![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/93/6cfec204f145d25ddbd99084618de25e.jpg)
脚立から転落して右腰を殴打した症例
脚立に乗り庭木の剪定をしていたところ、脚立から落ちてしまい、右腰を地面で殴打した。
一週間経過したが痛みが取れず、病院からは湿布と鎮痛薬をもらっている。
当院に来院。
立ち座りの時、布団に寝た時に痛みがでる。
右の背中から臀部に至るまでが痛い。
本人はうつぶせになろうとするので、いや座ったままでいいですよと言うと、私は腰が痛いので、痛いところに鍼をいっぱいして欲しいのですとのこと。
今のあなた状態では、うつぶせになり鍼をしたら立てなくなりますよ。
そもそもうつぶせになることがありますか?と尋ねたら、うつぶせはほとんどしないけれど頑張りますと返事。
いやいやがんばらなくて良いです。せかっく鍼に来たのに、立てなくなり来た時よりも悪くなったら意味がないでしょう。
しばらく話をした。
座った状態で小腸経に鍼をした。痛みはその場で軽減した。それでもやっぱり、本人はどうして痛いところに鍼をしないのですか?と不満そうにしている。
それに背部から腰、臀部が痛いということは現代医学的に診た時にも、その部分の組織損傷によって炎症が起きている状態なので、そこに鍼を入れても何の意味も無いどころか、もっと悪化する可能性がありますよ。
それに東洋医学である鍼灸は経絡を診て鍼をするのであって、痛いところに鍼をするものではありませんと経絡の話をしました。
しかし、丁寧に説明してもわからない。
結局、最後には良くなって帰っていきました。
だから、すっかり良くなったら痛いところに鍼が出来ますよと僕は言いました(笑)
#鍼灸 #東洋医学 #経絡
鼠径ヘルニア
鼠経ヘルニアでたまに痛みが出る。
問診して経絡を診ると肺大腸経と脾胃の経絡に気の詰まりが見られる。
大抵、主訴は肩こり、疲れ、胃の不快感、便秘そしてヘルニアに伴う痛みである。
本人には以前から、成人の鼠経へエルニアは自然治癒することは無いと医学的には言われていて、徐々に悪化していくことが多く、陥頓した場合は最悪、腸が壊死して危険なことがあるので、手術が推奨されていますよ。
と伝えてある。
大抵は大腸の経絡の気の詰まりを取れば痛みは軽減、もしくは取れる。
この日も大腸経の気の詰まりに鍼をした。
僕はこのように必ず現代医学的見解と所見を説明して、本人の希望に沿って治療を行うことをしている。
そうしないと患者さんの治療の選択肢を狭めてしまうからだ。
現代医学とか東洋医学とか狭い考えでは無く、全体を診て局所を診る。
選択肢は広い方が良い。
#吉田鍼灸師圧治療院 #鍼灸 #東洋医学
下腹部および排尿痛
3ケ月前から下腹部がズンズンして痛い状態が続く。
問診して経絡を確認すると腎臓膀胱経と心臓小腸経に気の詰まりがある。
気が上焦に上っている。三焦経にも気の停滞がみられる。
その経絡に鍼をした。
その場で痛みは止まるものの、家に帰るとまた痛くなる。
週に1~3回治療をした。
下腹部痛が続く、下腹部痛が消えると今度は排尿痛に変わる。頻尿で尿閉もある。
病院に行って確認してもらった。
結果、結石が少しみられる。膀胱炎は検査したが無い。細胞診を行いガンの病理検査を行った。後日の検査結果でガンは無かった。
結石は自然と流れるでしょうとのことで、頻尿の薬(膀胱を柔らかくする薬)を処方された。薬を診ると副作用が尿閉だったので、飲まない方が良いかもしれませんと話をした。
鍼灸治療を続けると尿が出るようになり始めた。下腹部痛は治まった。
しかし、排尿痛が治まらない。再度、病院で検査をしたが同じことでやはり頻尿の薬(が処方された。
私の治療では鍼を入れた時に、これは必ず当たっている(気が動いている)という確信はあったのだが、なかなか排尿痛が良くならない。
排尿痛に対して週3回治療を1ケ月続け、痛みが少しづつ取れていき、やっと痛みが消失した。
この治療は3ケ月かかった。
おそらく立ち仕事で水分を取らないでトイレにも行かない生活が続いたので、結石が出来たのだと思う。さらにその結石により頻尿と下腹部痛さらに排尿痛が起こったものと思う。
こまめに水分(塩水)を摂取して仕事中もトイレにも行くように話をした。
#鍼灸 #東洋医学 #吉田鍼灸指圧治療院