奥尻島を中心に、火災や津波で大きな被害を出し、死者202人、行方不明者28人を出している。その年、社会人1年生で故郷を思い胸が痛んだ。帰省などで用があって瀬棚町を通る際は「事平羅神社」「姥神大神宮」などに寄って参拝する露国軍艦アレウト号乗組員遭難慰霊碑で参拝をする勘違いの人もいるが・・・。瀬棚には津波防水と関連して、狩場渓谷の馬場川下流には防潮水門がある津波が川から進入するのを防ぐために整備されたもので、震度4以上のときなどには自動的にゲートが下がる仕組みになっている。ユニークな形状で、土木景観としても楽しめる。展望テラスから、三本杉岩、立象山などが見える。また、過去に数回、広報コンクールの審査に携わったことがあるが、瀬棚の観光ポスターは実に面白い町民をモデルに起用するなどユニークなアイデアで知られる観光ポスターだ。韓国ドラマの「冬のソナタ」ではなく「夏のセタナ」や「やぁせたな」「この夏、せたなでヴィクトリー」など予算が苦しい中で町職員による手作りポスターはテレビなどにも取り上げられ反響が大きかった。「また、せたな(待たせたな)」「幸せた(だ)な」とか親父ギャグみたいのもあって面白い。ポスターで笑うのもいいが、「せたな観光協会」自賛のフットパスコースを歩いてみるのもいい立象山かけ降りる全部で567段沈む夕日に~また津波がことを祈る

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