千枚小屋を4:15に出てから、6時間。
10:15 ようやく荒川小屋にたどりついた。
荒川小屋では、さすがにみんなお疲れモード。
ここで一休み。朝食用のおにぎりの残りを食べたり、
CCレモンやホットコーヒーなどを頼み、ゆっくりと体を休める。
目の前には、赤石が大きくそびえ立っている。
まるで、私たちの行くてを遮るかのような気がしてくる。
エネルギーと水分を補給して、さぁ、気合いを入れて出発だ!
大聖寺平へは穏やかなトラバースで、少しだけ息を抜くことができた。
見通しもきいており、心穏やかになる。
11:15 大聖寺平
多分!ここから小赤石岳への登り返しが一番きつかったのではないか?
しかし、花を何枚か撮ってるのでまだ余裕があるのかも?
タカネヤハズハハコ
疲れた体を、登山路脇のチングルマがしっかりと癒してくれる。
ミヤママンネングサ?
この小赤石への登りは、本当に正念場だった。
韓国から来たという夫婦の人と話をしたり、
トレイルランの若者に励まされたりと、
気を紛らせながら、何とか500㍍をヘロヘロになりながらも
13:11 「小赤石岳」(3081㍍)に!「登りきった!」
そこには、まるでご褒美のように!
タカネツメクサ
だいぶ時間が落ちてきているので、赤石を省くか?
なんてことができるわけないよね!当然のこと頂上へ!
赤石小屋分岐にザックを置き、いよいよ今回最大のクライマックスへ!
千枚からずっと眺めてきた「赤石岳」。それが今、目の前にある!
その頂へと一歩一歩かみしめるように足を前に運ぶ!
13:35 そして、とうとう「赤石岳」(3120㍍)にとうちゃこ。
ガスりかけてはいたが、五感のすべてで赤石の頂(いただき)を感じとった。
途中でくじけそうになりながらも!よくぞここまで歩いてきたもんだ。
わずかな頂上の一時ではあったが、小さな声で、「ヤッター!」と叫び、
この場に立てたこと、そしてその空間で息をすることができたことに感謝していた。
(誰かは、ふと入院先のベットで泣いている人のことが頭をよぎる!)
でも、現実はまだ、先が残っている!
4時までには、赤石小屋に着かなくてはいけない。
13:55 この分岐から赤石小屋までは2時間半。
とても疲れてはいるが、急がなくてはならない。
本当は、花の写真は撮る余裕はないはずだけど?
ミヤマクワガタはどうしても撮りたかった!
ハクサンフウロも!
これはテガタチドリ?
これは調査組へ?
後は下るばかりと思っていたが、どっこい登り返しがあった。
「ラクダの背」のトラバースは結構切れてるし、疲れた体に厳しい!
本当につらい100㍍の登り返しだった。(写真は全くなし)
15:20 富士見平にとうちゃこ!
16:15 誰も口をきかないなか、やっとこさで赤石小屋に!
4:15に千枚小屋を出て、12時間歩いてきたことになる。
なので、夕食にもまにあったが、皆さんほとんど食欲ナシ!
本当に、「よく頑張った!」。ゆっくりお休みなさい!
そして、8月1日の夜が明けた。
見上げると、「赤石岳」があんな遠くになってしまった。
こちらは、千枚小屋方面かな?
赤石小屋の朝食は、ちゃんと美味しくいただきました。
ここで、やっと入院中の誰かさんのお土産をということに気がついた。
「悪沢岳」のネーム入りTシャツを購入。(大事に使わせていただきます!)
少し疲れたけど、「これ以上望むべきものなどなにもない山旅!」。
素晴らしい感動をくれた「赤石岳」の雄姿をしっかりと瞼に焼き付けて、
6:05赤石小屋から、椹島へ出発。
下りに強い我が山仲間たちは、
8:53 椹島ロッジにとうちゃこ!
コースタイム3時間半のところを1時間も短縮。
これまた、よく頑張った!だね。
椹島ロッジでシャワーをしてから、豪華ランチ!
13:00 シャトルバス。
畑薙第一ダムを通って
14:25 しずてつジャストラインバスで静岡駅へ
18:24 新幹線で福岡へ 23:10 博多駅にとうちゃこ!
こうして、「登ったつもりの荒川三山・赤石岳遠征記」が終わった。
写真だけで記事をつくるのになれてないせいか、少し難しかった。
だけど、いろいろ調べたりしながら書いてきたので、
ほんとうに登ったつもりに近づいたような感じがしてきた。
でも、「荒川三山・赤石岳」にはますます登りたくなってきた。
ただ、山仲間の3人はもう行かないよね?そうなると、私の単独行?
少し歳もとってきてるので、厳しくなってくるかな?
誰か、私と一緒に登ってくれる人はいないだろうか?
~お終い~
お疲れ様でした。
南アルプス南部は全く行った事も見上げた事も無く
ただ皆さんのブログや資料で拝見するだけですが・・
1日の行程が長そうだし、登り下りも多そうで、二の足を踏んでます。
やっぱり大変さが良く判りました
でも稜線から富士山を見てみたいし
花も見たいですね~~~。
いつか行きたい!!です。!
私も若い頃は、ほとんどが北アルプスでした。
だけど、甲斐駒や仙丈、、北岳と間ノ岳を登ってみると、
まさに「惚れてまうやろ!」でした。
北岳からの黎明の富士は最高でした。
東雲の空さんの、後立山縦走の記事も読ませていただきましたが、
南アルプスのどこでも、簡単に踏破できると思いますよ。
南アルプスの稜線からは、富士はすぐ手が届きそうな感じです。